物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年第3四半期
2021年7月9月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年7月〜9月期の都営三田線 (目黒駅西高島平駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 266万円/坪(80.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +31.6%( +63.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 107 件(1年前(2020年)に比べて +25.9%( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 20.0年(昨年 14.0年から +43.2 %増)。平均土地面積は 32.6 坪 (昨年 32.2 坪から +1.3 %増)。平均建物面積は 72.9 坪 (昨年 49.0 坪から +48.7 %増)。

近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。白金高輪駅三田駅春日駅千石駅新板橋駅板橋区役所前駅板橋本町駅志村三丁目駅高島平駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは白金台駅で昨年に比べ +101.2 %、坪単価は 439 万円/坪となった。

上位 2 駅(白金台駅三田駅)は +90.3 %(坪単価 +314.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(志村坂上駅新高島平駅)は -37.6 %(坪単価 -69.5 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.5 % → 2021年 9.3 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 % → 2021年 27.1 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 14.0 年 → 2021年 20.0 年、+43.2 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が増加(2020年 8.1 分 → 2021年 9.3 分、+14.7 %と増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.2 % → 2021年 22.8 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 48.8 % → 2021年 26.7 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった三田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 921万円/坪(278万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +79.5%( +407.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった新高島平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -32.3%( -48.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -57.1%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。

都営三田線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
都営三田線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
目黒駅470万/坪
(19.3年/43.5坪)
523万/坪
(16.0年/44.6坪)
-
白金台駅439万/坪
(7.0年/22.7坪)
218万/坪
(43.5年/24.7坪)
386万/坪
(11.5年/28.7坪)
白金高輪駅331万/坪
(43.2年/24.7坪)
276万/坪
(40.0年/31.0坪)
-
三田駅921万/坪
(34.8年/43.5坪)
513万/坪
(26.0年/24.2坪)
323万/坪
(39.5年/43.9坪)
芝公園駅---
御成門駅-280万/坪
(25.9年/27.7坪)
-
内幸町駅972万/坪
(12.5年/18.2坪)
--
日比谷駅---
大手町駅---
神保町駅261万/坪
(22.5年/68.8坪)
--
水道橋駅171万/坪
(41.5年/28.7坪)
--
春日駅290万/坪
(21.9年/41.8坪)
228万/坪
(16.5年/65.9坪)
161万/坪
(38.3年/127坪)
白山駅321万/坪
(17.3年/52.7坪)
267万/坪
(10.5年/16.6坪)
272万/坪
(0.5年/16.6坪)
千石駅317万/坪
(0.5年/15.1坪)
260万/坪
(24.7年/55.0坪)
354万/坪
(16.1年/35.4坪)
巣鴨駅170万/坪
(25.7年/29.9坪)
221万/坪
(6.5年/22.2坪)
212万/坪
(3.8年/28.0坪)
西巣鴨駅202万/坪
(12.0年/26.7坪)
195万/坪
(1.3年/16.3坪)
60.5万/坪
(54.0年/25.7坪)
新板橋駅235万/坪
(19.5年/34.4坪)
185万/坪
(0.5年/13.6坪)
-
板橋区役所前駅163万/坪
(23.8年/36.9坪)
101万/坪
(24.5年/49.9坪)
203万/坪
(17.0年/59.7坪)
板橋本町駅233万/坪
(17.6年/19.5坪)
172万/坪
(17.8年/21.9坪)
174万/坪
(27.9年/42.4坪)
本蓮沼駅167万/坪
(29.7年/26.6坪)
143万/坪
(15.5年/38.1坪)
167万/坪
(0.5年/16.6坪)
志村坂上駅120万/坪
(52.0年/13.6坪)
211万/坪
(0.5年/28.7坪)
284万/坪
(31.5年/66.6坪)
志村三丁目駅178万/坪
(4.1年/37.5坪)
140万/坪
(13.8年/19.7坪)
75.5万/坪
(36.5年/35.3坪)
蓮根駅138万/坪
(24.2年/19.9坪)
156万/坪
(6.3年/34.8坪)
116万/坪
(20.0年/96.4坪)
西台駅174万/坪
(11.8年/22.3坪)
170万/坪
(11.8年/46.9坪)
66.8万/坪
(36.0年/57.5坪)
高島平駅175万/坪
(7.5年/23.8坪)
142万/坪
(0.5年/22.7坪)
169万/坪
(0.5年/25.2坪)
新高島平駅102万/坪
(20.2年/57.0坪)
150万/坪
(10.2年/26.4坪)
153万/坪
(7.8年/43.9坪)
西高島平駅170万/坪
(10.3年/29.5坪)
166万/坪
(6.5年/28.4坪)
146万/坪
(14.5年/30.3坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

白金台駅438.9 万/坪(昨年同期比 +101.2 %)

白金台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 439万円/坪(133万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +101.2%( +220.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 7.0年(昨年 43.5年から -83.9 %減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 24.7 坪から -8.2 %減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 22.7 坪から +70.0 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 43.5 年 → 2021年 7.0 年、-83.9 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 50.0 %)

三田駅920.6 万/坪(昨年同期比 +79.5 %)

三田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 921万円/坪(278万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +79.5%( +407.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 34.8年(昨年 26.0年から +33.6 %増)。平均土地面積は 43.5 坪 (昨年 24.2 坪から +79.7 %増)。平均建物面積は 203.8 坪 (昨年 85.5 坪から +138.5 %増)。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 26.0 年 → 2021年 34.8 年、+33.6 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 4.8 分、+58.3 %と大きく増加)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 25.0 %)

志村坂上駅120.5 万/坪(昨年同期比 -42.9 %)

志村坂上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -42.9%( -90.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 52.0年(昨年 0.5年から +10223.1 %増)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 28.7 坪から -52.6 %減)。平均建物面積は 14.4 坪 (昨年 39.3 坪から -63.5 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2020年 8.0 分 → 2021年 6.5 分、-18.8 %と減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 0.5 年 → 2021年 52.0 年、+10223.1 %と大きく増加)

新高島平駅101.8 万/坪(昨年同期比 -32.3 %)

新高島平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -32.3%( -48.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -57.1%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 20.2年(昨年 10.2年から +97.4 %増)。平均土地面積は 57.0 坪 (昨年 26.4 坪から +116.1 %増)。平均建物面積は 130.1 坪 (昨年 26.6 坪から +389.4 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2020年 9.0 分 → 2021年 7.7 分、-14.8 %と減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 10.2 年 → 2021年 20.2 年、+97.4 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 33.3 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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