【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR中央本線 (定光寺駅～名古屋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +8.9％( +8.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 69 件(１年前(2023年)に比べて -19.8％( -17件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 15.9年から -3.9 ％減)。平均土地面積は 54.7 坪 (昨年 55.4 坪から -1.2 ％減)。平均建物面積は 48.8 坪 (昨年 41.4 坪から +17.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。高蔵寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは高蔵寺駅で昨年に比べ +21.6 ％、坪単価は 97.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(高蔵寺駅、勝川駅)は +15.9 ％(坪単価 +13.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大曽根駅、神領駅)は -39.8 ％(坪単価 -44.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 20.9 分 → 2024年 18.1 分、-13.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.1 ％ → 2024年 45.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 ％ → 2024年 8.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.4 ％ → 2024年 10.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新守山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.0％( -2.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -50.0％( -55.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR中央本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 定光寺駅 | - | - | 102万/坪 (0.25年/45.4坪) |
| 高蔵寺駅 | 97.5万/坪 (8.9年/62.4坪) | 80.2万/坪 (20.2年/64.6坪) | 87.4万/坪 (10.6年/63.1坪) |
| 神領駅 | 81.3万/坪 (15.5年/57.8坪) | 115万/坪 (9.7年/56.6坪) | 98.9万/坪 (4.6年/68.3坪) |
| 春日井駅 | 94.3万/坪 (15.9年/55.2坪) | 89.6万/坪 (17.1年/44.9坪) | 92.8万/坪 (12.4年/62.5坪) |
| 勝川駅 | 95.0万/坪 (17.3年/35.9坪) | 86.2万/坪 (18.8年/84.4坪) | 92.1万/坪 (11.8年/55.2坪) |
| 新守山駅 | 113万/坪 (2.8年/48.0坪) | 115万/坪 (7.8年/43.9坪) | 88.4万/坪 (14.3年/44.6坪) |
| 大曽根駅 | 55.7万/坪 (36.3年/40.8坪) | 111万/坪 (19.6年/55.0坪) | 75.8万/坪 (32.4年/127坪) |
| 千種駅 | 139万/坪 (16.8年/33.3坪) | - | 109万/坪 (8.8年/21.2坪) |
| 鶴舞駅 | - | - | 96.8万/坪 (16.3年/78.7坪) |
| 金山駅 | 158万/坪 (26.6年/61.5坪) | - | 52.7万/坪 (43.3年/60.5坪) |
| 名古屋駅 | 382万/坪 (35.8年/33.3坪) | - | 115万/坪 (38.8年/28.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高蔵寺駅 97.5 万/坪(昨年同期比 +21.6 ％)
高蔵寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.5万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +21.6％( +17.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +7.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 8.9年(昨年 20.2年から -55.9 ％減)。平均土地面積は 62.4 坪 (昨年 64.6 坪から -3.3 ％減)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 36.9 坪から -6.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.2 年 → 2024年 8.9 年、-55.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 ％ → 2024年 71.4 ％)
勝川駅 95.0 万/坪(昨年同期比 +10.2 ％)
勝川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.0万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.2％( +8.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 18.8年から -8.0 ％減)。平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 84.4 坪から -57.5 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 71.6 坪から -60.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
大曽根駅 55.7 万/坪(昨年同期比 -50.0 ％)
大曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -50.0％( -55.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.3年(昨年 19.6年から +85.1 ％増)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 55.0 坪から -25.7 ％減)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 65.0 坪から -36.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.3 分 → 2024年 5.0 分、-55.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.6 年 → 2024年 36.3 年、+85.1 ％と大きく増加)
神領駅 81.3 万/坪(昨年同期比 -29.6 ％)
神領駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.3万円/坪(24.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -29.6％( -34.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて +26.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 9.7年から +60.3 ％増)。平均土地面積は 57.8 坪 (昨年 56.6 坪から +2.2 ％増)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 37.1 坪から +7.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 22.7 分 → 2024年 17.6 分、-22.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 44.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 9.7 年 → 2024年 15.5 年、+60.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 27.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示