この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の東急田園都市線 (渋谷駅~南町田グランベリーパーク駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 412万円/坪(125万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +13.1%( +47.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 61 件(1年前(2021年)に比べて -40.8%( -42件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 15.4年から +28.7 %増)。平均土地面積は 55.6 坪 (昨年 42.8 坪から +29.9 %増)。平均建物面積は 54.7 坪 (昨年 48.0 坪から +13.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。すずかけ台駅、南町田グランベリーパーク駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三軒茶屋駅で昨年に比べ +223.5 %、坪単価は 934 万円/坪となった。
上位 2 駅(三軒茶屋駅、南町田グランベリーパーク駅)は +134.5 %(坪単価 +348.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(池尻大橋駅、つくし野駅)は -35.0 %(坪単価 -117.0 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.4 年 → 2022年 19.9 年、+28.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 12.0 分 → 2022年 14.1 分、+17.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.8 % → 2022年 28.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.4 % → 2022年 15.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,366万円/坪(413万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -16.4%( -268.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったつくし野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -29.4%( -49.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
東急田園都市線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 1,366万/坪 (29.0年/64.3坪) | 1,634万/坪 (35.5年/38.8坪) | 347万/坪 (15.5年/30.3坪) |
池尻大橋駅 | 270万/坪 (20.5年/39.8坪) | 455万/坪 (28.7年/48.7坪) | 311万/坪 (17.5年/31.1坪) |
三軒茶屋駅 | 934万/坪 (32.2年/62.7坪) | 289万/坪 (17.2年/48.7坪) | 277万/坪 (14.7年/28.7坪) |
駒沢大学駅 | 404万/坪 (15.1年/32.0坪) | 360万/坪 (10.4年/28.5坪) | 251万/坪 (23.1年/42.9坪) |
桜新町駅 | 313万/坪 (23.4年/67.9坪) | 299万/坪 (20.1年/67.3坪) | 204万/坪 (40.0年/37.1坪) |
用賀駅 | 317万/坪 (16.1年/60.3坪) | 290万/坪 (18.8年/30.1坪) | 292万/坪 (7.3年/54.5坪) |
二子玉川駅 | 200万/坪 (12.6年/46.6坪) | 260万/坪 (5.2年/32.8坪) | 347万/坪 (3.1年/31.5坪) |
つくし野駅 | 118万/坪 (30.5年/82.3坪) | 167万/坪 (0.5年/47.9坪) | 61.7万/坪 (33.5年/31.8坪) |
すずかけ台駅 | 178万/坪 (0.5年/50.7坪) | 143万/坪 (11.0年/47.1坪) | 127万/坪 (11.6年/76.8坪) |
南町田グランベリーパーク駅 | 166万/坪 (4.2年/37.3坪) | 114万/坪 (13.2年/44.1坪) | 125万/坪 (13.1年/72.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三軒茶屋駅 933.6 万/坪(昨年同期比 +223.5 %)
三軒茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 934万円/坪(282万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +223.5%( +645.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2021年)に比べて -21.4%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 17.2年から +87.9 %増)。平均土地面積は 62.7 坪 (昨年 48.7 坪から +28.7 %増)。平均建物面積は 50.1 坪 (昨年 77.5 坪から -35.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 36.4 % → 2022年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.2 年 → 2022年 32.2 年、+87.9 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 % → 2022年 9.1 %)
南町田グランベリーパーク駅 166.1 万/坪(昨年同期比 +45.6 %)
南町田グランベリーパーク駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +45.6%( +52.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -62.5%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.2年(昨年 13.2年から -68.4 %減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 44.1 坪から -15.3 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 34.6 坪から -8.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 13.2 年 → 2022年 4.2 年、-68.4 %と大きく減少)
池尻大橋駅 270.4 万/坪(昨年同期比 -40.6 %)
池尻大橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 270万円/坪(81.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -40.6%( -184.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 28.7年から -28.5 %減)。平均土地面積は 39.8 坪 (昨年 48.7 坪から -18.1 %減)。平均建物面積は 103.9 坪 (昨年 33.3 坪から +212.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.7 年 → 2022年 20.5 年、-28.5 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.8 分 → 2022年 11.3 分、+28.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 33.3 %)
つくし野駅 118.0 万/坪(昨年同期比 -29.4 %)
つくし野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -29.4%( -49.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 0.5年から +5955.1 %増)。平均土地面積は 82.3 坪 (昨年 47.9 坪から +71.8 %増)。平均建物面積は 71.1 坪 (昨年 32.3 坪から +120.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 11.7 分 → 2022年 9.8 分、-16.0 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 0.5 年 → 2022年 30.5 年、+5955.1 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示