【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の西武多摩川線 (武蔵境駅～是政駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1.6％( +2.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 196 件(１年前(2020年)に比べて +14.6％( +25件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 10.7年(昨年 6.6年から +60.7 ％増)。平均土地面積は 40.6 坪 (昨年 37.1 坪から +9.6 ％増)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 31.8 坪から +9.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。是政駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは是政駅で昨年に比べ +24.5 ％、坪単価は 135 万円/坪となった。
上位 2 駅(是政駅、新小金井駅)は +20.9 ％(坪単価 +28.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(白糸台駅、競艇場前駅)は -3.4 ％(坪単価 -6.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.7 ％ → 2021年 10.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.1 ％ → 2021年 5.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.6 年 → 2021年 10.7 年、+60.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.0 ％ → 2021年 48.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.9 ％ → 2021年 14.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 200万円/坪(60.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +17.3％( +29.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2020年)に比べて +14.3％( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった是政駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +24.5％( +26.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +42.9％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 西武多摩川線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵境駅 | 195万/坪 (10.8年/41.1坪) | 196万/坪 (7.3年/38.9坪) | 180万/坪 (14.4年/50.5坪) |
| 新小金井駅 | 200万/坪 (7.8年/36.4坪) | 171万/坪 (5.2年/33.9坪) | 192万/坪 (2.2年/35.4坪) |
| 多磨駅 | 152万/坪 (11.3年/45.9坪) | 155万/坪 (5.3年/32.4坪) | 154万/坪 (10.9年/43.5坪) |
| 白糸台駅 | 182万/坪 (12.0年/49.0坪) | 191万/坪 (4.8年/33.3坪) | 133万/坪 (12.5年/30.3坪) |
| 競艇場前駅 | 135万/坪 (13.5年/39.9坪) | 138万/坪 (3.3年/35.4坪) | 96.2万/坪 (15.4年/22.7坪) |
| 是政駅 | 135万/坪 (16.1年/29.5坪) | 108万/坪 (15.8年/49.5坪) | 116万/坪 (18.0年/70.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
是政駅 134.9 万/坪(昨年同期比 +24.5 ％)
是政駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +24.5％( +26.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +42.9％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 15.8年から +2.0 ％増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 49.5 坪から -40.4 ％減)。平均建物面積は 28.6 坪 (昨年 38.5 坪から -25.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 42.9 ％ → 2021年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 8.1 分 → 2021年 9.7 分、+19.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 20.0 ％)
新小金井駅 200.2 万/坪(昨年同期比 +17.3 ％)
新小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 200万円/坪(60.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +17.3％( +29.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2020年)に比べて +14.3％( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 7.8年(昨年 5.2年から +51.9 ％増)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 33.9 坪から +7.3 ％増)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 27.8 坪から +9.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 12.8 分 → 2021年 10.6 分、-17.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.6 ％ → 2021年 18.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 65.4 ％ → 2021年 67.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 5.2 年 → 2021年 7.8 年、+51.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.8 ％ → 2021年 19.4 ％)
白糸台駅 181.7 万/坪(昨年同期比 -4.8 ％)
白糸台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -4.8％( -9.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -61.5％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 4.8年から +151.3 ％増)。平均土地面積は 49.0 坪 (昨年 33.3 坪から +47.3 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 28.0 坪から +13.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.8 分 → 2021年 4.8 分、-45.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 80.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 4.8 年 → 2021年 12.0 年、+151.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 91.7 ％ → 2021年 40.0 ％)
競艇場前駅 135.4 万/坪(昨年同期比 -2.0 ％)
競艇場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -2.0％( -2.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.5年(昨年 3.3年から +311.1 ％増)。平均土地面積は 39.9 坪 (昨年 35.4 坪から +12.8 ％増)。平均建物面積は 30.9 坪 (昨年 32.4 坪から -4.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 3.3 年 → 2021年 13.5 年、+311.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 90.0 ％ → 2021年 44.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示