【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR東海道本線 (二川駅~木曽川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.7万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1.7%( +1.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 187 件(1年前(2021年)に比べて -16.5%( -37件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 13.8年から +6.0 %増)。平均土地面積は 61.3 坪 (昨年 59.8 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 52.4 坪 (昨年 43.7 坪から +20.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 15 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。愛知御津駅、三河大塚駅、三河三谷駅、幸田駅、三河安城駅、逢妻駅、熱田駅、尾頭橋駅、名古屋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは名古屋駅で昨年に比べ +88.4 %、坪単価は 452 万円/坪となった。
上位 2 駅(名古屋駅、三河三谷駅)は +87.4 %(坪単価 +121.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(蒲郡駅、木曽川駅)は -82.2 %(坪単価 -63.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.4 % → 2022年 6.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.7 % → 2022年 11.7 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 53.6 % → 2022年 41.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.6 % → 2022年 21.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 452万円/坪(137万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +88.4%( +212.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった蒲郡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.6万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -89.9%( -94.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
JR東海道本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
二川駅 | 67.3万/坪 (11.4年/56.0坪) | 63.7万/坪 (25.4年/94.0坪) | 95.1万/坪 (4.8年/56.0坪) |
豊橋駅 | 70.0万/坪 (16.8年/71.8坪) | 77.1万/坪 (15.2年/53.7坪) | 73.3万/坪 (15.3年/66.6坪) |
西小坂井駅 | 32.3万/坪 (24.7年/58.0坪) | 66.1万/坪 (1.0年/57.5坪) | 49.8万/坪 (8.0年/62.9坪) |
愛知御津駅 | 47.1万/坪 (22.0年/49.9坪) | 36.9万/坪 (29.0年/80.9坪) | 54.1万/坪 (6.7年/47.3坪) |
三河大塚駅 | 69.4万/坪 (1.0年/62.0坪) | 53.1万/坪 (14.7年/48.9坪) | - |
三河三谷駅 | 67.4万/坪 (17.0年/48.1坪) | 36.2万/坪 (31.0年/98.7坪) | 101万/坪 (1.0年/56.0坪) |
蒲郡駅 | 10.6万/坪 (53.0年/20.4坪) | 105万/坪 (0.5年/90.8坪) | 50.7万/坪 (28.5年/40.1坪) |
三河塩津駅 | - | 56.7万/坪 (13.0年/43.9坪) | 22.4万/坪 (29.0年/42.4坪) |
三ケ根駅 | 71.0万/坪 (15.5年/96.8坪) | - | 88.9万/坪 (0.5年/46.9坪) |
幸田駅 | 102万/坪 (10.3年/63.3坪) | 78.7万/坪 (12.2年/58.2坪) | 104万/坪 (1.0年/51.4坪) |
相見駅 | 99.9万/坪 (11.0年/56.0坪) | 94.5万/坪 (8.0年/60.5坪) | 98.5万/坪 (3.5年/45.4坪) |
岡崎駅 | 109万/坪 (7.3年/44.1坪) | 95.4万/坪 (12.2年/61.6坪) | 94.8万/坪 (13.9年/93.4坪) |
西岡崎駅 | 88.3万/坪 (11.5年/192坪) | 109万/坪 (11.0年/52.9坪) | 103万/坪 (0.8年/44.5坪) |
安城駅 | 102万/坪 (12.5年/47.4坪) | 124万/坪 (1.0年/41.5坪) | 120万/坪 (14.2年/136坪) |
三河安城駅 | 111万/坪 (9.2年/38.6坪) | 78.5万/坪 (9.5年/53.9坪) | 110万/坪 (11.8年/84.3坪) |
東刈谷駅 | 103万/坪 (3.0年/52.4坪) | 118万/坪 (7.9年/90.8坪) | 139万/坪 (1.6年/43.5坪) |
野田新町駅 | 107万/坪 (7.5年/80.9坪) | 126万/坪 (5.8年/41.7坪) | 82.5万/坪 (23.7年/75.0坪) |
刈谷駅 | 97.1万/坪 (12.8年/48.9坪) | 114万/坪 (5.0年/56.7坪) | 123万/坪 (0年/42.4坪) |
逢妻駅 | 165万/坪 (5.5年/44.6坪) | 125万/坪 (12.0年/39.5坪) | 132万/坪 (0.25年/41.6坪) |
大府駅 | 115万/坪 (11.8年/67.7坪) | 126万/坪 (7.4年/55.6坪) | 103万/坪 (8.0年/86.5坪) |
