【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期のJR中央本線 (定光寺駅～名古屋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.9万円/坪(29.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +16.8％( +13.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 93 件(１年前(2019年)に比べて +55.0％( +33件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.7年(昨年 13.5年から +1.4 ％増)。平均土地面積は 54.4 坪 (昨年 62.9 坪から -13.6 ％減)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 47.0 坪から +7.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。神領駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは神領駅で昨年に比べ +53.2 ％、坪単価は 122 万円/坪となった。
上位 2 駅(神領駅、勝川駅)は +32.3 ％(坪単価 +26.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(金山駅、鶴舞駅)は -45.9 ％(坪単価 -55.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 51.9 ％ → 2020年 55.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.9 ％ → 2020年 22.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.4 ％ → 2020年 11.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 5.0 ％ → 2020年 2.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神領駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +53.2％( +42.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった金山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.8万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -58.8％( -59.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR中央本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 定光寺駅 | - | 9.7万/坪 (44.3年/106坪) | - |
| 高蔵寺駅 | 79.1万/坪 (16.8年/68.8坪) | 71.5万/坪 (18.3年/67.9坪) | 69.5万/坪 (12.9年/77.3坪) |
| 神領駅 | 122万/坪 (13.3年/64.0坪) | 79.3万/坪 (8.5年/46.8坪) | 91.6万/坪 (14.6年/48.4坪) |
| 春日井駅 | 86.0万/坪 (14.3年/42.5坪) | 77.7万/坪 (17.3年/78.7坪) | 99.3万/坪 (2.9年/45.9坪) |
| 勝川駅 | 102万/坪 (0.8年/39.2坪) | 92.0万/坪 (10.6年/71.9坪) | 104万/坪 (5.8年/39.7坪) |
| 新守山駅 | 89.1万/坪 (12.0年/44.1坪) | 93.0万/坪 (9.8年/34.8坪) | 85.9万/坪 (11.4年/54.5坪) |
| 大曽根駅 | 104万/坪 (8.8年/31.0坪) | 135万/坪 (0.25年/19.7坪) | 56.7万/坪 (29.3年/19.7坪) |
| 千種駅 | 108万/坪 (19.3年/18.2坪) | - | 46.3万/坪 (42.3年/27.2坪) |
| 鶴舞駅 | 104万/坪 (30.0年/69.2坪) | 155万/坪 (0.25年/16.6坪) | 161万/坪 (0.25年/27.2坪) |
| 金山駅 | 41.8万/坪 (34.3年/84.7坪) | 102万/坪 (0.25年/53.7坪) | 132万/坪 (49.3年/15.1坪) |
| 名古屋駅 | - | 51.4万/坪 (29.3年/49.9坪) | 1,818万/坪 (42.8年/142坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
神領駅 121.5 万/坪(昨年同期比 +53.2 ％)
神領駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +53.2％( +42.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 8.5年から +55.9 ％増)。平均土地面積は 64.0 坪 (昨年 46.8 坪から +36.8 ％増)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 33.3 坪から +52.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 8.5 年 → 2020年 13.3 年、+55.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 27.3 ％)
勝川駅 102.5 万/坪(昨年同期比 +11.4 ％)
勝川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(31.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +11.4％( +10.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて -18.2％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 10.6年から -92.3 ％減)。平均土地面積は 39.2 坪 (昨年 71.9 坪から -45.5 ％減)。平均建物面積は 30.9 坪 (昨年 51.2 坪から -39.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 10.6 年 → 2020年 0.8 年、-92.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 60.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 15.3 分 → 2020年 21.4 分、+40.4 ％と大きく増加)
金山駅 41.8 万/坪(昨年同期比 -58.8 ％)
金山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.8万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -58.8％( -59.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 0.3年から +13498.9 ％増)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 53.7 坪から +57.7 ％増)。平均建物面積は 239.0 坪 (昨年 60.5 坪から +295.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 7.0 分 → 2020年 6.0 分、-14.3 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 0.3 年 → 2020年 34.3 年、+13498.9 ％と大きく増加)
鶴舞駅 104.0 万/坪(昨年同期比 -33.1 ％)
鶴舞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -33.1％( -51.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 0.3年から +11811.4 ％増)。平均土地面積は 69.2 坪 (昨年 16.6 坪から +315.9 ％増)。平均建物面積は 188.7 坪 (昨年 30.3 坪から +523.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 0.3 年 → 2020年 30.0 年、+11811.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.0 分 → 2020年 8.5 分、+41.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示