【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の東急世田谷線 (三軒茶屋駅~下高井戸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 277万円/坪(83.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -11.1%( -34.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 43 件(1年前(2023年)に比べて -64.2%( -77件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 20.4年から +7.3 %増)。平均土地面積は 47.2 坪 (昨年 41.8 坪から +13.0 %増)。平均建物面積は 56.5 坪 (昨年 52.7 坪から +7.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。松原駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは松原駅で昨年に比べ +8.9 %、坪単価は 333 万円/坪となった。
上位 2 駅(松原駅、松陰神社前駅)は +5.2 %(坪単価 +15.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(上町駅、宮の坂駅)は -22.0 %(坪単価 -68.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 % → 2024年 25.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.2 % → 2024年 14.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.2 % → 2024年 42.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 14.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三軒茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 338万円/坪(102万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.4%( -1.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -28.0%( -86.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -28.6%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
東急世田谷線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三軒茶屋駅 | 338万/坪 (19.6年/54.7坪) | 339万/坪 (22.4年/37.2坪) | 427万/坪 (23.8年/38.3坪) |
西太子堂駅 | - | 388万/坪 (23.6年/31.2坪) | 296万/坪 (24.6年/43.7坪) |
若林駅 | 261万/坪 (26.6年/112坪) | 306万/坪 (17.5年/23.6坪) | 276万/坪 (15.5年/36.0坪) |
松陰神社前駅 | 252万/坪 (25.3年/21.9坪) | 248万/坪 (31.4年/75.0坪) | 284万/坪 (25.4年/63.0坪) |
世田谷駅 | - | 252万/坪 (18.6年/36.6坪) | 269万/坪 (13.7年/56.9坪) |
上町駅 | 223万/坪 (23.3年/34.3坪) | 309万/坪 (19.0年/33.5坪) | 247万/坪 (20.3年/27.1坪) |
宮の坂駅 | 263万/坪 (17.5年/25.0坪) | 312万/坪 (7.8年/34.4坪) | 287万/坪 (10.7年/29.0坪) |
山下駅 | 230万/坪 (30.0年/56.0坪) | - | - |
松原駅 | 333万/坪 (13.5年/30.9坪) | 306万/坪 (15.8年/49.6坪) | 302万/坪 (10.3年/39.6坪) |
下高井戸駅 | 247万/坪 (26.0年/47.2坪) | 279万/坪 (19.0年/48.7坪) | 288万/坪 (14.8年/56.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
松原駅 333.1 万/坪(昨年同期比 +8.9 %)
松原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 333万円/坪(101万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +8.9%( +27.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -70.6%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 15.8年から -14.9 %減)。平均土地面積は 30.9 坪 (昨年 49.6 坪から -37.8 %減)。平均建物面積は 32.4 坪 (昨年 55.7 坪から -41.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 15.8 年 → 2024年 13.5 年、-14.9 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.2 分 → 2024年 6.4 分、+23.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 % → 2024年 40.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.1 % → 2024年 20.0 %)
松陰神社前駅 251.8 万/坪(昨年同期比 +1.5 %)
松陰神社前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 252万円/坪(76.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +1.5%( +3.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -55.6%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 31.4年から -19.2 %減)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 75.0 坪から -70.7 %減)。平均建物面積は 26.8 坪 (昨年 49.7 坪から -46.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 31.4 年 → 2024年 25.3 年、-19.2 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 25.0 %)
上町駅 222.5 万/坪(昨年同期比 -28.0 %)
上町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -28.0%( -86.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -28.6%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 19.0年から +23.1 %増)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 33.5 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 47.3 坪 (昨年 38.6 坪から +22.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 % → 2024年 40.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 23.3 年、+23.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 % → 2024年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 % → 2024年 20.0 %)
宮の坂駅 262.6 万/坪(昨年同期比 -15.9 %)
宮の坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 263万円/坪(79.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -15.9%( -49.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 7.8年から +123.9 %増)。平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 34.4 坪から -27.5 %減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 54.8 坪から -29.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.2 分 → 2024年 4.5 分、-28.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 7.8 年 → 2024年 17.5 年、+123.9 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示