この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の日暮里・舎人ライナー (日暮里駅~見沼代親水公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -13.8%( -21.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 101 件(1年前(2023年)に比べて -58.8%( -144件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 15.6年から -2.5 %減)。平均土地面積は 30.1 坪 (昨年 37.0 坪から -18.6 %減)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 42.6 坪から -18.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。高野駅、舎人公園駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは舎人公園駅で昨年に比べ +13.7 %、坪単価は 158 万円/坪となった。
上位 2 駅(舎人公園駅、高野駅)は +12.6 %(坪単価 +17.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(熊野前駅、江北駅)は -36.3 %(坪単価 -77.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.3 % → 2024年 25.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 46.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.1 分 → 2024年 12.5 分、+23.9 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.6 % → 2024年 2.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.0 % → 2024年 16.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 253万円/坪(76.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -2.6%( -6.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -54.5%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった足立小台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -10.3%( -12.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
日暮里・舎人ライナー | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
日暮里駅 | 253万/坪 (17.6年/28.4坪) | 259万/坪 (23.9年/45.7坪) | 207万/坪 (43.0年/48.8坪) |
西日暮里駅 | - | 241万/坪 (28.6年/26.5坪) | 210万/坪 (27.4年/24.6坪) |
赤土小学校前駅 | 184万/坪 (26.3年/19.7坪) | 191万/坪 (19.1年/58.6坪) | 178万/坪 (15.0年/31.6坪) |
熊野前駅 | 117万/坪 (27.2年/17.6坪) | 242万/坪 (14.9年/26.4坪) | 199万/坪 (5.6年/20.4坪) |
足立小台駅 | 105万/坪 (23.6年/17.4坪) | 117万/坪 (1.3年/24.2坪) | 106万/坪 (17.2年/25.0坪) |
扇大橋駅 | 122万/坪 (19.1年/29.2坪) | 131万/坪 (15.7年/44.6坪) | 117万/坪 (16.5年/40.4坪) |
高野駅 | 155万/坪 (0.8年/25.7坪) | 139万/坪 (18.9年/28.5坪) | 113万/坪 (18.2年/24.0坪) |
江北駅 | 110万/坪 (33.0年/22.9坪) | 140万/坪 (17.0年/36.0坪) | 156万/坪 (17.2年/33.9坪) |
西新井大師西駅 | 110万/坪 (24.0年/33.5坪) | 126万/坪 (16.4年/39.3坪) | 142万/坪 (16.5年/48.9坪) |
谷在家駅 | 147万/坪 (6.9年/29.3坪) | 140万/坪 (14.6年/31.3坪) | 137万/坪 (13.7年/32.6坪) |
舎人公園駅 | 158万/坪 (1.0年/73.4坪) | 139万/坪 (10.5年/32.2坪) | 130万/坪 (16.6年/27.7坪) |
舎人駅 | 145万/坪 (10.2年/33.2坪) | 165万/坪 (11.4年/43.4坪) | 141万/坪 (10.5年/38.5坪) |
見沼代親水公園駅 | 131万/坪 (7.5年/33.3坪) | 157万/坪 (11.4年/31.4坪) | 148万/坪 (10.6年/33.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
舎人公園駅 157.8 万/坪(昨年同期比 +13.7 %)
舎人公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +13.7%( +19.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -86.7%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 10.5年から -90.5 %減)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 32.2 坪から +128.1 %増)。平均建物面積は 105.1 坪 (昨年 35.7 坪から +194.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 10.5 年 → 2024年 1.0 年、-90.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 % → 2024年 100.0 %)
高野駅 155.3 万/坪(昨年同期比 +11.4 %)
高野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +11.4%( +15.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -80.0%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 18.9年から -96.0 %減)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 28.5 坪から -9.9 %減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 33.4 坪から -15.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.9 年 → 2024年 0.8 年、-96.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 46.7 % → 2024年 100.0 %)
熊野前駅 116.9 万/坪(昨年同期比 -51.8 %)
熊野前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -51.8%( -125.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -72.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 14.9年から +82.2 %増)。平均土地面積は 17.6 坪 (昨年 26.4 坪から -33.2 %減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 28.3 坪から -9.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.9 年 → 2024年 27.2 年、+82.2 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 % → 2024年 33.3 %)
江北駅 110.4 万/坪(昨年同期比 -20.9 %)
江北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -20.9%( -29.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -60.0%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 17.0年から +94.4 %増)。平均土地面積は 22.9 坪 (昨年 36.0 坪から -36.4 %減)。平均建物面積は 24.6 坪 (昨年 39.6 坪から -38.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.0 年 → 2024年 33.0 年、+94.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.1 分 → 2024年 14.5 分、+11.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 62.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示