物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年第1四半期
2021年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年1月〜3月期の京王井の頭線 (渋谷駅吉祥寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 265万円/坪(80.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -4.5%( -12.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 110 件(1年前(2020年)に比べて +34.1%( +28件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 14.4年(昨年 14.8年から -3.0 %減)。平均土地面積は 39.0 坪 (昨年 39.7 坪から -1.9 %減)。平均建物面積は 39.1 坪 (昨年 45.8 坪から -14.5 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東松原駅浜田山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは浜田山駅で昨年に比べ +40.3 %、坪単価は 283 万円/坪となった。

上位 2 駅(浜田山駅東松原駅)は +34.9 %(坪単価 +65.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神泉駅西永福駅)は -34.2 %(坪単価 -180.4 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 21.0 % → 2021年 17.9 %)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.4 % → 2021年 3.7 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2020年 9.3 分 → 2021年 10.5 分、+12.9 %と増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.6 % → 2021年 15.7 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 48.1 % → 2021年 41.5 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 712万円/坪(215万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -11.1%( -89.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった高井戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 214万円/坪(64.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -5.8%( -13.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +57.1%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。

京王井の頭線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
京王井の頭線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
渋谷駅712万/坪
(24.0年/15.1坪)
801万/坪
(24.8年/48.0坪)
242万/坪
(31.0年/24.2坪)
神泉駅301万/坪
(15.0年/112坪)
601万/坪
(47.0年/27.2坪)
331万/坪
(16.0年/13.6坪)
駒場東大前駅--223万/坪
(29.0年/136坪)
池ノ上駅316万/坪
(9.0年/25.7坪)
310万/坪
(37.0年/49.9坪)
301万/坪
(6.0年/28.7坪)
下北沢駅318万/坪
(19.8年/52.6坪)
296万/坪
(19.0年/57.5坪)
215万/坪
(35.5年/49.2坪)
新代田駅248万/坪
(22.0年/18.2坪)
282万/坪
(3.7年/66.0坪)
264万/坪
(12.0年/60.5坪)
東松原駅218万/坪
(24.0年/45.4坪)
168万/坪
(39.5年/24.2坪)
194万/坪
(23.0年/35.5坪)
明大前駅247万/坪
(27.4年/34.4坪)
222万/坪
(21.0年/50.7坪)
239万/坪
(13.0年/24.2坪)
永福町駅230万/坪
(14.5年/33.9坪)
252万/坪
(10.9年/31.6坪)
256万/坪
(9.0年/25.4坪)
西永福駅269万/坪
(7.2年/35.2坪)
330万/坪
(7.4年/28.1坪)
247万/坪
(22.2年/34.5坪)
浜田山駅283万/坪
(7.3年/37.3坪)
202万/坪
(22.5年/33.8坪)
291万/坪
(10.8年/38.5坪)
高井戸駅214万/坪
(20.7年/42.2坪)
227万/坪
(5.3年/28.3坪)
215万/坪
(11.1年/35.7坪)
富士見ケ丘駅241万/坪
(16.6年/35.9坪)
209万/坪
(22.6年/67.5坪)
338万/坪
(16.9年/48.3坪)
久我山駅266万/坪
(4.3年/33.6坪)
253万/坪
(4.4年/37.8坪)
246万/坪
(16.5年/37.4坪)
三鷹台駅234万/坪
(3.2年/28.2坪)
207万/坪
(11.8年/32.1坪)
209万/坪
(12.2年/57.8坪)
井の頭公園駅384万/坪
(15.8年/37.2坪)
354万/坪
(4.0年/30.3坪)
257万/坪
(22.0年/74.9坪)
吉祥寺駅250万/坪
(23.6年/47.9坪)
223万/坪
(27.4年/50.9坪)
235万/坪
(14.7年/63.7坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

浜田山駅282.9 万/坪(昨年同期比 +40.3 %)

浜田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 283万円/坪(85.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +40.3%( +81.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 7.3年(昨年 22.5年から -67.4 %減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 33.8 坪から +10.4 %増)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 39.6 坪から -9.6 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 22.5 年 → 2021年 7.3 年、-67.4 %と大きく減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 66.7 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.2 分 → 2021年 12.2 分、+32.7 %と大きく増加)

東松原駅217.8 万/坪(昨年同期比 +29.5 %)

東松原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 218万円/坪(65.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +29.5%( +49.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 24.0年(昨年 39.5年から -39.2 %減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 24.2 坪から +87.5 %増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 46.9 坪から -30.6 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 39.5 年 → 2021年 24.0 年、-39.2 %と大きく減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.5 分 → 2021年 5.0 分、+42.9 %と大きく増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)

神泉駅300.5 万/坪(昨年同期比 -50.0 %)

神泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 301万円/坪(90.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -50.0%( -300.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 15.0年(昨年 47.0年から -68.1 %減)。平均土地面積は 111.9 坪 (昨年 27.2 坪から +311.1 %増)。平均建物面積は 166.4 坪 (昨年 26.5 坪から +528.6 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2020年 47.0 年 → 2021年 15.0 年、-68.1 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 7.0 分、+133.3 %と大きく増加)

西永福駅269.2 万/坪(昨年同期比 -18.4 %)

西永福駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 269万円/坪(81.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -18.4%( -60.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +180.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 7.2年(昨年 7.4年から -2.5 %減)。平均土地面積は 35.2 坪 (昨年 28.1 坪から +25.2 %増)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 32.4 坪から -5.5 %減)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 7.1 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.8 分 → 2021年 10.2 分、+50.2 %と大きく増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 % → 2021年 28.6 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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