【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の京王井の頭線 (渋谷駅～吉祥寺駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 269万円/坪(81.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +2.3％( +6.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 95 件(１年前(2019年)に比べて +55.7％( +34件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 21.5年から -37.4 ％減)。平均土地面積は 38.5 坪 (昨年 44.5 坪から -13.5 ％減)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 47.8 坪から -18.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東松原駅、永福町駅、高井戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは池ノ上駅で昨年に比べ +245.6 ％、坪単価は 434 万円/坪となった。
上位 2 駅(池ノ上駅、東松原駅)は +163.3 ％(坪単価 +214.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(下北沢駅、吉祥寺駅)は -27.5 ％(坪単価 -108.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 21.5 年 → 2020年 13.5 年、-37.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 31.6 ％ → 2020年 47.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.1 ％ → 2020年 9.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.2 分 → 2020年 9.1 分、+10.5 ％と増加)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった池ノ上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 434万円/坪(131万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +245.6％( +308.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三鷹台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 216万円/坪(65.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +16.8％( +31.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて -30.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京王井の頭線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | - | 275万/坪 (45.4年/37.5坪) | 263万/坪 (28.8年/139坪) |
| 神泉駅 | 355万/坪 (20.8年/31.8坪) | - | 361万/坪 (18.8年/33.3坪) |
| 駒場東大前駅 | 316万/坪 (30.8年/95.3坪) | - | - |
| 池ノ上駅 | 434万/坪 (28.8年/71.6坪) | 126万/坪 (0年/15.1坪) | 286万/坪 (9.4年/127坪) |
| 下北沢駅 | 304万/坪 (29.1年/42.9坪) | 425万/坪 (29.4年/82.9坪) | 325万/坪 (0.25年/113坪) |
| 新代田駅 | 220万/坪 (16.8年/42.4坪) | - | 251万/坪 (35.0年/36.7坪) |
| 東松原駅 | 270万/坪 (15.4年/34.8坪) | 149万/坪 (44.3年/28.0坪) | 365万/坪 (26.8年/69.1坪) |
| 明大前駅 | 136万/坪 (37.5年/44.6坪) | - | 287万/坪 (3.8年/46.1坪) |
| 永福町駅 | 333万/坪 (0.8年/31.4坪) | 228万/坪 (34.5年/45.6坪) | 229万/坪 (11.5年/33.7坪) |
| 西永福駅 | 243万/坪 (16.2年/47.1坪) | 317万/坪 (4.3年/39.1坪) | 155万/坪 (31.8年/34.8坪) |
| 浜田山駅 | 295万/坪 (7.3年/29.4坪) | 252万/坪 (8.3年/26.5坪) | 247万/坪 (10.6年/31.8坪) |
| 高井戸駅 | 242万/坪 (11.4年/27.3坪) | 166万/坪 (20.8年/38.6坪) | 210万/坪 (10.0年/30.6坪) |
| 富士見ケ丘駅 | 253万/坪 (9.8年/32.3坪) | 256万/坪 (9.0年/40.5坪) | 269万/坪 (13.1年/26.5坪) |
| 久我山駅 | 248万/坪 (9.4年/44.4坪) | 246万/坪 (15.7年/33.4坪) | 258万/坪 (4.8年/50.1坪) |
| 三鷹台駅 | 216万/坪 (6.3年/37.8坪) | 185万/坪 (17.0年/54.9坪) | 205万/坪 (18.0年/68.7坪) |
| 井の頭公園駅 | 348万/坪 (10.0年/39.3坪) | 334万/坪 (0.8年/31.8坪) | 318万/坪 (0.8年/37.8坪) |
| 吉祥寺駅 | 268万/坪 (15.6年/35.3坪) | 364万/坪 (23.3年/45.7坪) | 218万/坪 (22.6年/51.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
池ノ上駅 434.2 万/坪(昨年同期比 +245.6 ％)
池ノ上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 434万円/坪(131万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +245.6％( +308.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 71.6 坪 (昨年 15.1 坪から +373.3 ％増)。平均建物面積は 55.5 坪 (昨年 15.1 坪から +266.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 8.0 分 → 2020年 5.7 分、-29.2 ％と大きく減少)
東松原駅 270.4 万/坪(昨年同期比 +80.9 ％)
東松原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 270万円/坪(81.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +80.9％( +120.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 44.3年から -65.2 ％減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 28.0 坪から +24.3 ％増)。平均建物面積は 44.4 坪 (昨年 20.4 坪から +117.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 44.3 年 → 2020年 15.4 年、-65.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 5.5 分 → 2020年 4.7 分、-15.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
下北沢駅 304.3 万/坪(昨年同期比 -28.4 ％)
下北沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 304万円/坪(92.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -28.4％( -120.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 29.4年から -0.9 ％減)。平均土地面積は 42.9 坪 (昨年 82.9 坪から -48.3 ％減)。平均建物面積は 72.6 坪 (昨年 120.4 坪から -39.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
吉祥寺駅 267.5 万/坪(昨年同期比 -26.6 ％)
吉祥寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 268万円/坪(80.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -26.6％( -96.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.6年(昨年 23.3年から -33.0 ％減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 45.7 坪から -22.7 ％減)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 38.4 坪から +11.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 23.3 年 → 2020年 15.6 年、-33.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.2 分 → 2020年 16.7 分、+81.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示