【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期の近鉄名古屋線 (米野駅～近鉄弥富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.8万円/坪(28.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +23.6％( +17.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 36 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.2年(昨年 16.4年から -13.7 ％減)。平均土地面積は 66.3 坪 (昨年 46.1 坪から +43.8 ％増)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 43.2 坪から +9.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。黄金駅、近鉄蟹江駅、富吉駅、近鉄弥富駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは烏森駅で昨年に比べ +148.5 ％、坪単価は 113 万円/坪となった。
上位 2 駅(烏森駅、富吉駅)は +99.7 ％(坪単価 +63.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(米野駅、佐古木駅)は -51.2 ％(坪単価 -34.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 16.4 年 → 2023年 14.2 年、-13.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 17.8 分 → 2023年 13.1 分、-26.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 41.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 8.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった富吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 173万円/坪(52.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +50.9％( +58.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.7万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -50.6％( -29.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄名古屋線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米野駅 | 37.5万/坪 (62.8年/28.7坪) | 77.8万/坪 (26.8年/84.7坪) | 133万/坪 (31.3年/21.2坪) |
| 黄金駅 | 129万/坪 (11.1年/103坪) | 104万/坪 (14.4年/41.8坪) | 108万/坪 (22.4年/54.1坪) |
| 烏森駅 | 113万/坪 (49.8年/51.4坪) | 45.5万/坪 (47.8年/22.7坪) | 136万/坪 (0.8年/31.8坪) |
| 近鉄八田駅 | - | 124万/坪 (0.8年/28.7坪) | - |
| 伏屋駅 | 77.5万/坪 (11.4年/66.7坪) | 80.4万/坪 (10.8年/44.9坪) | 83.2万/坪 (7.2年/41.7坪) |
| 戸田駅 | 96.9万/坪 (15.0年/40.5坪) | 96.1万/坪 (6.4年/37.8坪) | 108万/坪 (0.8年/37.8坪) |
| 近鉄蟹江駅 | 61.3万/坪 (8.8年/22.7坪) | 44.6万/坪 (31.0年/64.7坪) | 48.1万/坪 (49.8年/133坪) |
| 富吉駅 | 173万/坪 (4.3年/115坪) | 115万/坪 (0.8年/51.4坪) | 84.1万/坪 (15.1年/85.2坪) |
| 佐古木駅 | 28.7万/坪 (44.8年/52.2坪) | 58.1万/坪 (16.8年/41.6坪) | 53.7万/坪 (25.8年/47.6坪) |
| 近鉄弥富駅 | 99.6万/坪 (0.25年/49.9坪) | 68.7万/坪 (22.5年/39.7坪) | 75.3万/坪 (6.5年/47.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
烏森駅 112.9 万/坪(昨年同期比 +148.5 ％)
烏森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +148.5％( +67.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 49.8年(昨年 47.8年から +4.2 ％増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 22.7 坪から +126.7 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 24.2 坪から +50.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 4.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
富吉駅 173.5 万/坪(昨年同期比 +50.9 ％)
富吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 173万円/坪(52.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +50.9％( +58.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.3年(昨年 0.8年から +464.7 ％増)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 51.4 坪から +123.5 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 34.8 坪から +26.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.0 分 → 2023年 6.5 分、-40.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.8 年 → 2023年 4.3 年、+464.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
米野駅 37.5 万/坪(昨年同期比 -51.8 ％)
米野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -51.8％( -40.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 62.8年(昨年 26.8年から +134.6 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 84.7 坪から -66.1 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 154.3 坪から -85.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.0 分 → 2023年 2.0 分、-87.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 26.8 年 → 2023年 62.8 年、+134.6 ％と大きく増加)
佐古木駅 28.7 万/坪(昨年同期比 -50.6 ％)
佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.7万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -50.6％( -29.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.8年(昨年 16.8年から +167.1 ％増)。平均土地面積は 52.2 坪 (昨年 41.6 坪から +25.5 ％増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 31.4 坪から -13.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 16.8 年 → 2023年 44.8 年、+167.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.8 分 → 2023年 13.5 分、+54.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示