【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR常磐線各駅停車 (北千住駅~金町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 154万円/坪(46.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.8%( -1.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 113 件(1年前(2023年)に比べて -59.4%( -165件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 14.8年から -5.7 %減)。平均土地面積は 31.4 坪 (昨年 34.7 坪から -9.3 %減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 40.2 坪から -6.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。亀有駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは亀有駅で昨年に比べ +6.7 %、坪単価は 161 万円/坪となった。
上位 1 駅(亀有駅)は +6.7 %(坪単価 +10.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(綾瀬駅)は -7.2 %(坪単価 -12.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.9 % → 2024年 6.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.6 % → 2024年 24.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.5 % → 2024年 4.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 179万円/坪(54.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.0%( -9.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった金町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -1.7%( -2.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 49 件(1年前(2023年)に比べて -58.8%( -70件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 179万/坪 (21.7年/21.7坪) | 189万/坪 (22.8年/31.1坪) | 160万/坪 (27.1年/29.1坪) |
綾瀬駅 | 167万/坪 (14.3年/28.3坪) | 180万/坪 (15.6年/31.4坪) | 185万/坪 (13.0年/30.4坪) |
亀有駅 | 161万/坪 (14.1年/40.4坪) | 151万/坪 (12.7年/32.2坪) | 147万/坪 (15.6年/28.2坪) |
金町駅 | 138万/坪 (11.5年/31.5坪) | 140万/坪 (13.4年/38.6坪) | 146万/坪 (14.5年/35.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
亀有駅 161.0 万/坪(昨年同期比 +6.7 %)
亀有駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +6.7%( +10.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 24 件(1年前(2023年)に比べて -69.6%( -55件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 12.7年から +10.9 %増)。平均土地面積は 40.4 坪 (昨年 32.2 坪から +25.6 %増)。平均建物面積は 47.0 坪 (昨年 41.0 坪から +14.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.4 % → 2024年 4.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 12.7 年 → 2024年 14.1 年、+10.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 % → 2024年 33.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.3 % → 2024年 33.3 %)
綾瀬駅 166.8 万/坪(昨年同期比 -7.2 %)
綾瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -7.2%( -12.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -31.6%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 15.6年から -7.8 %減)。平均土地面積は 28.3 坪 (昨年 31.4 坪から -9.9 %減)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 39.5 坪から -4.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 % → 2024年 43.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.7 % → 2024年 43.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示