【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の京王井の頭線 (渋谷駅～吉祥寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 298万円/坪(90.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.2％( -30.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 60 件(１年前(2023年)に比べて -36.8％( -35件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 18.6年から -0.5 ％減)。平均土地面積は 35.4 坪 (昨年 51.9 坪から -31.8 ％減)。平均建物面積は 33.4 坪 (昨年 54.8 坪から -39.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新代田駅、永福町駅、高井戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新代田駅で昨年に比べ +63.3 ％、坪単価は 383 万円/坪となった。
上位 2 駅(新代田駅、高井戸駅)は +51.4 ％(坪単価 +119.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西永福駅、三鷹台駅)は -44.4 ％(坪単価 -192.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 ％ → 2024年 13.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.9 ％ → 2024年 20.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.3 ％ → 2024年 33.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 ％ → 2024年 20.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった池ノ上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 461万円/坪(139万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.3％( -53.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三鷹台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -41.3％( -98.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京王井の頭線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | - | 717万/坪 (21.6年/44.4坪) | 353万/坪 (50.3年/66.6坪) |
| 神泉駅 | 323万/坪 (27.3年/16.6坪) | 523万/坪 (15.3年/61.0坪) | 650万/坪 (13.3年/51.4坪) |
| 駒場東大前駅 | 364万/坪 (0年/6.1坪) | 438万/坪 (37.8年/25.7坪) | - |
| 池ノ上駅 | 461万/坪 (20.9年/30.3坪) | 514万/坪 (0年/72.6坪) | - |
| 下北沢駅 | 400万/坪 (17.0年/40.1坪) | 364万/坪 (38.3年/48.4坪) | 349万/坪 (9.9年/52.9坪) |
| 新代田駅 | 383万/坪 (3.3年/25.7坪) | 234万/坪 (23.3年/30.3坪) | 450万/坪 (17.3年/93.8坪) |
| 東松原駅 | 321万/坪 (17.3年/37.8坪) | 302万/坪 (2.3年/35.2坪) | 270万/坪 (26.9年/41.8坪) |
| 明大前駅 | 276万/坪 (19.8年/21.2坪) | 258万/坪 (13.8年/28.7坪) | 298万/坪 (8.3年/31.0坪) |
| 永福町駅 | 340万/坪 (17.6年/47.6坪) | 268万/坪 (23.5年/181坪) | 240万/坪 (18.4年/32.1坪) |
| 西永福駅 | 317万/坪 (10.3年/43.6坪) | 604万/坪 (24.1年/47.1坪) | 348万/坪 (0.25年/30.3坪) |
| 浜田山駅 | 269万/坪 (14.9年/34.3坪) | 292万/坪 (17.3年/38.0坪) | 284万/坪 (25.4年/41.0坪) |
| 高井戸駅 | 320万/坪 (1.3年/28.2坪) | 229万/坪 (17.3年/70.8坪) | 249万/坪 (11.8年/29.1坪) |
| 富士見ケ丘駅 | 292万/坪 (21.3年/27.2坪) | 263万/坪 (21.7年/34.8坪) | 364万/坪 (3.6年/34.3坪) |
| 久我山駅 | 237万/坪 (20.0年/36.7坪) | 309万/坪 (12.1年/69.1坪) | 300万/坪 (9.6年/33.3坪) |
| 三鷹台駅 | 140万/坪 (52.8年/35.5坪) | 239万/坪 (12.7年/34.2坪) | 241万/坪 (12.8年/38.9坪) |
| 井の頭公園駅 | 277万/坪 (23.3年/30.3坪) | 315万/坪 (18.3年/39.7坪) | 293万/坪 (27.8年/34.8坪) |
| 吉祥寺駅 | 259万/坪 (21.0年/33.7坪) | 284万/坪 (17.4年/38.2坪) | 265万/坪 (14.7年/40.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新代田駅 382.8 万/坪(昨年同期比 +63.3 ％)
新代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 383万円/坪(116万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +63.3％( +148.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 3.3年(昨年 23.3年から -86.0 ％減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 30.3 坪から -15.0 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 33.3 坪から -13.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.3 年 → 2024年 3.3 年、-86.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.0 分 → 2024年 4.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
高井戸駅 319.6 万/坪(昨年同期比 +39.5 ％)
高井戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 320万円/坪(96.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +39.5％( +90.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.3年(昨年 17.3年から -92.7 ％減)。平均土地面積は 28.2 坪 (昨年 70.8 坪から -60.1 ％減)。平均建物面積は 25.2 坪 (昨年 62.3 坪から -59.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.3 年 → 2024年 1.3 年、-92.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 100.0 ％)
西永福駅 316.9 万/坪(昨年同期比 -47.6 ％)
西永福駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 317万円/坪(95.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -47.6％( -287.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 10.3年(昨年 24.1年から -57.4 ％減)。平均土地面積は 43.6 坪 (昨年 47.1 坪から -7.5 ％減)。平均建物面積は 46.6 坪 (昨年 27.5 坪から +69.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.1 年 → 2024年 10.3 年、-57.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.0 分 → 2024年 7.8 分、-28.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
三鷹台駅 140.1 万/坪(昨年同期比 -41.3 ％)
三鷹台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -41.3％( -98.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 52.8年(昨年 12.7年から +315.5 ％増)。平均土地面積は 35.5 坪 (昨年 34.2 坪から +4.1 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 28.9 坪から +46.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.9 分 → 2024年 5.0 分、-70.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.7 年 → 2024年 52.8 年、+315.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示