【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の東武東上本線 (池袋駅~成増駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 188万円/坪(56.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -1.8%( -3.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 76 件(1年前(2021年)に比べて -24.8%( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 19.4年から -3.4 %減)。平均土地面積は 39.4 坪 (昨年 31.6 坪から +24.7 %増)。平均建物面積は 58.5 坪 (昨年 42.0 坪から +39.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。池袋駅、北池袋駅、中板橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは中板橋駅で昨年に比べ +35.4 %、坪単価は 207 万円/坪となった。
上位 2 駅(中板橋駅、北池袋駅)は +33.2 %(坪単価 +58.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(下板橋駅、東武練馬駅)は -45.0 %(坪単価 -267.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.7 分 → 2022年 9.5 分、-11.3 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.0 % → 2022年 6.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.9 % → 2022年 28.6 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.3 % → 2022年 2.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.8 % → 2022年 22.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 323万円/坪(97.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +27.3%( +69.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東武練馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -14.2%( -21.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2021年)に比べて +90.9%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
東武東上本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
池袋駅 | 323万/坪 (10.8年/27.6坪) | 254万/坪 (32.0年/29.6坪) | 332万/坪 (26.6年/63.0坪) |
北池袋駅 | 266万/坪 (8.9年/30.0坪) | 203万/坪 (19.6年/26.7坪) | 193万/坪 (25.1年/37.1坪) |
下板橋駅 | 164万/坪 (23.8年/21.9坪) | 678万/坪 (57.8年/34.8坪) | - |
大山駅 | 222万/坪 (27.0年/29.3坪) | 188万/坪 (22.4年/35.3坪) | 157万/坪 (20.8年/34.6坪) |
中板橋駅 | 207万/坪 (14.6年/53.9坪) | 153万/坪 (18.3年/19.2坪) | 175万/坪 (17.1年/19.2坪) |
ときわ台駅 | 196万/坪 (11.9年/99.3坪) | 213万/坪 (13.9年/40.8坪) | 156万/坪 (22.0年/24.8坪) |
上板橋駅 | 150万/坪 (23.5年/25.4坪) | 159万/坪 (16.6年/32.0坪) | 208万/坪 (1.5年/23.8坪) |
東武練馬駅 | 131万/坪 (25.7年/35.0坪) | 152万/坪 (24.3年/28.3坪) | 171万/坪 (5.8年/36.0坪) |
下赤塚駅 | 204万/坪 (9.0年/29.5坪) | 186万/坪 (13.7年/29.5坪) | 165万/坪 (17.4年/34.8坪) |
成増駅 | 197万/坪 (16.2年/36.3坪) | 169万/坪 (12.4年/44.2坪) | 197万/坪 (0.8年/44.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中板橋駅 206.7 万/坪(昨年同期比 +35.4 %)
中板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 207万円/坪(62.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +35.4%( +54.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2021年)に比べて -10.0%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 18.3年から -20.1 %減)。平均土地面積は 53.9 坪 (昨年 19.2 坪から +180.8 %増)。平均建物面積は 125.5 坪 (昨年 26.6 坪から +372.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 18.3 年 → 2022年 14.6 年、-20.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.7 分 → 2022年 8.4 分、-21.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 25.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 % → 2022年 12.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 11.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 12.5 %)
北池袋駅 266.2 万/坪(昨年同期比 +31.1 %)
北池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 266万円/坪(80.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +31.1%( +63.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.9年(昨年 19.6年から -54.4 %減)。平均土地面積は 30.0 坪 (昨年 26.7 坪から +12.3 %増)。平均建物面積は 55.5 坪 (昨年 35.2 坪から +57.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 19.6 年 → 2022年 8.9 年、-54.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.4 分 → 2022年 4.2 分、-50.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 50.0 %)
下板橋駅 163.5 万/坪(昨年同期比 -75.9 %)
下板橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -75.9%( -514.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 57.8年から -58.9 %減)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 34.8 坪から -37.0 %減)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 12.1 坪から +375.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 57.8 年 → 2022年 23.8 年、-58.9 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 50.0 %)
東武練馬駅 130.8 万/坪(昨年同期比 -14.2 %)
東武練馬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -14.2%( -21.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2021年)に比べて +90.9%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 24.3年から +5.7 %増)。平均土地面積は 35.0 坪 (昨年 28.3 坪から +23.6 %増)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 25.7 坪から +61.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 11.4 分 → 2022年 9.8 分、-13.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 28.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 31.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.0 % → 2022年 26.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 21.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示