【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の都電荒川線 (三ノ輪橋駅~早稲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(50.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -18.1%( -37.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2023年)に比べて -53.0%( -35件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 19.0年から +25.0 %増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 24.1 坪から -6.0 %減)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 35.4 坪から +11.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。荒川区役所前駅、滝野川一丁目駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは荒川車庫前駅で昨年に比べ +115.5 %、坪単価は 138 万円/坪となった。
上位 2 駅(荒川車庫前駅、荒川区役所前駅)は +102.3 %(坪単価 +84.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(熊野前駅、宮ノ前駅)は -40.7 %(坪単価 -86.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.7 % → 2024年 54.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.3 % → 2024年 6.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.0 年 → 2024年 23.8 年、+25.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.5 % → 2024年 29.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 % → 2024年 25.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 231万円/坪(69.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -15.5%( -42.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -68.8%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宮ノ前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -29.7%( -48.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
都電荒川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三ノ輪橋駅 | - | - | - |
荒川一中前駅 | - | 251万/坪 (6.3年/22.7坪) | 82.6万/坪 (34.0年/7.6坪) |
荒川区役所前駅 | 200万/坪 (0.8年/21.2坪) | 106万/坪 (42.7年/14.1坪) | 236万/坪 (0年/48.4坪) |
荒川二丁目駅 | - | 198万/坪 (0.25年/36.3坪) | 142万/坪 (15.8年/18.2坪) |
荒川七丁目駅 | - | - | 129万/坪 (38.3年/12.1坪) |
町屋駅前駅 | - | - | - |
町屋二丁目駅 | 145万/坪 (21.5年/10.6坪) | 158万/坪 (27.6年/21.2坪) | 181万/坪 (0年/19.7坪) |
東尾久三丁目駅 | 223万/坪 (1.0年/19.7坪) | 201万/坪 (0.8年/18.9坪) | 157万/坪 (19.7年/16.6坪) |
熊野前駅 | 117万/坪 (27.2年/17.6坪) | 242万/坪 (14.9年/26.4坪) | 199万/坪 (5.6年/20.4坪) |
宮ノ前駅 | 114万/坪 (41.7年/26.5坪) | 162万/坪 (20.9年/23.2坪) | 119万/坪 (20.8年/196坪) |
小台駅 | 134万/坪 (17.3年/20.0坪) | 126万/坪 (27.1年/21.7坪) | 116万/坪 (25.3年/24.6坪) |
荒川遊園地前駅 | 211万/坪 (1.3年/16.6坪) | - | 110万/坪 (41.3年/75.6坪) |
荒川車庫前駅 | 138万/坪 (29.6年/49.9坪) | 63.8万/坪 (39.5年/24.2坪) | 161万/坪 (24.7年/42.7坪) |
梶原駅 | 162万/坪 (29.2年/20.9坪) | 215万/坪 (2.1年/18.8坪) | 136万/坪 (25.5年/22.0坪) |
栄町駅 | - | 167万/坪 (34.4年/18.2坪) | 254万/坪 (0年/25.7坪) |
飛鳥山駅 | - | - | - |
滝野川一丁目駅 | 155万/坪 (24.0年/22.7坪) | 95.7万/坪 (57.5年/42.4坪) | 224万/坪 (0年/15.1坪) |
西ケ原四丁目駅 | 229万/坪 (11.3年/12.1坪) | 209万/坪 (10.4年/23.6坪) | 219万/坪 (4.3年/21.7坪) |
新庚申塚駅 | 217万/坪 (20.0年/19.7坪) | - | - |
庚申塚駅 | - | - | - |
巣鴨新田駅 | - | - | - |
向原駅 | - | - | - |
東池袋四丁目駅 | - | - | - |
都電雑司ケ谷駅 | - | - | - |
鬼子母神前駅 | - | - | - |
学習院下駅 | - | - | - |
面影橋駅 | - | - | - |
早稲田駅 | 231万/坪 (35.9年/27.8坪) | 273万/坪 (20.5年/28.5坪) | 250万/坪 (35.5年/32.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
荒川車庫前駅 137.5 万/坪(昨年同期比 +115.5 %)
荒川車庫前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +115.5%( +73.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 39.5年から -25.0 %減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 24.2 坪から +106.2 %増)。平均建物面積は 74.9 坪 (昨年 43.9 坪から +70.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.5 年 → 2024年 29.6 年、-25.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.0 分 → 2024年 3.5 分、+75.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 50.0 %)
荒川区役所前駅 200.0 万/坪(昨年同期比 +89.1 %)
荒川区役所前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 200万円/坪(60.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +89.1%( +94.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 42.7年から -98.2 %減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 14.1 坪から +50.0 %増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 20.2 坪から +50.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.7 年 → 2024年 0.8 年、-98.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.3 分 → 2024年 5.5 分、-13.2 %と減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 50.0 %)
熊野前駅 116.9 万/坪(昨年同期比 -51.8 %)
熊野前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -51.8%( -125.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -72.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 14.9年から +82.2 %増)。平均土地面積は 17.6 坪 (昨年 26.4 坪から -33.2 %減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 28.3 坪から -9.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.9 年 → 2024年 27.2 年、+82.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 % → 2024年 33.3 %)
宮ノ前駅 113.7 万/坪(昨年同期比 -29.7 %)
宮ノ前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -29.7%( -48.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.7年(昨年 20.9年から +99.4 %増)。平均土地面積は 26.5 坪 (昨年 23.2 坪から +14.1 %増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 34.0 坪から -2.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.7 分 → 2024年 3.5 分、-25.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.9 年 → 2024年 41.7 年、+99.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示