この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の東急田園都市線 (渋谷駅~南町田グランベリーパーク駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 296万円/坪(89.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +28.0%( +64.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 83 件(1年前(2020年)に比べて +31.7%( +20件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 18.5年から -18.3 %減)。平均土地面積は 45.5 坪 (昨年 40.0 坪から +13.9 %増)。平均建物面積は 46.8 坪 (昨年 46.7 坪から +0.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。用賀駅、二子玉川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは用賀駅で昨年に比べ +43.8 %、坪単価は 304 万円/坪となった。
上位 2 駅(用賀駅、二子玉川駅)は +32.9 %(坪単価 +68.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(すずかけ台駅、三軒茶屋駅)は +1.5 %(坪単価 +5.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 18.5 年 → 2021年 15.1 年、-18.3 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 11.7 % → 2021年 5.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.3 % → 2021年 5.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.7 % → 2021年 8.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった用賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 304万円/坪(91.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +43.8%( +92.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +54.5%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南町田グランベリーパーク駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +17.2%( +19.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +250.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
東急田園都市線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 1,273万/坪 (32.1年/106坪) | - | 275万/坪 (45.4年/37.5坪) |
池尻大橋駅 | - | 217万/坪 (22.4年/29.9坪) | 221万/坪 (15.8年/18.9坪) |
三軒茶屋駅 | 277万/坪 (28.1年/42.2坪) | 264万/坪 (22.3年/27.4坪) | 279万/坪 (26.8年/34.0坪) |
駒沢大学駅 | 300万/坪 (22.8年/44.5坪) | 284万/坪 (16.1年/36.3坪) | 288万/坪 (3.6年/34.6坪) |
桜新町駅 | 298万/坪 (10.4年/36.3坪) | 256万/坪 (27.2年/43.9坪) | 246万/坪 (0.8年/21.2坪) |
用賀駅 | 304万/坪 (9.5年/30.4坪) | 211万/坪 (23.0年/38.6坪) | 226万/坪 (0.8年/31.8坪) |
二子玉川駅 | 245万/坪 (12.8年/41.1坪) | 200万/坪 (12.1年/30.5坪) | 431万/坪 (11.4年/32.9坪) |
つくし野駅 | 151万/坪 (6.8年/88.5坪) | - | 134万/坪 (32.4年/62.0坪) |
すずかけ台駅 | 141万/坪 (13.8年/55.5坪) | 144万/坪 (5.8年/32.5坪) | 128万/坪 (39.8年/52.9坪) |
南町田グランベリーパーク駅 | 132万/坪 (9.6年/36.5坪) | 113万/坪 (14.3年/200坪) | 147万/坪 (14.8年/42.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
用賀駅 303.9 万/坪(昨年同期比 +43.8 %)
用賀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 304万円/坪(91.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +43.8%( +92.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +54.5%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.5年(昨年 23.0年から -58.7 %減)。平均土地面積は 30.4 坪 (昨年 38.6 坪から -21.2 %減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 38.6 坪から -16.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.0 年 → 2021年 9.5 年、-58.7 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 % → 2021年 35.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 45.5 % → 2021年 17.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 % → 2021年 5.9 %)
二子玉川駅 244.6 万/坪(昨年同期比 +22.1 %)
二子玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 245万円/坪(74.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +22.1%( +44.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて -9.1%( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 12.8年(昨年 12.1年から +5.8 %増)。平均土地面積は 41.1 坪 (昨年 30.5 坪から +34.8 %増)。平均建物面積は 62.5 坪 (昨年 29.3 坪から +112.9 %増)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 % → 2021年 20.0 %)
すずかけ台駅 140.8 万/坪(昨年同期比 -2.1 %)
すずかけ台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -2.1%( -3.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 5.8年から +139.0 %増)。平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 32.5 坪から +70.5 %増)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 28.0 坪から +38.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 5.8 年 → 2021年 13.8 年、+139.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 33.3 %)
三軒茶屋駅 277.4 万/坪(昨年同期比 +5.1 %)
三軒茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 277万円/坪(83.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +5.1%( +13.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +12.5%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 22.3年から +26.0 %増)。平均土地面積は 42.2 坪 (昨年 27.4 坪から +53.9 %増)。平均建物面積は 60.5 坪 (昨年 46.3 坪から +30.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 12.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 22.3 年 → 2021年 28.1 年、+26.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 8.1 分 → 2021年 9.0 分、+10.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 62.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 22.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示