この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の日暮里・舎人ライナー (日暮里駅~見沼代親水公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 152万円/坪(46.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -8.8%( -14.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 54 件(1年前(2022年)に比べて -1.8%( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 10.3年から +90.9 %増)。平均土地面積は 42.2 坪 (昨年 32.7 坪から +29.1 %増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 34.5 坪から +40.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。足立小台駅、舎人公園駅、舎人駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは足立小台駅で昨年に比べ +54.3 %、坪単価は 132 万円/坪となった。
上位 2 駅(足立小台駅、舎人駅)は +42.7 %(坪単価 +44.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(江北駅、赤土小学校前駅)は -34.3 %(坪単価 -81.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.7 % → 2023年 22.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 10.3 年 → 2023年 19.7 年、+90.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.3 % → 2023年 21.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.5 % → 2023年 23.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -5.3%( -10.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった扇大橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -2.2%( -2.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 10 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
日暮里・舎人ライナー | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
日暮里駅 | 343万/坪 (11.3年/60.5坪) | - | 209万/坪 (17.3年/18.2坪) |
西日暮里駅 | 184万/坪 (35.0年/25.7坪) | 194万/坪 (7.3年/13.6坪) | - |
赤土小学校前駅 | 147万/坪 (40.8年/73.4坪) | 205万/坪 (6.5年/23.8坪) | 139万/坪 (17.3年/27.8坪) |
熊野前駅 | - | 198万/坪 (1.5年/20.0坪) | 180万/坪 (9.3年/21.2坪) |
足立小台駅 | 132万/坪 (0.25年/16.6坪) | 85.7万/坪 (50.3年/33.3坪) | 144万/坪 (30.3年/93.8坪) |
扇大橋駅 | 116万/坪 (18.8年/29.3坪) | 119万/坪 (10.9年/48.1坪) | 116万/坪 (16.3年/25.0坪) |
高野駅 | 123万/坪 (17.6年/34.8坪) | 143万/坪 (-0.75年/19.7坪) | 148万/坪 (8.8年/50.3坪) |
江北駅 | 155万/坪 (33.3年/54.8坪) | 261万/坪 (13.1年/46.2坪) | 140万/坪 (3.0年/28.0坪) |
西新井大師西駅 | 121万/坪 (12.9年/25.5坪) | 138万/坪 (12.5年/29.6坪) | 89.1万/坪 (18.6年/24.7坪) |
谷在家駅 | 151万/坪 (22.6年/41.2坪) | 166万/坪 (2.6年/27.6坪) | 148万/坪 (2.9年/32.1坪) |
舎人公園駅 | 159万/坪 (0.25年/25.7坪) | 125万/坪 (18.5年/21.2坪) | 105万/坪 (19.3年/36.8坪) |
舎人駅 | 182万/坪 (12.5年/76.0坪) | 139万/坪 (14.3年/38.6坪) | 130万/坪 (9.4年/106坪) |
見沼代親水公園駅 | 126万/坪 (12.8年/26.5坪) | 159万/坪 (0.25年/27.2坪) | 137万/坪 (14.4年/28.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
足立小台駅 132.2 万/坪(昨年同期比 +54.3 %)
足立小台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +54.3%( +46.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.3年(昨年 50.3年から -99.5 %減)。平均土地面積は 16.6 坪 (昨年 33.3 坪から -50.0 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 40.8 坪から -14.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 50.3 年 → 2023年 0.3 年、-99.5 %と大きく減少)
舎人駅 181.9 万/坪(昨年同期比 +31.2 %)
舎人駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +31.2%( +43.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて -33.3%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 14.3年から -12.8 %減)。平均土地面積は 76.0 坪 (昨年 38.6 坪から +97.1 %増)。平均建物面積は 51.0 坪 (昨年 44.0 坪から +16.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 14.3 年 → 2023年 12.5 年、-12.8 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.2 分 → 2023年 7.6 分、-42.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 37.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.3 % → 2023年 12.5 %)
江北駅 154.7 万/坪(昨年同期比 -40.7 %)
江北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -40.7%( -106.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -42.9%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 13.1年から +153.6 %増)。平均土地面積は 54.8 坪 (昨年 46.2 坪から +18.6 %増)。平均建物面積は 63.1 坪 (昨年 25.1 坪から +151.9 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 42.9 % → 2023年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 13.1 年 → 2023年 33.3 年、+153.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 15.1 分 → 2023年 17.5 分、+15.6 %と増加)
赤土小学校前駅 147.5 万/坪(昨年同期比 -27.9 %)
赤土小学校前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -27.9%( -57.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.8年(昨年 6.5年から +526.8 %増)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 23.8 坪から +207.9 %増)。平均建物面積は 108.1 坪 (昨年 42.4 坪から +155.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.5 分 → 2023年 4.0 分、-38.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 6.5 年 → 2023年 40.8 年、+526.8 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示