【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR常磐線各駅停車 (北千住駅～金町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 169万円/坪(51.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.3％( +10.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 80 件(１年前(2023年)に比べて +15.9％( +11件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 13.0年から +3.8 ％増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 36.1 坪から -11.9 ％減)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 44.2 坪から -9.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。亀有駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは亀有駅で昨年に比べ +28.6 ％、坪単価は 182 万円/坪となった。
上位 1 駅(亀有駅)は +28.6 ％(坪単価 +40.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(綾瀬駅)は -9.5 ％(坪単価 -17.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.4 分 → 2024年 13.6 分、-17.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 22.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.6 ％ → 2024年 6.9 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 ％ → 2024年 5.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.4 ％ → 2024年 41.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 222万円/坪(67.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.4％( +3.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった金町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +5.4％( +7.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 32 件(前年比変わらず)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 北千住駅 | 222万/坪 (16.1年/21.2坪) | 219万/坪 (12.1年/35.2坪) | 173万/坪 (26.5年/32.3坪) |
| 綾瀬駅 | 170万/坪 (15.1年/36.4坪) | 187万/坪 (6.6年/53.7坪) | 174万/坪 (11.8年/40.5坪) |
| 亀有駅 | 182万/坪 (15.2年/30.8坪) | 142万/坪 (15.8年/23.1坪) | 143万/坪 (19.3年/31.7坪) |
| 金町駅 | 147万/坪 (10.9年/32.0坪) | 140万/坪 (13.1年/40.0坪) | 138万/坪 (15.2年/31.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
亀有駅 182.1 万/坪(昨年同期比 +28.6 ％)
亀有駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.6％( +40.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて +11.8％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 15.8年から -4.0 ％減)。平均土地面積は 30.8 坪 (昨年 23.1 坪から +33.2 ％増)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 30.8 坪から +27.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 14.8 分 → 2024年 11.2 分、-24.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 52.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 ％ → 2024年 5.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 36.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 15.8 ％)
綾瀬駅 169.6 万/坪(昨年同期比 -9.5 ％)
綾瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.5％( -17.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて +250.0％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 6.6年から +128.6 ％増)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 53.7 坪から -32.3 ％減)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 88.5 坪から -49.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.8 分 → 2024年 10.2 分、-13.5 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.6 年 → 2024年 15.1 年、+128.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 35.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示