【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の京浜急行本線 (泉岳寺駅～六郷土手駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(65.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +2.7％( +5.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 44 件(１年前(2022年)に比べて -24.1％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.4年(昨年 15.5年から +12.2 ％増)。平均土地面積は 41.5 坪 (昨年 24.3 坪から +70.4 ％増)。平均建物面積は 57.7 坪 (昨年 34.4 坪から +67.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。立会川駅、大森海岸駅、大森町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは立会川駅で昨年に比べ +91.1 ％、坪単価は 352 万円/坪となった。
上位 2 駅(立会川駅、大森海岸駅)は +71.4 ％(坪単価 +118.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(品川駅、梅屋敷駅)は -50.5 ％(坪単価 -186.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.8 分 → 2023年 7.4 分、-16.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.0 ％ → 2023年 29.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.7 ％ → 2023年 2.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 15.5 年 → 2023年 17.4 年、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.3 ％ → 2023年 31.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.4 ％ → 2023年 29.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 368万円/坪(111万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +11.0％( +36.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった品川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -81.1％( -335.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 京浜急行本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 泉岳寺駅 | - | - | - |
| 品川駅 | 78.1万/坪 (32.3年/28.7坪) | 413万/坪 (21.3年/30.3坪) | 401万/坪 (13.8年/37.1坪) |
| 北品川駅 | 229万/坪 (26.6年/24.7坪) | - | 61.4万/坪 (32.3年/27.2坪) |
| 新馬場駅 | 368万/坪 (0.25年/51.4坪) | 332万/坪 (20.4年/23.2坪) | 189万/坪 (23.3年/12.9坪) |
| 青物横丁駅 | 309万/坪 (9.8年/17.4坪) | - | - |
| 鮫洲駅 | 413万/坪 (1.3年/55.2坪) | - | - |
| 立会川駅 | 352万/坪 (2.3年/21.7坪) | 184万/坪 (25.3年/21.2坪) | 274万/坪 (23.7年/47.6坪) |
| 大森海岸駅 | 205万/坪 (35.3年/33.3坪) | 135万/坪 (32.3年/25.7坪) | - |
| 平和島駅 | 207万/坪 (17.9年/77.5坪) | 216万/坪 (11.0年/26.9坪) | 221万/坪 (11.4年/67.2坪) |
| 大森町駅 | 264万/坪 (21.3年/212坪) | 178万/坪 (16.3年/25.7坪) | 192万/坪 (8.0年/20.3坪) |
| 梅屋敷駅 | 153万/坪 (25.1年/18.4坪) | 191万/坪 (20.4年/21.2坪) | 202万/坪 (5.8年/25.1坪) |
| 京急蒲田駅 | 205万/坪 (49.3年/35.5坪) | 213万/坪 (8.4年/26.3坪) | 273万/坪 (18.9年/29.2坪) |
| 雑色駅 | 168万/坪 (11.7年/22.7坪) | 177万/坪 (16.8年/24.1坪) | 193万/坪 (7.8年/20.0坪) |
| 六郷土手駅 | 178万/坪 (11.0年/47.6坪) | 154万/坪 (7.3年/18.7坪) | 187万/坪 (19.6年/23.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
立会川駅 351.7 万/坪(昨年同期比 +91.1 ％)
立会川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 352万円/坪(106万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +91.1％( +167.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 2.3年(昨年 25.3年から -91.1 ％減)。平均土地面積は 21.7 坪 (昨年 21.2 坪から +2.4 ％増)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 26.5 坪から +58.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 25.3 年 → 2023年 2.3 年、-91.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
大森海岸駅 205.2 万/坪(昨年同期比 +51.7 ％)
大森海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 205万円/坪(62.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +51.7％( +70.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.3年(昨年 32.3年から +9.3 ％増)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 25.7 坪から +29.4 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 33.3 坪から +31.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 6.0 分 → 2023年 7.0 分、+16.7 ％と増加)
品川駅 78.1 万/坪(昨年同期比 -81.1 ％)
品川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -81.1％( -335.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.3年(昨年 21.3年から +51.8 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 30.3 坪から -5.0 ％減)。平均建物面積は 166.4 坪 (昨年 36.3 坪から +358.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 7.0 分 → 2023年 6.0 分、-14.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 21.3 年 → 2023年 32.3 年、+51.8 ％と大きく増加)
梅屋敷駅 153.0 万/坪(昨年同期比 -19.9 ％)
梅屋敷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -19.9％( -38.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -12.5％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 20.4年から +23.2 ％増)。平均土地面積は 18.4 坪 (昨年 21.2 坪から -13.3 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 28.4 坪から -4.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 10.4 分 → 2023年 8.7 分、-16.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.4 年 → 2023年 25.1 年、+23.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 28.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示