【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の東京メトロ副都心線 (地下鉄成増駅～渋谷駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 340万円/坪(103万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +58.1％( +125.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 73 件(１年前(2020年)に比べて +25.9％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 12.3年から +66.3 ％増)。平均土地面積は 38.7 坪 (昨年 35.1 坪から +10.3 ％増)。平均建物面積は 46.6 坪 (昨年 39.2 坪から +18.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。地下鉄成増駅、地下鉄赤塚駅、平和台駅、要町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは渋谷駅で昨年に比べ +370.8 ％、坪単価は 1,634 万円/坪となった。
上位 2 駅(渋谷駅、要町駅)は +210.2 ％(坪単価 +699.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(雑司が谷駅、西早稲田駅)は -44.3 ％(坪単価 -132.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.1 ％ → 2021年 16.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.3 ％ → 2021年 6.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.3 年 → 2021年 20.5 年、+66.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.8 ％ → 2021年 20.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.0 ％ → 2021年 22.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,634万円/坪(494万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +370.8％( +1287.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +500.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -41.7％( -102.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ副都心線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 地下鉄成増駅 | 214万/坪 (9.8年/35.0坪) | 156万/坪 (0.5年/29.5坪) | 134万/坪 (20.5年/25.0坪) |
| 地下鉄赤塚駅 | 192万/坪 (10.8年/25.9坪) | 154万/坪 (36.5年/30.8坪) | 132万/坪 (27.5年/18.9坪) |
| 平和台駅 | 242万/坪 (31.5年/36.7坪) | 199万/坪 (8.2年/24.6坪) | 189万/坪 (14.2年/82.9坪) |
| 氷川台駅 | 294万/坪 (25.3年/115坪) | 256万/坪 (0.8年/35.3坪) | 192万/坪 (13.2年/32.8坪) |
| 小竹向原駅 | 163万/坪 (16.8年/25.9坪) | 171万/坪 (16.5年/29.2坪) | 212万/坪 (3.5年/29.1坪) |
| 千川駅 | 204万/坪 (10.7年/27.0坪) | 215万/坪 (2.8年/21.0坪) | 270万/坪 (45.5年/42.7坪) |
| 要町駅 | 336万/坪 (33.9年/21.7坪) | 224万/坪 (19.0年/21.7坪) | 181万/坪 (25.5年/55.2坪) |
| 池袋駅 | 214万/坪 (23.5年/68.5坪) | 223万/坪 (12.5年/34.8坪) | 294万/坪 (56.5年/45.4坪) |
| 雑司が谷駅 | 184万/坪 (43.5年/12.1坪) | 347万/坪 (5.0年/11.6坪) | 187万/坪 (35.9年/23.0坪) |
| 西早稲田駅 | 143万/坪 (55.5年/34.8坪) | 246万/坪 (21.2年/30.8坪) | 205万/坪 (27.3年/25.7坪) |
| 東新宿駅 | 238万/坪 (27.3年/15.5坪) | - | 282万/坪 (28.5年/42.4坪) |
| 新宿三丁目駅 | - | - | 689万/坪 (68.6年/21.2坪) |
| 北参道駅 | - | 452万/坪 (0.5年/84.7坪) | - |
| 渋谷駅 | 1,634万/坪 (35.5年/38.8坪) | 347万/坪 (15.5年/30.3坪) | 768万/坪 (29.3年/30.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
渋谷駅 1634.1 万/坪(昨年同期比 +370.8 ％)
渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,634万円/坪(494万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +370.8％( +1287.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +500.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 15.5年から +129.0 ％増)。平均土地面積は 38.8 坪 (昨年 30.3 坪から +28.3 ％増)。平均建物面積は 51.2 坪 (昨年 121.0 坪から -57.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.5 年 → 2021年 35.5 年、+129.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 9.5 分、+35.7 ％と大きく増加)
要町駅 335.7 万/坪(昨年同期比 +49.6 ％)
要町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 336万円/坪(102万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +49.6％( +111.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.9年(昨年 19.0年から +78.0 ％増)。平均土地面積は 21.7 坪 (昨年 21.7 坪から +0.0 ％減)。平均建物面積は 21.7 坪 (昨年 25.0 坪から -13.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.0 年 → 2021年 33.9 年、+78.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 66.7 ％)
雑司が谷駅 184.2 万/坪(昨年同期比 -46.9 ％)
雑司が谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -46.9％( -162.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.5年(昨年 5.0年から +769.3 ％増)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 11.6 坪から +4.3 ％増)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 16.6 坪から +27.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 5.0 年 → 2021年 43.5 年、+769.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 10.0 分、+42.9 ％と大きく増加)
西早稲田駅 143.3 万/坪(昨年同期比 -41.7 ％)
西早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -41.7％( -102.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.5年(昨年 21.2年から +162.2 ％増)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 30.8 坪から +13.1 ％増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 97.8 坪から -7.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.2 年 → 2021年 55.5 年、+162.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.3 分 → 2021年 6.5 分、+21.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示