この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の日暮里・舎人ライナー (日暮里駅~見沼代親水公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -21.3%( -35.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 51 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 14.9年から +43.1 %増)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 43.1 坪から -13.9 %減)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 40.1 坪から +18.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。熊野前駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは熊野前駅で昨年に比べ +48.1 %、坪単価は 270 万円/坪となった。
上位 2 駅(熊野前駅、西日暮里駅)は +23.7 %(坪単価 +43.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西新井大師西駅、江北駅)は -58.8 %(坪単価 -177.1 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.9 年 → 2022年 21.3 年、+43.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.9 分 → 2022年 13.8 分、+38.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.6 % → 2022年 25.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.9 % → 2022年 11.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった熊野前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 270万円/坪(81.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +48.1%( +87.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった江北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.3万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -49.1%( -55.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
日暮里・舎人ライナー | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
日暮里駅 | - | 115万/坪 (40.0年/28.0坪) | 208万/坪 (14.8年/26.5坪) |
西日暮里駅 | 170万/坪 (40.4年/30.3坪) | 171万/坪 (18.1年/20.4坪) | 150万/坪 (22.8年/31.8坪) |
赤土小学校前駅 | - | 136万/坪 (26.4年/23.7坪) | 202万/坪 (0.8年/28.7坪) |
熊野前駅 | 270万/坪 (1.8年/20.4坪) | 182万/坪 (6.1年/23.7坪) | 143万/坪 (13.3年/20.4坪) |
足立小台駅 | 60.1万/坪 (20.8年/30.3坪) | 71.6万/坪 (43.8年/34.8坪) | 122万/坪 (0.8年/30.3坪) |
扇大橋駅 | 109万/坪 (24.4年/30.4坪) | 118万/坪 (20.4年/28.1坪) | 139万/坪 (1.3年/26.1坪) |
高野駅 | 108万/坪 (18.8年/17.0坪) | 132万/坪 (8.8年/29.3坪) | 127万/坪 (3.8年/28.2坪) |
江北駅 | 57.3万/坪 (46.8年/31.0坪) | 113万/坪 (14.1年/16.6坪) | 119万/坪 (11.2年/21.0坪) |
西新井大師西駅 | 138万/坪 (14.1年/38.6坪) | 436万/坪 (17.8年/133坪) | 125万/坪 (9.9年/29.0坪) |
谷在家駅 | 124万/坪 (24.5年/27.0坪) | 134万/坪 (7.4年/26.6坪) | 112万/坪 (10.5年/28.4坪) |
舎人公園駅 | 150万/坪 (8.3年/37.8坪) | 179万/坪 (2.8年/25.2坪) | 115万/坪 (8.0年/55.2坪) |
舎人駅 | 134万/坪 (17.3年/63.0坪) | 167万/坪 (14.8年/75.0坪) | 135万/坪 (9.8年/30.4坪) |
見沼代親水公園駅 | 154万/坪 (31.8年/27.2坪) | 177万/坪 (2.6年/30.9坪) | 149万/坪 (12.5年/59.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
熊野前駅 270.0 万/坪(昨年同期比 +48.1 %)
熊野前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 270万円/坪(81.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +48.1%( +87.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.8年(昨年 6.1年から -71.2 %減)。平均土地面積は 20.4 坪 (昨年 23.7 坪から -13.8 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 27.7 坪から +14.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 6.1 年 → 2022年 1.8 年、-71.2 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.7 分 → 2022年 8.5 分、+27.5 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 50.0 %)
西日暮里駅 170.4 万/坪(昨年同期比 -0.6 %)
西日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -0.6%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 18.1年から +123.5 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 20.4 坪から +48.1 %増)。平均建物面積は 71.6 坪 (昨年 29.1 坪から +145.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.5 分 → 2022年 4.0 分、-52.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.1 年 → 2022年 40.4 年、+123.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 66.7 %)
西新井大師西駅 137.5 万/坪(昨年同期比 -68.5 %)
西新井大師西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -68.5%( -298.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 17.8年から -20.7 %減)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 133.4 坪から -71.1 %減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 26.6 坪から +23.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 17.8 年 → 2022年 14.1 年、-20.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.8 分 → 2022年 33.5 分、+100.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 33.3 %)
江北駅 57.3 万/坪(昨年同期比 -49.1 %)
江北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.3万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -49.1%( -55.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.8年(昨年 14.1年から +231.9 %増)。平均土地面積は 31.0 坪 (昨年 16.6 坪から +86.4 %増)。平均建物面積は 82.4 坪 (昨年 22.7 坪から +263.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.1 年 → 2022年 46.8 年、+231.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示