【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR南武線 (矢野口駅~立川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +4.1%( +6.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 36 件(1年前(2023年)に比べて -28.0%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 15.0年から -3.0 %減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 50.9 坪から -30.7 %減)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 44.1 坪から -31.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。府中本町駅、矢川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは府中本町駅で昨年に比べ +51.9 %、坪単価は 268 万円/坪となった。
上位 2 駅(府中本町駅、矢川駅)は +37.3 %(坪単価 +64.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西国立駅、矢野口駅)は -13.3 %(坪単価 -22.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.6 % → 2024年 40.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.8 % → 2024年 25.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.0 % → 2024年 8.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 % → 2024年 5.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった府中本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 268万円/坪(81.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +51.9%( +91.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった矢野口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -12.9%( -17.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR南武線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
矢野口駅 | 121万/坪 (18.3年/19.7坪) | 139万/坪 (4.8年/23.7坪) | 148万/坪 (13.1年/51.1坪) |
稲城長沼駅 | 155万/坪 (14.8年/43.0坪) | 152万/坪 (18.4年/96.1坪) | 154万/坪 (10.7年/32.8坪) |
南多摩駅 | - | 119万/坪 (16.3年/39.3坪) | 155万/坪 (0.25年/26.1坪) |
府中本町駅 | 268万/坪 (1.3年/43.9坪) | 176万/坪 (7.3年/33.3坪) | 257万/坪 (17.0年/33.6坪) |
分倍河原駅 | 156万/坪 (17.7年/37.6坪) | 174万/坪 (11.3年/31.0坪) | 169万/坪 (9.5年/29.6坪) |
西府駅 | 149万/坪 (15.3年/33.6坪) | 170万/坪 (12.6年/82.7坪) | 186万/坪 (6.1年/30.6坪) |
谷保駅 | 146万/坪 (15.1年/29.8坪) | 141万/坪 (17.8年/32.3坪) | 133万/坪 (18.9年/47.4坪) |
矢川駅 | 198万/坪 (3.3年/34.8坪) | 162万/坪 (0.25年/36.3坪) | 161万/坪 (6.5年/34.0坪) |
西国立駅 | 167万/坪 (0.25年/18.2坪) | 193万/坪 (11.3年/34.8坪) | 154万/坪 (18.3年/41.7坪) |
立川駅 | 158万/坪 (15.8年/35.9坪) | 144万/坪 (16.0年/44.8坪) | 180万/坪 (22.1年/39.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
府中本町駅 267.8 万/坪(昨年同期比 +51.9 %)
府中本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 268万円/坪(81.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +51.9%( +91.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.3年(昨年 7.3年から -82.7 %減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 33.3 坪から +31.8 %増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 27.2 坪から +11.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 7.3 年 → 2024年 1.3 年、-82.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 15.0 分 → 2024年 9.0 分、-40.0 %と大きく減少)
矢川駅 198.3 万/坪(昨年同期比 +22.7 %)
矢川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(60.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +22.7%( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 3.3年(昨年 0.3年から +1191.3 %増)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 36.3 坪から -4.2 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 27.2 坪から +11.1 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 0.3 年 → 2024年 3.3 年、+1191.3 %と大きく増加)
西国立駅 167.0 万/坪(昨年同期比 -13.6 %)
西国立駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -13.6%( -26.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 11.3年から -97.8 %減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 34.8 坪から -47.8 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 27.2 坪から +5.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 11.3 年 → 2024年 0.3 年、-97.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
矢野口駅 120.7 万/坪(昨年同期比 -12.9 %)
矢野口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -12.9%( -17.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 4.8年から +284.2 %増)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 23.7 坪から -17.0 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 23.2 坪から +50.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 14.3 分 → 2024年 5.0 分、-65.1 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 4.8 年 → 2024年 18.3 年、+284.2 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示