【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の東急池上線 (五反田駅～蒲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +3.8％( +8.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 78 件(１年前(2020年)に比べて +27.9％( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 18.0年から +3.5 ％増)。平均土地面積は 34.0 坪 (昨年 32.6 坪から +4.2 ％増)。平均建物面積は 46.4 坪 (昨年 39.3 坪から +18.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長原駅、雪が谷大塚駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは雪が谷大塚駅で昨年に比べ +43.4 ％、坪単価は 287 万円/坪となった。
上位 2 駅(雪が谷大塚駅、長原駅)は +42.9 ％(坪単価 +74.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(旗の台駅、大崎広小路駅)は -20.5 ％(坪単価 -56.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.3 ％ → 2021年 12.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.2 ％ → 2021年 11.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.9 ％ → 2021年 31.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.9 ％ → 2021年 20.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった雪が谷大塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 287万円/坪(86.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +43.4％( +86.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった蒲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 178万円/坪(53.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -7.1％( -13.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +500.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東急池上線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 五反田駅 | 406万/坪 (29.8年/46.9坪) | - | 253万/坪 (5.8年/28.7坪) |
| 大崎広小路駅 | 191万/坪 (8.8年/25.7坪) | 222万/坪 (46.8年/98.3坪) | 275万/坪 (-0.25年/13.6坪) |
| 戸越銀座駅 | 228万/坪 (26.0年/24.5坪) | 219万/坪 (20.4年/23.7坪) | 190万/坪 (29.8年/40.8坪) |
| 荏原中延駅 | 253万/坪 (32.3年/40.1坪) | 216万/坪 (16.5年/17.0坪) | 274万/坪 (14.8年/48.4坪) |
| 旗の台駅 | 224万/坪 (20.4年/17.6坪) | 306万/坪 (18.5年/22.3坪) | 226万/坪 (13.8年/61.0坪) |
| 長原駅 | 209万/坪 (26.8年/50.9坪) | 147万/坪 (35.8年/19.7坪) | 251万/坪 (5.3年/21.2坪) |
| 洗足池駅 | 263万/坪 (18.5年/35.4坪) | 263万/坪 (8.0年/27.2坪) | 221万/坪 (3.3年/18.9坪) |
| 石川台駅 | 209万/坪 (21.0年/46.9坪) | 226万/坪 (17.3年/28.7坪) | 268万/坪 (12.4年/42.0坪) |
| 雪が谷大塚駅 | 287万/坪 (19.8年/47.6坪) | 200万/坪 (27.8年/24.2坪) | 262万/坪 (13.8年/30.5坪) |
| 御嶽山駅 | 233万/坪 (16.6年/43.4坪) | 226万/坪 (21.8年/31.8坪) | 262万/坪 (0.6年/23.1坪) |
| 久が原駅 | 249万/坪 (11.6年/30.1坪) | 221万/坪 (11.3年/23.8坪) | 236万/坪 (13.4年/38.0坪) |
| 千鳥町駅 | 236万/坪 (14.4年/45.0坪) | 242万/坪 (21.0年/79.6坪) | 287万/坪 (0.4年/27.7坪) |
| 池上駅 | 240万/坪 (12.1年/39.3坪) | 214万/坪 (10.8年/23.9坪) | 159万/坪 (26.6年/21.7坪) |
| 蓮沼駅 | 207万/坪 (16.1年/23.7坪) | 217万/坪 (17.8年/39.3坪) | 175万/坪 (12.3年/34.5坪) |
| 蒲田駅 | 178万/坪 (27.4年/24.7坪) | 191万/坪 (55.8年/60.5坪) | 166万/坪 (3.3年/18.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
雪が谷大塚駅 286.6 万/坪(昨年同期比 +43.4 ％)
雪が谷大塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 287万円/坪(86.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +43.4％( +86.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 27.8年から -28.8 ％減)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 24.2 坪から +96.9 ％増)。平均建物面積は 65.0 坪 (昨年 24.2 坪から +168.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.8 年 → 2021年 19.8 年、-28.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.3 分 → 2021年 7.2 分、+67.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 50.0 ％)
長原駅 208.8 万/坪(昨年同期比 +42.5 ％)
長原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 209万円/坪(63.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +42.5％( +62.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 35.8年から -25.2 ％減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 19.7 坪から +159.0 ％増)。平均建物面積は 138.1 坪 (昨年 22.7 坪から +508.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 35.8 年 → 2021年 26.8 年、-25.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 4.0 分 → 2021年 3.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
旗の台駅 223.8 万/坪(昨年同期比 -26.8 ％)
旗の台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 224万円/坪(67.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -26.8％( -82.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.4年(昨年 18.5年から +10.4 ％増)。平均土地面積は 17.6 坪 (昨年 22.3 坪から -20.9 ％減)。平均建物面積は 25.2 坪 (昨年 29.7 坪から -15.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 18.5 年 → 2021年 20.4 年、+10.4 ％と増加)
大崎広小路駅 190.7 万/坪(昨年同期比 -14.1 ％)
大崎広小路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -14.1％( -31.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.8年(昨年 46.8年から -81.3 ％減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 98.3 坪から -73.8 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 136.1 坪から -71.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 46.8 年 → 2021年 8.8 年、-81.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.5 分 → 2021年 8.0 分、+23.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示