【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の西武新宿線 (西武新宿駅~東村山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +6.7%( +11.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 203 件(1年前(2021年)に比べて -33.7%( -103件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 11.6年から +40.8 %増)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 37.1 坪から +8.2 %増)。平均建物面積は 39.4 坪 (昨年 33.7 坪から +16.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。下井草駅、田無駅、花小金井駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは下井草駅で昨年に比べ +51.2 %、坪単価は 271 万円/坪となった。
上位 2 駅(下井草駅、田無駅)は +43.3 %(坪単価 +70.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(下落合駅、高田馬場駅)は -40.5 %(坪単価 -139.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.0 % → 2022年 2.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.6 年 → 2022年 16.4 年、+40.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 25.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.0 % → 2022年 13.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新井薬師前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 299万円/坪(90.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +13.9%( +36.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった久米川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -2.8%( -3.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて -51.7%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
西武新宿線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西武新宿駅 | - | - | - |
高田馬場駅 | 194万/坪 (39.0年/84.2坪) | 307万/坪 (4.5年/23.9坪) | 202万/坪 (21.0年/24.2坪) |
下落合駅 | 210万/坪 (18.5年/20.4坪) | 376万/坪 (11.5年/18.2坪) | 144万/坪 (22.9年/23.7坪) |
中井駅 | 257万/坪 (16.5年/38.8坪) | 266万/坪 (15.5年/31.0坪) | 229万/坪 (19.6年/29.7坪) |
新井薬師前駅 | 299万/坪 (18.3年/57.0坪) | 263万/坪 (3.5年/32.7坪) | 335万/坪 (9.0年/68.3坪) |
沼袋駅 | 178万/坪 (27.7年/35.5坪) | 210万/坪 (13.7年/25.9坪) | 154万/坪 (17.3年/35.0坪) |
野方駅 | 203万/坪 (13.1年/42.4坪) | 248万/坪 (9.5年/31.9坪) | 199万/坪 (8.1年/24.8坪) |
都立家政駅 | 187万/坪 (17.2年/23.1坪) | 252万/坪 (8.0年/30.6坪) | 175万/坪 (13.3年/34.6坪) |
鷺ノ宮駅 | 237万/坪 (26.8年/34.9坪) | 253万/坪 (15.0年/30.9坪) | 184万/坪 (10.5年/23.6坪) |
下井草駅 | 271万/坪 (17.0年/32.9坪) | 179万/坪 (25.8年/27.7坪) | 195万/坪 (10.9年/44.7坪) |
井荻駅 | 206万/坪 (19.9年/51.7坪) | 199万/坪 (14.1年/47.4坪) | 208万/坪 (21.1年/42.0坪) |
上井草駅 | 191万/坪 (18.4年/41.6坪) | 212万/坪 (8.6年/37.1坪) | 186万/坪 (9.9年/36.4坪) |
上石神井駅 | 220万/坪 (15.8年/38.1坪) | 227万/坪 (8.2年/38.1坪) | 189万/坪 (8.9年/41.0坪) |
武蔵関駅 | 163万/坪 (23.5年/46.9坪) | 172万/坪 (20.1年/48.3坪) | 183万/坪 (19.4年/34.3坪) |
東伏見駅 | 198万/坪 (7.2年/33.5坪) | 175万/坪 (6.4年/41.8坪) | 172万/坪 (0.8年/34.2坪) |
西武柳沢駅 | 159万/坪 (9.2年/32.9坪) | 147万/坪 (8.6年/28.6坪) | 143万/坪 (3.9年/41.0坪) |
田無駅 | 189万/坪 (4.1年/43.0坪) | 140万/坪 (18.6年/50.4坪) | 154万/坪 (10.6年/34.3坪) |
花小金井駅 | 166万/坪 (11.4年/39.2坪) | 138万/坪 (13.3年/42.4坪) | 142万/坪 (10.3年/38.6坪) |
小平駅 | 156万/坪 (10.6年/33.8坪) | 143万/坪 (4.4年/34.7坪) | 131万/坪 (5.1年/39.9坪) |
久米川駅 | 117万/坪 (19.1年/32.5坪) | 120万/坪 (9.8年/35.2坪) | 101万/坪 (13.1年/53.5坪) |
東村山駅 | 125万/坪 (13.6年/40.6坪) | 114万/坪 (8.5年/37.5坪) | 113万/坪 (5.7年/33.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下井草駅 270.5 万/坪(昨年同期比 +51.2 %)
下井草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 271万円/坪(81.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +51.2%( +91.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2021年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 25.8年から -34.2 %減)。平均土地面積は 32.9 坪 (昨年 27.7 坪から +18.7 %増)。平均建物面積は 27.0 坪 (昨年 27.1 坪から -0.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.8 年 → 2022年 17.0 年、-34.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 54.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 9.6 分 → 2022年 11.0 分、+14.4 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 % → 2022年 9.1 %)
田無駅 189.1 万/坪(昨年同期比 +35.4 %)
田無駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +35.4%( +49.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて -58.3%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.1年(昨年 18.6年から -77.9 %減)。平均土地面積は 43.0 坪 (昨年 50.4 坪から -14.8 %減)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 29.4 坪から +34.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 18.6 年 → 2022年 4.1 年、-77.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 70.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 10.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 16.2 分 → 2022年 18.3 分、+12.8 %と増加)
下落合駅 209.8 万/坪(昨年同期比 -44.2 %)
下落合駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 210万円/坪(63.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -44.2%( -166.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 11.5年から +60.8 %増)。平均土地面積は 20.4 坪 (昨年 18.2 坪から +12.5 %増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 19.7 坪から +69.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.5 年 → 2022年 18.5 年、+60.8 %と大きく増加)
高田馬場駅 194.1 万/坪(昨年同期比 -36.7 %)
高田馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 194万円/坪(58.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -36.7%( -112.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.0年(昨年 4.5年から +766.0 %増)。平均土地面積は 84.2 坪 (昨年 23.9 坪から +252.3 %増)。平均建物面積は 138.9 坪 (昨年 49.3 坪から +181.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 8.2 分 → 2022年 7.0 分、-14.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 4.5 年 → 2022年 39.0 年、+766.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示