【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期のJR横浜線 (成瀬駅～八王子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +2.6％( +2.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 149 件(１年前(2021年)に比べて -22.8％( -44件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 15.2年から +22.2 ％増)。平均土地面積は 51.6 坪 (昨年 48.3 坪から +7.0 ％増)。平均建物面積は 33.1 坪 (昨年 32.8 坪から +1.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。相原駅、片倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは片倉駅で昨年に比べ +39.4 ％、坪単価は 142 万円/坪となった。
上位 2 駅(片倉駅、相原駅)は +36.1 ％(坪単価 +33.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八王子みなみ野駅、町田駅)は -12.7 ％(坪単価 -19.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.9 ％ → 2022年 3.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 ％ → 2022年 11.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.2 年 → 2022年 18.5 年、+22.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.5 ％ → 2022年 34.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.3 ％ → 2022年 31.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった成瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +10.9％( +14.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2021年)に比べて -38.5％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.3万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +7.8％( +6.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 61 件(１年前(2021年)に比べて -12.9％( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR横浜線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 成瀬駅 | 145万/坪 (15.2年/57.1坪) | 131万/坪 (10.1年/49.7坪) | 134万/坪 (9.1年/66.6坪) |
| 町田駅 | 119万/坪 (21.1年/43.6坪) | 124万/坪 (13.0年/42.1坪) | 142万/坪 (6.3年/38.7坪) |
| 相原駅 | 109万/坪 (12.0年/44.5坪) | 82.2万/坪 (21.1年/56.5坪) | 73.6万/坪 (8.9年/42.7坪) |
| 八王子みなみ野駅 | 123万/坪 (17.8年/59.7坪) | 157万/坪 (6.3年/53.4坪) | 153万/坪 (8.3年/57.2坪) |
| 片倉駅 | 142万/坪 (4.3年/49.9坪) | 102万/坪 (20.0年/68.4坪) | 118万/坪 (12.1年/52.9坪) |
| 八王子駅 | 82.3万/坪 (22.1年/57.3坪) | 76.4万/坪 (20.4年/48.1坪) | 86.6万/坪 (11.4年/42.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
片倉駅 141.7 万/坪(昨年同期比 +39.4 ％)
片倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +39.4％( +40.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.3年(昨年 20.0年から -78.7 ％減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 68.4 坪から -27.1 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 66.2 坪から -50.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 20.0 年 → 2022年 4.3 年、-78.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.8 分 → 2022年 7.5 分、-41.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
相原駅 109.3 万/坪(昨年同期比 +32.9 ％)
相原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +32.9％( +27.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -58.3％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 21.1年から -43.0 ％減)。平均土地面積は 44.5 坪 (昨年 56.5 坪から -21.2 ％減)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 32.4 坪から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 21.1 年 → 2022年 12.0 年、-43.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.0 分 → 2022年 8.4 分、-44.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 ％ → 2022年 40.0 ％)
八王子みなみ野駅 122.8 万/坪(昨年同期比 -21.5 ％)
八王子みなみ野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -21.5％( -33.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 6.3年から +183.9 ％増)。平均土地面積は 59.7 坪 (昨年 53.4 坪から +11.8 ％増)。平均建物面積は 38.2 坪 (昨年 36.5 坪から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 17.1 分 → 2022年 14.6 分、-14.8 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 6.3 年 → 2022年 17.8 年、+183.9 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 ％ → 2022年 12.5 ％)
町田駅 119.5 万/坪(昨年同期比 -4.0 ％)
町田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -4.0％( -4.9万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 34 件(１年前(2021年)に比べて -10.5％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 13.0年から +63.1 ％増)。平均土地面積は 43.6 坪 (昨年 42.1 坪から +3.5 ％増)。平均建物面積は 30.2 坪 (昨年 31.0 坪から -2.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.0 年 → 2022年 21.1 年、+63.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 19.1 分 → 2022年 21.5 分、+12.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.6 ％ → 2022年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.4 ％ → 2022年 18.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示