【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の東京メトロ東西線 (中野駅～葛西駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 231万円/坪(70.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +14.5％( +29.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 72 件(１年前(2020年)に比べて +140.0％( +42件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 11.1年から +113.6 ％増)。平均土地面積は 33.6 坪 (昨年 25.3 坪から +33.0 ％増)。平均建物面積は 57.6 坪 (昨年 45.5 坪から +26.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。落合駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは木場駅で昨年に比べ +484.6 ％、坪単価は 773 万円/坪となった。
上位 2 駅(木場駅、落合駅)は +252.2 ％(坪単価 +331.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西葛西駅、中野駅)は -20.8 ％(坪単価 -44.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 11.5 分 → 2021年 9.5 分、-17.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 27.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.3 ％ → 2021年 6.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.1 年 → 2021年 23.7 年、+113.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.8 ％ → 2021年 31.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.3 ％ → 2021年 23.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった木場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 773万円/坪(234万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +484.6％( +640.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西葛西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -26.2％( -37.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
| 東京メトロ東西線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中野駅 | 280万/坪 (38.9年/29.5坪) | 331万/坪 (4.9年/31.2坪) | 252万/坪 (35.5年/49.2坪) |
| 落合駅 | 139万/坪 (34.3年/50.7坪) | 116万/坪 (38.3年/12.1坪) | 211万/坪 (39.8年/110坪) |
| 高田馬場駅 | 262万/坪 (29.4年/25.3坪) | - | 254万/坪 (19.5年/41.4坪) |
| 早稲田駅 | 254万/坪 (13.3年/25.3坪) | 300万/坪 (20.3年/28.0坪) | 160万/坪 (42.3年/103坪) |
| 神楽坂駅 | 281万/坪 (16.3年/68.1坪) | - | 275万/坪 (37.0年/28.7坪) |
| 飯田橋駅 | 256万/坪 (32.3年/33.3坪) | 237万/坪 (27.3年/10.6坪) | 369万/坪 (22.3年/24.2坪) |
| 九段下駅 | 304万/坪 (58.3年/48.4坪) | - | 817万/坪 (29.3年/28.7坪) |
| 竹橋駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 日本橋駅 | 201万/坪 (47.3年/15.1坪) | - | 708万/坪 (26.3年/36.3坪) |
| 茅場町駅 | - | - | - |
| 門前仲町駅 | 201万/坪 (21.4年/24.8坪) | 197万/坪 (56.3年/34.8坪) | 222万/坪 (19.6年/31.3坪) |
| 木場駅 | 773万/坪 (19.6年/39.3坪) | 132万/坪 (17.3年/16.6坪) | 173万/坪 (20.6年/40.3坪) |
| 東陽町駅 | 208万/坪 (7.3年/13.6坪) | - | 216万/坪 (0.25年/17.4坪) |
| 南砂町駅 | 156万/坪 (15.8年/22.2坪) | 170万/坪 (7.1年/18.2坪) | 156万/坪 (9.8年/20.8坪) |
| 西葛西駅 | 107万/坪 (34.0年/35.1坪) | 145万/坪 (13.9年/33.0坪) | 196万/坪 (22.8年/31.4坪) |
| 葛西駅 | 154万/坪 (15.3年/44.2坪) | 169万/坪 (1.6年/24.8坪) | 174万/坪 (9.0年/38.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
木場駅 773.0 万/坪(昨年同期比 +484.6 ％)
木場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 773万円/坪(234万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +484.6％( +640.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 17.3年から +13.5 ％増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 16.6 坪から +136.4 ％増)。平均建物面積は 25.3 坪 (昨年 28.7 坪から -11.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.0 分 → 2021年 6.8 分、-55.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 17.3 年 → 2021年 19.6 年、+13.5 ％と増加)
落合駅 138.7 万/坪(昨年同期比 +19.9 ％)
落合駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +19.9％( +23.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 38.3年から -10.5 ％減)。平均土地面積は 50.7 坪 (昨年 12.1 坪から +318.8 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 12.1 坪から +625.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 38.3 年 → 2021年 34.3 年、-10.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 4.0 分 → 2021年 3.5 分、-12.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
西葛西駅 106.6 万/坪(昨年同期比 -26.2 ％)
西葛西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -26.2％( -37.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.0年(昨年 13.9年から +145.5 ％増)。平均土地面積は 35.1 坪 (昨年 33.0 坪から +6.4 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 49.0 坪から -25.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.9 年 → 2021年 34.0 年、+145.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.2 分 → 2021年 17.2 分、+21.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
中野駅 279.7 万/坪(昨年同期比 -15.5 ％)
中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 280万円/坪(84.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.5％( -51.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +60.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.9年(昨年 4.9年から +701.1 ％増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 31.2 坪から -5.3 ％減)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 98.0 坪から -51.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 4.9 年 → 2021年 38.9 年、+701.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.8 分 → 2021年 7.9 分、+35.8 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 ％ → 2021年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示