【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の京王相模原線 (調布駅~多摩境駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(48.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +2.3%( +3.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 106 件(1年前(2023年)に比べて -65.9%( -205件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.7年(昨年 14.1年から -2.5 %減)。平均土地面積は 44.8 坪 (昨年 48.0 坪から -6.5 %減)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 40.5 坪から -13.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。京王永山駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは京王永山駅で昨年に比べ +18.8 %、坪単価は 148 万円/坪となった。
上位 2 駅(京王永山駅、調布駅)は +13.1 %(坪単価 +19.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(京王多摩川駅、稲城駅)は -8.4 %(坪単価 -14.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.7 % → 2024年 10.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.4 % → 2024年 4.7 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.4 % → 2024年 30.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.4 % → 2024年 1.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった調布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 218万円/坪(65.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +7.3%( +14.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 28 件(1年前(2023年)に比べて -65.0%( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多摩境駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(35.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +1.8%( +2.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて -58.6%( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
京王相模原線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
調布駅 | 218万/坪 (13.1年/38.2坪) | 203万/坪 (12.4年/35.8坪) | 187万/坪 (14.2年/34.7坪) |
京王多摩川駅 | 141万/坪 (19.7年/51.9坪) | 173万/坪 (19.2年/51.1坪) | 207万/坪 (4.7年/39.9坪) |
京王よみうりランド駅 | - | 170万/坪 (3.4年/33.8坪) | 155万/坪 (5.4年/38.7坪) |
稲城駅 | 162万/坪 (11.0年/40.3坪) | 159万/坪 (14.0年/43.1坪) | 175万/坪 (3.0年/39.3坪) |
京王永山駅 | 148万/坪 (14.6年/38.2坪) | 125万/坪 (20.7年/64.8坪) | 132万/坪 (15.5年/58.3坪) |
京王多摩センター駅 | 154万/坪 (9.0年/34.8坪) | 150万/坪 (12.1年/44.9坪) | 139万/坪 (11.2年/43.7坪) |
京王堀之内駅 | 140万/坪 (12.1年/53.2坪) | 137万/坪 (16.2年/61.4坪) | 148万/坪 (8.9年/69.6坪) |
南大沢駅 | 133万/坪 (13.3年/58.4坪) | 127万/坪 (14.6年/56.8坪) | 124万/坪 (18.6年/61.9坪) |
多摩境駅 | 119万/坪 (16.6年/51.9坪) | 117万/坪 (16.5年/46.8坪) | 133万/坪 (8.3年/47.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京王永山駅 148.1 万/坪(昨年同期比 +18.8 %)
京王永山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +18.8%( +23.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -68.3%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 20.7年から -29.4 %減)。平均土地面積は 38.2 坪 (昨年 64.8 坪から -41.1 %減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 71.8 坪から -55.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.7 年 → 2024年 14.6 年、-29.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.5 % → 2024年 38.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.5 % → 2024年 15.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 % → 2024年 15.4 %)
調布駅 217.7 万/坪(昨年同期比 +7.3 %)
調布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 218万円/坪(65.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +7.3%( +14.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 28 件(1年前(2023年)に比べて -65.0%( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 12.4年から +5.8 %増)。平均土地面積は 38.2 坪 (昨年 35.8 坪から +6.6 %増)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 29.6 坪から +0.2 %増)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.8 % → 2024年 32.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 % → 2024年 3.6 %)
京王多摩川駅 141.1 万/坪(昨年同期比 -18.3 %)
京王多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -18.3%( -31.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 19.2年から +2.5 %増)。平均土地面積は 51.9 坪 (昨年 51.1 坪から +1.6 %増)。平均建物面積は 68.3 坪 (昨年 45.0 坪から +52.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.2 分 → 2024年 8.7 分、+20.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 % → 2024年 50.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 % → 2024年 16.7 %)
稲城駅 161.8 万/坪(昨年同期比 +1.6 %)
稲城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +1.6%( +2.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -64.0%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 14.0年から -21.4 %減)。平均土地面積は 40.3 坪 (昨年 43.1 坪から -6.4 %減)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 32.1 坪から -6.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 14.0 年 → 2024年 11.0 年、-21.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.0 % → 2024年 22.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.0 % → 2024年 11.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示