【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR常磐線快速 (上野駅~北千住駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -4.2%( -8.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 26 件(1年前(2020年)に比べて -29.7%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 26.2年から -31.5 %減)。平均土地面積は 24.6 坪 (昨年 49.7 坪から -50.5 %減)。平均建物面積は 40.7 坪 (昨年 44.7 坪から -8.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三河島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三河島駅で昨年に比べ +45.7 %、坪単価は 167 万円/坪となった。
上位 1 駅(三河島駅)は +45.7 %(坪単価 +52.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(南千住駅)は -10.9 %(坪単価 -20.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 26.2 年 → 2021年 18.0 年、-31.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 9.2 分 → 2021年 8.0 分、-12.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 34.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.9 % → 2021年 13.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.7 % → 2021年 26.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 234万円/坪(70.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -2.7%( -6.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +45.7%( +52.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR常磐線快速 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上野駅 | - | 527万/坪 (24.7年/84.7坪) | 188万/坪 (27.0年/33.3坪) |
日暮里駅 | 234万/坪 (17.0年/27.2坪) | 241万/坪 (46.5年/19.7坪) | 172万/坪 (35.5年/34.0坪) |
三河島駅 | 167万/坪 (22.0年/17.5坪) | 114万/坪 (44.5年/18.9坪) | 143万/坪 (32.0年/60.0坪) |
南千住駅 | 168万/坪 (18.4年/33.0坪) | 188万/坪 (25.8年/52.8坪) | 139万/坪 (24.3年/22.2坪) |
北千住駅 | 186万/坪 (16.0年/22.7坪) | 159万/坪 (22.4年/48.9坪) | 179万/坪 (14.6年/21.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三河島駅 166.7 万/坪(昨年同期比 +45.7 %)
三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +45.7%( +52.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 44.5年から -50.6 %減)。平均土地面積は 17.5 坪 (昨年 18.9 坪から -7.2 %減)。平均建物面積は 22.4 坪 (昨年 20.4 坪から +9.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 44.5 年 → 2021年 22.0 年、-50.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 60.0 %)
南千住駅 167.7 万/坪(昨年同期比 -10.9 %)
南千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(50.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -10.9%( -20.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 25.8年から -28.7 %減)。平均土地面積は 33.0 坪 (昨年 52.8 坪から -37.4 %減)。平均建物面積は 62.0 坪 (昨年 46.2 坪から +34.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.8 年 → 2021年 18.4 年、-28.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.1 分 → 2021年 7.2 分、-11.5 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 % → 2021年 40.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示