【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の都営新宿線 (新宿駅~篠崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +16.9%( +28.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 117 件(1年前(2020年)に比べて +21.9%( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 12.1年から +8.8 %増)。平均土地面積は 36.6 坪 (昨年 30.2 坪から +21.3 %増)。平均建物面積は 52.6 坪 (昨年 49.0 坪から +7.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西大島駅、東大島駅、船堀駅、瑞江駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは船堀駅で昨年に比べ +58.5 %、坪単価は 245 万円/坪となった。
上位 2 駅(船堀駅、東大島駅)は +51.4 %(坪単価 +63.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大島駅、浜町駅)は -34.0 %(坪単価 -76.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.1 % → 2021年 6.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.4 % → 2021年 6.2 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.2 % → 2021年 45.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.5 % → 2021年 22.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった曙橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 273万円/坪(82.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +5.3%( +13.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.1万円/坪(29.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -37.3%( -57.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
都営新宿線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | - | - | 677万/坪 (42.5年/13.6坪) |
新宿三丁目駅 | - | - | 689万/坪 (68.6年/21.2坪) |
曙橋駅 | 273万/坪 (15.8年/35.3坪) | 260万/坪 (23.0年/32.5坪) | 189万/坪 (28.0年/18.9坪) |
市ケ谷駅 | 405万/坪 (32.5年/46.9坪) | - | 526万/坪 (36.9年/42.9坪) |
九段下駅 | - | - | 323万/坪 (31.5年/45.4坪) |
神保町駅 | 261万/坪 (22.5年/68.8坪) | - | - |
小川町駅 | 198万/坪 (47.5年/13.6坪) | - | 252万/坪 (46.5年/31.8坪) |
岩本町駅 | 220万/坪 (12.5年/33.3坪) | - | - |
馬喰横山駅 | - | 345万/坪 (31.5年/43.9坪) | 220万/坪 (32.5年/87.7坪) |
浜町駅 | 216万/坪 (34.5年/40.8坪) | 312万/坪 (16.0年/44.6坪) | 708万/坪 (31.5年/83.2坪) |
森下駅 | 234万/坪 (10.5年/49.9坪) | 214万/坪 (50.5年/39.7坪) | 281万/坪 (0.5年/24.2坪) |
菊川駅 | 213万/坪 (19.5年/40.4坪) | 261万/坪 (16.3年/57.9坪) | 238万/坪 (6.4年/32.1坪) |
住吉駅 | 194万/坪 (11.3年/27.8坪) | 198万/坪 (5.5年/29.2坪) | 247万/坪 (12.5年/33.9坪) |
西大島駅 | 214万/坪 (14.0年/21.2坪) | 174万/坪 (22.0年/24.6坪) | 182万/坪 (11.8年/18.9坪) |
大島駅 | 96.1万/坪 (26.0年/17.4坪) | 153万/坪 (9.8年/23.3坪) | 136万/坪 (21.5年/26.9坪) |
東大島駅 | 122万/坪 (11.0年/18.9坪) | 84.5万/坪 (29.0年/15.9坪) | 171万/坪 (3.5年/19.2坪) |
船堀駅 | 245万/坪 (14.2年/31.5坪) | 155万/坪 (8.6年/27.0坪) | 132万/坪 (14.7年/44.8坪) |
一之江駅 | 146万/坪 (10.1年/27.9坪) | 143万/坪 (5.7年/22.8坪) | 106万/坪 (16.7年/68.5坪) |
瑞江駅 | 177万/坪 (7.5年/39.6坪) | 132万/坪 (10.9年/26.1坪) | 150万/坪 (18.6年/34.0坪) |
篠崎駅 | 164万/坪 (14.2年/43.5坪) | 152万/坪 (7.8年/36.9坪) | 131万/坪 (16.9年/39.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
船堀駅 245.2 万/坪(昨年同期比 +58.5 %)
船堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +58.5%( +90.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2020年)に比べて +35.3%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.2年(昨年 8.6年から +65.7 %増)。平均土地面積は 31.5 坪 (昨年 27.0 坪から +16.8 %増)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 31.7 坪から -7.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 % → 2021年 18.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 17.6 % → 2021年 13.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.6 年 → 2021年 14.2 年、+65.7 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.9 % → 2021年 22.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 % → 2021年 9.1 %)
東大島駅 121.8 万/坪(昨年同期比 +44.2 %)
東大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +44.2%( +37.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 11.0年(昨年 29.0年から -62.1 %減)。平均土地面積は 18.9 坪 (昨年 15.9 坪から +19.0 %増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 25.0 坪から +30.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.0 年 → 2021年 11.0 年、-62.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.0 分 → 2021年 11.0 分、-26.7 %と大きく減少)
大島駅 96.1 万/坪(昨年同期比 -37.3 %)
大島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.1万円/坪(29.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -37.3%( -57.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 9.8年から +164.3 %増)。平均土地面積は 17.4 坪 (昨年 23.3 坪から -25.3 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 27.5 坪から -1.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.8 年 → 2021年 26.0 年、+164.3 %と大きく増加)
浜町駅 216.1 万/坪(昨年同期比 -30.7 %)
浜町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 216万円/坪(65.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -30.7%( -95.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 16.0年から +115.6 %増)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 44.6 坪から -8.5 %減)。平均建物面積は 157.3 坪 (昨年 211.8 坪から -25.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 3.5 分 → 2021年 2.0 分、-42.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.0 年 → 2021年 34.5 年、+115.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示