共和駅 | 86.4万/坪 (12.3年/70.3坪) | 99.6万/坪 (15.4年/47.5坪) | 119万/坪 (12.2年/74.9坪) |
南大高駅 | 75.6万/坪 (26.0年/44.4坪) | - | 114万/坪 (5.9年/42.4坪) |
大高駅 | 123万/坪 (14.0年/38.2坪) | 114万/坪 (0.5年/39.3坪) | 85.6万/坪 (29.7年/112坪) |
笠寺駅 | 110万/坪 (1.0年/26.5坪) | 153万/坪 (0.5年/34.8坪) | 83.5万/坪 (10.7年/39.3坪) |
熱田駅 | 158万/坪 (2.0年/393坪) | 128万/坪 (0年/16.6坪) | - |
金山駅 | 158万/坪 (3.0年/16.6坪) | - | 127万/坪 (20.8年/115坪) |
尾頭橋駅 | 105万/坪 (12.5年/25.7坪) | 67.7万/坪 (23.0年/32.9坪) | 119万/坪 (2.8年/26.6坪) |
名古屋駅 | 452万/坪 (33.5年/30.3坪) | 240万/坪 (25.3年/153坪) | 650万/坪 (44.5年/194坪) |
枇杷島駅 | 29.8万/坪 (27.7年/47.4坪) | 92.1万/坪 (0.5年/49.2坪) | 139万/坪 (0年/40.8坪) |
清洲駅 | 69.3万/坪 (22.3年/40.3坪) | 87.3万/坪 (6.3年/44.5坪) | - |
稲沢駅 | 49.9万/坪 (28.8年/67.2坪) | 65.9万/坪 (18.4年/61.3坪) | 52.2万/坪 (18.0年/111坪) |
尾張一宮駅 | 81.0万/坪 (17.2年/55.7坪) | 75.3万/坪 (20.4年/36.6坪) | 79.7万/坪 (18.1年/44.6坪) |
木曽川駅 | 10.8万/坪 (55.0年/25.7坪) | 42.3万/坪 (14.5年/71.1坪) | 78.1万/坪 (0.3年/79.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
名古屋駅 452.5 万/坪(昨年同期比 +88.4 %)
名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 452万円/坪(137万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +88.4%( +212.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 25.3年から +32.7 %増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 152.8 坪から -80.2 %減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 202.7 坪から -83.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.2 分 → 2022年 5.5 分、-24.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.3 年 → 2022年 33.5 年、+32.7 %と大きく増加)
三河三谷駅 67.4 万/坪(昨年同期比 +86.3 %)
三河三谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.4万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +86.3%( +31.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 31.0年から -45.2 %減)。平均土地面積は 48.1 坪 (昨年 98.7 坪から -51.2 %減)。平均建物面積は 51.0 坪 (昨年 64.7 坪から -21.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.0 年 → 2022年 17.0 年、-45.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.0 分 → 2022年 13.7 分、+24.2 %と大きく増加)
蒲郡駅 10.6 万/坪(昨年同期比 -89.9 %)
蒲郡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.6万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -89.9%( -94.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 53.0年(昨年 0.5年から +10507.1 %増)。平均土地面積は 20.4 坪 (昨年 90.8 坪から -77.5 %減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 37.8 坪から +8.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 18.5 分 → 2022年 6.5 分、-64.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 0.5 年 → 2022年 53.0 年、+10507.1 %と大きく増加)
木曽川駅 10.8 万/坪(昨年同期比 -74.4 %)
木曽川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.8万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -74.4%( -31.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.0年(昨年 14.5年から +279.3 %増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 71.1 坪から -63.8 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 37.1 坪から -10.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 41.5 分 → 2022年 3.0 分、-92.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.5 年 → 2022年 55.0 年、+279.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示