【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期の東京メトロ日比谷線 (北千住駅~中目黒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 377万円/坪(114万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +31.4%( +90.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 46 件(1年前(2021年)に比べて -16.4%( -9件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 19.5年から +18.5 %増)。平均土地面積は 47.2 坪 (昨年 29.3 坪から +61.4 %増)。平均建物面積は 94.1 坪 (昨年 76.7 坪から +22.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。三ノ輪駅、仲御徒町駅、中目黒駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵比寿駅で昨年に比べ +168.6 %、坪単価は 1,028 万円/坪となった。
上位 2 駅(恵比寿駅、茅場町駅)は +152.1 %(坪単価 +491.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(秋葉原駅、北千住駅)は -24.3 %(坪単価 -107.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.5 % → 2022年 11.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.8 % → 2022年 7.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 19.5 年 → 2022年 23.1 年、+18.5 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.4 分 → 2022年 8.3 分、+12.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.2 % → 2022年 25.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.7 % → 2022年 13.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった恵比寿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,028万円/坪(311万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +168.6%( +645.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -17.7%( -33.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
東京メトロ日比谷線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 153万/坪 (26.5年/23.7坪) | 186万/坪 (16.0年/22.7坪) | 159万/坪 (22.4年/48.9坪) |
南千住駅 | 171万/坪 (28.8年/17.0坪) | 168万/坪 (18.4年/33.0坪) | 188万/坪 (25.8年/52.8坪) |
三ノ輪駅 | 165万/坪 (4.0年/39.3坪) | 134万/坪 (12.0年/21.9坪) | 197万/坪 (32.6年/39.3坪) |
入谷駅 | 283万/坪 (35.8年/37.8坪) | 276万/坪 (11.0年/24.2坪) | 167万/坪 (44.0年/25.2坪) |
上野駅 | - | - | 527万/坪 (24.7年/84.7坪) |
仲御徒町駅 | 341万/坪 (4.0年/21.2坪) | 270万/坪 (34.0年/33.3坪) | 188万/坪 (31.0年/31.8坪) |
秋葉原駅 | 406万/坪 (14.0年/52.2坪) | 587万/坪 (32.7年/35.8坪) | 937万/坪 (58.0年/34.8坪) |
小伝馬町駅 | 937万/坪 (0年/10.6坪) | 413万/坪 (0年/13.6坪) | - |
人形町駅 | - | 234万/坪 (28.0年/31.4坪) | 356万/坪 (45.5年/36.3坪) |
茅場町駅 | 588万/坪 (1.0年/42.4坪) | 249万/坪 (47.0年/21.9坪) | - |
八丁堀駅 | 331万/坪 (0年/22.7坪) | 308万/坪 (27.4年/46.4坪) | 401万/坪 (30.0年/46.9坪) |
築地駅 | - | 254万/坪 (35.0年/18.9坪) | - |
東銀座駅 | 337万/坪 (21.0年/56.0坪) | - | 633万/坪 (30.0年/40.8坪) |
銀座駅 | - | - | - |
日比谷駅 | - | - | - |
虎ノ門ヒルズ駅 | - | - | - |
神谷町駅 | - | - | 504万/坪 (44.0年/99.8坪) |
六本木駅 | 496万/坪 (22.5年/40.1坪) | 460万/坪 (11.2年/32.4坪) | 374万/坪 (43.0年/57.5坪) |
広尾駅 | 384万/坪 (32.8年/37.8坪) | 331万/坪 (32.0年/21.2坪) | 283万/坪 (15.0年/38.3坪) |
恵比寿駅 | 1,028万/坪 (22.4年/72.3坪) | 383万/坪 (15.0年/38.1坪) | 646万/坪 (21.5年/103坪) |
中目黒駅 | 558万/坪 (14.7年/205坪) | 428万/坪 (8.0年/40.1坪) | 342万/坪 (20.3年/21.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
恵比寿駅 1027.6 万/坪(昨年同期比 +168.6 %)
恵比寿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,028万円/坪(311万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +168.6%( +645.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.4年(昨年 15.0年から +49.3 %増)。平均土地面積は 72.3 坪 (昨年 38.1 坪から +89.7 %増)。平均建物面積は 144.9 坪 (昨年 98.0 坪から +47.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.0 年 → 2022年 22.4 年、+49.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 40.0 %)
茅場町駅 587.7 万/坪(昨年同期比 +135.7 %)
茅場町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 588万円/坪(178万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +135.7%( +338.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 47.0年から -97.9 %減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 21.9 坪から +93.1 %増)。平均建物面積は 272.3 坪 (昨年 96.8 坪から +181.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 47.0 年 → 2022年 1.0 年、-97.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 2.5 分 → 2022年 1.0 分、-60.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
秋葉原駅 405.7 万/坪(昨年同期比 -30.9 %)
秋葉原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 406万円/坪(123万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -30.9%( -181.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 32.7年から -57.1 %減)。平均土地面積は 52.2 坪 (昨年 35.8 坪から +45.8 %増)。平均建物面積は 272.3 坪 (昨年 206.7 坪から +31.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 32.7 年 → 2022年 14.0 年、-57.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.0 分 → 2022年 3.5 分、-30.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 50.0 %)
北千住駅 153.1 万/坪(昨年同期比 -17.7 %)
北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -17.7%( -33.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 16.0年から +65.4 %増)。平均土地面積は 23.7 坪 (昨年 22.7 坪から +4.3 %増)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 30.6 坪から +11.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 % → 2022年 15.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.0 年 → 2022年 26.5 年、+65.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 9.8 分 → 2022年 11.0 分、+12.8 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 23.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 % → 2022年 38.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示