【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR中央本線 (定光寺駅~名古屋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.5万円/坪(27.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -6.6%( -6.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 143 件(1年前(2020年)に比べて +53.8%( +50件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.1年(昨年 13.7年から -11.9 %減)。平均土地面積は 58.0 坪 (昨年 54.4 坪から +6.7 %増)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 50.6 坪から +0.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。春日井駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは春日井駅で昨年に比べ +5.6 %、坪単価は 90.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(春日井駅、大曽根駅)は +2.1 %(坪単価 +1.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鶴舞駅、千種駅)は -34.6 %(坪単価 -36.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 13.7 年 → 2021年 12.1 年、-11.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.2 % → 2021年 5.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 11.2 % → 2021年 7.1 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.1 % → 2021年 46.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神領駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -12.7%( -15.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて -58.3%( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴舞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.3万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -40.1%( -41.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR中央本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
定光寺駅 | - | - | 9.7万/坪 (44.3年/106坪) |
高蔵寺駅 | 76.8万/坪 (11.2年/65.4坪) | 79.1万/坪 (16.8年/68.8坪) | 71.5万/坪 (18.3年/67.9坪) |
神領駅 | 106万/坪 (2.9年/56.4坪) | 122万/坪 (13.3年/64.0坪) | 79.3万/坪 (8.5年/46.8坪) |
春日井駅 | 90.8万/坪 (9.3年/46.3坪) | 86.0万/坪 (14.3年/42.5坪) | 77.7万/坪 (17.3年/78.7坪) |
勝川駅 | 94.7万/坪 (10.5年/67.2坪) | 102万/坪 (0.8年/39.2坪) | 92.0万/坪 (10.6年/71.9坪) |
新守山駅 | 86.0万/坪 (11.9年/61.6坪) | 89.1万/坪 (12.0年/44.1坪) | 93.0万/坪 (9.8年/34.8坪) |
大曽根駅 | 102万/坪 (20.9年/52.4坪) | 104万/坪 (8.8年/31.0坪) | 135万/坪 (0.25年/19.7坪) |
千種駅 | 76.3万/坪 (35.0年/17.8坪) | 108万/坪 (19.3年/18.2坪) | - |
鶴舞駅 | 62.3万/坪 (26.3年/92.3坪) | 104万/坪 (30.0年/69.2坪) | 155万/坪 (0.25年/16.6坪) |
金山駅 | - | 41.8万/坪 (34.3年/84.7坪) | 102万/坪 (0.25年/53.7坪) |
名古屋駅 | 156万/坪 (35.8年/71.5坪) | - | 51.4万/坪 (29.3年/49.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
春日井駅 90.8 万/坪(昨年同期比 +5.6 %)
春日井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.8万円/坪(27.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +5.6%( +4.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 40 件(1年前(2020年)に比べて +81.8%( +18件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 14.3年から -34.9 %減)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 42.5 坪から +8.9 %増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 39.7 坪から +0.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 14.3 年 → 2021年 9.3 年、-34.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 21.2 分 → 2021年 18.3 分、-13.7 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.2 % → 2021年 2.6 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 59.1 % → 2021年 48.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.6 % → 2021年 15.4 %)
大曽根駅 102.0 万/坪(昨年同期比 -1.5 %)
大曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -1.5%( -1.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 8.8年から +139.0 %増)。平均土地面積は 52.4 坪 (昨年 31.0 坪から +69.1 %増)。平均建物面積は 118.7 坪 (昨年 51.4 坪から +130.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.0 分 → 2021年 6.4 分、-28.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 60.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.8 年 → 2021年 20.9 年、+139.0 %と大きく増加)
鶴舞駅 62.3 万/坪(昨年同期比 -40.1 %)
鶴舞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.3万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -40.1%( -41.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 30.0年から -12.5 %減)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 69.2 坪から +33.3 %増)。平均建物面積は 208.7 坪 (昨年 188.7 坪から +10.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 30.0 年 → 2021年 26.3 年、-12.5 %と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.5 分 → 2021年 11.0 分、+29.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 100.0 %)
千種駅 76.3 万/坪(昨年同期比 -29.1 %)
千種駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.3万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -29.1%( -31.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 19.3年から +81.8 %増)。平均土地面積は 17.8 坪 (昨年 18.2 坪から -2.1 %減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 40.8 坪から -37.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.3 年 → 2021年 35.0 年、+81.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 12.8 分、+155.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示