【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の西武多摩川線 (武蔵境駅~是政駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -1.1%( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 53 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 9.3年(昨年 5.0年から +87.6 %増)。平均土地面積は 37.6 坪 (昨年 37.9 坪から -0.8 %減)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 29.0 坪から +5.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。多磨駅、是政駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは多磨駅で昨年に比べ +16.3 %、坪単価は 170 万円/坪となった。
上位 1 駅(多磨駅)は +16.3 %(坪単価 +23.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(競艇場前駅)は -22.4 %(坪単価 -32.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.1 % → 2021年 10.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 5.0 年 → 2021年 9.3 年、+87.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 13.8 分 → 2021年 15.6 分、+13.7 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.1 % → 2021年 7.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.1 % → 2021年 7.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 200万円/坪(60.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +9.7%( +17.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて -58.3%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった競艇場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -22.4%( -32.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
西武多摩川線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
武蔵境駅 | 198万/坪 (10.2年/40.3坪) | 208万/坪 (5.5年/43.5坪) | 180万/坪 (17.1年/63.7坪) |
新小金井駅 | 200万/坪 (1.2年/35.1坪) | 183万/坪 (7.3年/34.2坪) | 193万/坪 (7.0年/46.6坪) |
多磨駅 | 170万/坪 (11.8年/33.5坪) | 147万/坪 (4.0年/29.0坪) | 189万/坪 (15.5年/79.4坪) |
白糸台駅 | - | 201万/坪 (1.5年/33.6坪) | - |
競艇場前駅 | 114万/坪 (18.8年/27.2坪) | 147万/坪 (0.8年/28.7坪) | 36.6万/坪 (29.8年/19.7坪) |
是政駅 | 147万/坪 (0.8年/30.8坪) | 129万/坪 (0.8年/39.3坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
多磨駅 170.5 万/坪(昨年同期比 +16.3 %)
多磨駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +16.3%( +23.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +40.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 4.0年から +197.3 %増)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 29.0 坪から +15.3 %増)。平均建物面積は 24.6 坪 (昨年 25.7 坪から -4.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 4.0 年 → 2021年 11.8 年、+197.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.0 分 → 2021年 12.0 分、+33.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 % → 2021年 57.1 %)
競艇場前駅 113.9 万/坪(昨年同期比 -22.4 %)
競艇場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -22.4%( -32.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 0.8年から +2390.9 %増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 28.7 坪から -5.3 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 26.1 坪から +4.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.5 分 → 2021年 5.0 分、-33.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.8 年 → 2021年 18.8 年、+2390.9 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示