【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR南武線 (矢野口駅～立川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +13.5％( +19.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 62 件(１年前(2021年)に比べて -27.1％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 13.1年から -17.2 ％減)。平均土地面積は 41.1 坪 (昨年 43.3 坪から -5.2 ％減)。平均建物面積は 30.2 坪 (昨年 40.1 坪から -24.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。分倍河原駅、西府駅、谷保駅、立川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西府駅で昨年に比べ +53.6 ％、坪単価は 198 万円/坪となった。
上位 2 駅(西府駅、谷保駅)は +52.6 ％(坪単価 +67.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(矢川駅、西国立駅)は -15.1 ％(坪単価 -26.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 13.1 年 → 2022年 10.8 年、-17.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 48.7 ％ → 2022年 57.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.8 ％ → 2022年 9.7 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.8 ％ → 2022年 3.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(59.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +53.6％( +69.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -45.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった矢川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -19.6％( -31.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR南武線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 矢野口駅 | 136万/坪 (8.8年/30.3坪) | 114万/坪 (26.5年/28.7坪) | - |
| 稲城長沼駅 | 159万/坪 (7.3年/41.9坪) | 135万/坪 (6.7年/30.3坪) | 139万/坪 (12.7年/105坪) |
| 南多摩駅 | 153万/坪 (2.5年/24.2坪) | 164万/坪 (0年/40.8坪) | - |
| 府中本町駅 | 142万/坪 (0年/33.3坪) | 151万/坪 (8.5年/26.5坪) | 193万/坪 (1.0年/29.5坪) |
| 分倍河原駅 | 192万/坪 (13.7年/45.0坪) | 142万/坪 (18.5年/33.6坪) | 198万/坪 (1.0年/18.2坪) |
| 西府駅 | 198万/坪 (21.3年/33.5坪) | 129万/坪 (15.0年/55.8坪) | 130万/坪 (12.0年/38.4坪) |
| 谷保駅 | 196万/坪 (0.8年/82.9坪) | 129万/坪 (9.4年/70.2坪) | 155万/坪 (5.4年/29.9坪) |
| 矢川駅 | 130万/坪 (11.6年/32.6坪) | 161万/坪 (1.3年/48.4坪) | 151万/坪 (9.0年/31.4坪) |
| 西国立駅 | 174万/坪 (7.3年/37.1坪) | 195万/坪 (13.4年/32.8坪) | 145万/坪 (15.3年/49.0坪) |
| 立川駅 | 170万/坪 (18.3年/42.0坪) | 138万/坪 (16.6年/46.2坪) | 225万/坪 (14.6年/38.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西府駅 197.7 万/坪(昨年同期比 +53.6 ％)
西府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(59.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +53.6％( +69.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -45.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 15.0年から +41.7 ％増)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 55.8 坪から -39.9 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 46.3 坪から -46.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.0 年 → 2022年 21.3 年、+41.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
谷保駅 195.9 万/坪(昨年同期比 +51.6 ％)
谷保駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 196万円/坪(59.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +51.6％( +66.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 9.4年から -92.0 ％減)。平均土地面積は 82.9 坪 (昨年 70.2 坪から +18.1 ％増)。平均建物面積は 21.6 坪 (昨年 71.1 坪から -69.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 9.4 年 → 2022年 0.8 年、-92.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
矢川駅 129.8 万/坪(昨年同期比 -19.6 ％)
矢川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -19.6％( -31.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.6年(昨年 1.3年から +771.8 ％増)。平均土地面積は 32.6 坪 (昨年 48.4 坪から -32.6 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 33.0 坪から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.0 分 → 2022年 10.6 分、-29.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 1.3 年 → 2022年 11.6 年、+771.8 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 83.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
西国立駅 173.8 万/坪(昨年同期比 -10.7 ％)
西国立駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -10.7％( -20.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.3年(昨年 13.4年から -46.0 ％減)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 32.8 坪から +13.1 ％増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 33.3 坪から -13.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 13.4 年 → 2022年 7.3 年、-46.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 75.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.6 分 → 2022年 10.8 分、+25.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示