【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の東急大井町線 (大井町駅~二子玉川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 324万円/坪(98.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +18.5%( +50.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 67 件(1年前(2021年)に比べて -14.1%( -11件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 19.1年から -1.2 %減)。平均土地面積は 52.2 坪 (昨年 39.2 坪から +33.3 %増)。平均建物面積は 56.8 坪 (昨年 48.3 坪から +17.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。大井町駅、下神明駅、戸越公園駅、荏原町駅、大岡山駅、等々力駅、上野毛駅、二子玉川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは荏原町駅で昨年に比べ +72.5 %、坪単価は 274 万円/坪となった。
上位 2 駅(荏原町駅、等々力駅)は +63.6 %(坪単価 +123.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(旗の台駅、北千束駅)は -7.4 %(坪単価 -27.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 % → 2022年 11.3 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.6 % → 2022年 7.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.0 % → 2022年 16.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.6 % → 2022年 21.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大井町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 464万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +27.1%( +98.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中延駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +9.9%( +15.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
東急大井町線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大井町駅 | 464万/坪 (15.8年/32.0坪) | 365万/坪 (13.8年/53.3坪) | 282万/坪 (0.25年/15.9坪) |
下神明駅 | 330万/坪 (5.3年/26.7坪) | 248万/坪 (13.0年/18.8坪) | 278万/坪 (65.3年/148坪) |
戸越公園駅 | 312万/坪 (8.3年/13.6坪) | 239万/坪 (25.3年/19.2坪) | - |
中延駅 | 171万/坪 (6.3年/61.5坪) | 155万/坪 (48.3年/42.4坪) | - |
荏原町駅 | 274万/坪 (1.3年/13.6坪) | 159万/坪 (26.6年/45.4坪) | 209万/坪 (21.3年/25.7坪) |
旗の台駅 | 289万/坪 (14.5年/62.0坪) | 319万/坪 (6.6年/37.6坪) | 230万/坪 (38.3年/17.0坪) |
北千束駅 | 441万/坪 (48.3年/49.9坪) | 467万/坪 (32.8年/101坪) | 202万/坪 (28.3年/46.9坪) |
大岡山駅 | 330万/坪 (15.9年/32.3坪) | 258万/坪 (22.8年/27.1坪) | 219万/坪 (18.6年/36.6坪) |
緑が丘駅 | 272万/坪 (35.9年/73.2坪) | 277万/坪 (14.0年/34.6坪) | 120万/坪 (52.3年/12.1坪) |
自由が丘駅 | 328万/坪 (29.3年/60.5坪) | 307万/坪 (19.1年/42.5坪) | 309万/坪 (1.3年/33.3坪) |
九品仏駅 | 316万/坪 (23.7年/49.3坪) | - | 255万/坪 (21.3年/21.9坪) |
尾山台駅 | 322万/坪 (12.6年/108坪) | 317万/坪 (18.1年/46.1坪) | 220万/坪 (9.3年/26.0坪) |
等々力駅 | 370万/坪 (16.3年/34.8坪) | 239万/坪 (36.0年/28.7坪) | 367万/坪 (13.3年/150坪) |
上野毛駅 | 330万/坪 (12.1年/30.9坪) | 247万/坪 (9.5年/53.7坪) | 228万/坪 (15.6年/25.2坪) |
二子玉川駅 | 270万/坪 (19.9年/83.3坪) | 197万/坪 (12.7年/37.8坪) | 175万/坪 (12.3年/35.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
荏原町駅 273.9 万/坪(昨年同期比 +72.5 %)
荏原町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 274万円/坪(82.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +72.5%( +115.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.3年(昨年 26.6年から -95.3 %減)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 45.4 坪から -70.0 %減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 61.5 坪から -65.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 26.6 年 → 2022年 1.3 年、-95.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.3 分 → 2022年 5.0 分、-21.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 100.0 %)
等々力駅 370.0 万/坪(昨年同期比 +54.7 %)
等々力駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 370万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +54.7%( +130.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 36.0年から -54.9 %減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 28.7 坪から +21.1 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 31.0 坪から -7.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.0 年 → 2022年 16.3 年、-54.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.8 分 → 2022年 5.0 分、-53.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 50.0 %)
旗の台駅 289.2 万/坪(昨年同期比 -9.3 %)
旗の台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 289万円/坪(87.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -9.3%( -29.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -42.9%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 6.6年から +120.2 %増)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 37.6 坪から +64.9 %増)。平均建物面積は 72.6 坪 (昨年 37.4 坪から +94.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 6.6 分 → 2022年 5.8 分、-12.5 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 % → 2022年 75.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 6.6 年 → 2022年 14.5 年、+120.2 %と大きく増加)
北千束駅 440.8 万/坪(昨年同期比 -5.5 %)
北千束駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 441万円/坪(133万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -5.5%( -25.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.3年(昨年 32.8年から +47.3 %増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 100.6 坪から -50.4 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 49.9 坪から -45.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.0 分 → 2022年 4.0 分、-20.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 32.8 年 → 2022年 48.3 年、+47.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示