【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の都営三田線 (目黒駅～西高島平駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 267万円/坪(80.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.5％( +16.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 52 件(１年前(2023年)に比べて -48.5％( -49件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 23.6年から -23.0 ％減)。平均土地面積は 28.1 坪 (昨年 37.4 坪から -24.9 ％減)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 49.6 坪から -23.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。三田駅、新板橋駅、本蓮沼駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三田駅で昨年に比べ +54.2 ％、坪単価は 665 万円/坪となった。
上位 2 駅(三田駅、新板橋駅)は +44.6 ％(坪単価 +143.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新高島平駅、白金高輪駅)は -41.4 ％(坪単価 -172.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.6 年 → 2024年 18.2 年、-23.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.2 ％ → 2024年 17.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 15.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.0 分 → 2024年 10.2 分、+27.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 3.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 1.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 665万円/坪(201万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.2％( +233.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった蓮根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.5％( -65.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 都営三田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 目黒駅 | 444万/坪 (18.1年/34.6坪) | 416万/坪 (28.9年/39.7坪) | 426万/坪 (47.5年/28.7坪) |
| 白金台駅 | 487万/坪 (14.0年/18.9坪) | 442万/坪 (24.9年/30.9坪) | 365万/坪 (12.5年/39.3坪) |
| 白金高輪駅 | 298万/坪 (17.5年/48.4坪) | 499万/坪 (46.5年/31.8坪) | 451万/坪 (14.0年/76.4坪) |
| 三田駅 | 665万/坪 (14.0年/36.3坪) | 431万/坪 (26.5年/28.7坪) | 1,068万/坪 (21.9年/24.6坪) |
| 芝公園駅 | - | - | - |
| 御成門駅 | - | 362万/坪 (47.5年/22.7坪) | 446万/坪 (35.2年/19.7坪) |
| 内幸町駅 | - | - | 820万/坪 (37.5年/48.4坪) |
| 日比谷駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 神保町駅 | - | 378万/坪 (37.5年/34.8坪) | 427万/坪 (33.5年/37.8坪) |
| 水道橋駅 | - | 115万/坪 (30.5年/24.2坪) | 400万/坪 (47.5年/16.9坪) |
| 春日駅 | - | - | 416万/坪 (19.2年/33.3坪) |
| 白山駅 | 278万/坪 (33.2年/16.1坪) | 246万/坪 (24.5年/34.8坪) | 312万/坪 (39.5年/31.8坪) |
| 千石駅 | 290万/坪 (42.8年/30.6坪) | 415万/坪 (25.1年/32.6坪) | 308万/坪 (20.0年/36.7坪) |
| 巣鴨駅 | 296万/坪 (0.5年/30.3坪) | 279万/坪 (21.3年/25.7坪) | 301万/坪 (20.9年/129坪) |
| 西巣鴨駅 | 182万/坪 (20.5年/21.2坪) | 188万/坪 (22.4年/30.0坪) | 119万/坪 (37.5年/24.7坪) |
| 新板橋駅 | 204万/坪 (16.3年/21.6坪) | 151万/坪 (46.9年/18.9坪) | 225万/坪 (15.0年/21.2坪) |
| 板橋区役所前駅 | - | 225万/坪 (14.5年/23.2坪) | 183万/坪 (29.6年/34.8坪) |
| 板橋本町駅 | 176万/坪 (35.5年/22.7坪) | 184万/坪 (25.1年/31.1坪) | 256万/坪 (24.4年/43.2坪) |
| 本蓮沼駅 | 294万/坪 (4.0年/33.3坪) | 226万/坪 (1.0年/31.4坪) | 161万/坪 (31.3年/22.1坪) |
| 志村坂上駅 | - | 158万/坪 (21.0年/40.5坪) | - |
| 志村三丁目駅 | 175万/坪 (14.3年/19.3坪) | 175万/坪 (13.5年/28.4坪) | 185万/坪 (3.3年/16.6坪) |
| 蓮根駅 | 120万/坪 (33.0年/25.0坪) | 186万/坪 (32.6年/51.0坪) | 221万/坪 (23.8年/87.5坪) |
| 西台駅 | - | 150万/坪 (32.5年/95.9坪) | 168万/坪 (21.9年/104坪) |
| 高島平駅 | - | 146万/坪 (20.2年/16.6坪) | 82.6万/坪 (33.5年/36.3坪) |
| 新高島平駅 | 194万/坪 (6.9年/23.9坪) | 336万/坪 (0.5年/18.2坪) | 173万/坪 (4.5年/25.7坪) |
| 西高島平駅 | 144万/坪 (14.5年/32.7坪) | 179万/坪 (16.5年/34.2坪) | 169万/坪 (11.6年/33.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三田駅 664.8 万/坪(昨年同期比 +54.2 ％)
三田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 665万円/坪(201万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.2％( +233.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 26.5年から -47.2 ％減)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 28.7 坪から +26.3 ％増)。平均建物面積は 146.7 坪 (昨年 69.6 坪から +110.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.5 年 → 2024年 14.0 年、-47.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 3.0 分 → 2024年 3.5 分、+16.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
新板橋駅 204.4 万/坪(昨年同期比 +35.0 ％)
新板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 204万円/坪(61.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +35.0％( +52.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.3年(昨年 46.9年から -65.3 ％減)。平均土地面積は 21.6 坪 (昨年 18.9 坪から +14.0 ％増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 25.7 坪から +2.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.9 年 → 2024年 16.3 年、-65.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.0 分 → 2024年 9.2 分、+15.6 ％と増加)
新高島平駅 193.8 万/坪(昨年同期比 -42.4 ％)
新高島平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -42.4％( -142.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.9年(昨年 0.5年から +1270.7 ％増)。平均土地面積は 23.9 坪 (昨年 18.2 坪から +31.7 ％増)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 21.2 坪から +32.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 0.5 年 → 2024年 6.9 年、+1270.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 10.4 分、+73.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
白金高輪駅 297.5 万/坪(昨年同期比 -40.4 ％)
白金高輪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 298万円/坪(90.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -40.4％( -201.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 46.5年から -62.4 ％減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 31.8 坪から +52.4 ％増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 45.4 坪から +100.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.5 年 → 2024年 17.5 年、-62.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.0 分 → 2024年 2.0 分、-66.7 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示