【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期の近鉄名古屋線 (米野駅～近鉄弥富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.6万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +2.1％( +1.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 127 件(１年前(2019年)に比べて -4.5％( -6件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.1年(昨年 9.0年から +12.5 ％増)。平均土地面積は 73.2 坪 (昨年 52.3 坪から +40.1 ％増)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 41.5 坪から +22.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。米野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは米野駅で昨年に比べ +27.5 ％、坪単価は 134 万円/坪となった。
上位 2 駅(米野駅、近鉄蟹江駅)は +22.5 ％(坪単価 +19.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(烏森駅、黄金駅)は -15.0 ％(坪単価 -16.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 0.8 ％ → 2020年 3.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 13.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 9.0 年 → 2020年 10.1 年、+12.5 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 69.0 ％ → 2020年 60.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.3 ％ → 2020年 10.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった米野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +27.5％( +28.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +700.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった富吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.0万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -12.3％( -9.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄名古屋線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米野駅 | 134万/坪 (2.1年/28.4坪) | 105万/坪 (15.5年/49.9坪) | 150万/坪 (35.5年/54.7坪) |
| 黄金駅 | 100万/坪 (7.4年/32.3坪) | 115万/坪 (8.2年/36.3坪) | 97.0万/坪 (11.5年/40.3坪) |
| 烏森駅 | 87.4万/坪 (14.5年/43.4坪) | 106万/坪 (4.5年/36.3坪) | 128万/坪 (1.3年/41.1坪) |
| 近鉄八田駅 | - | - | 73.5万/坪 (12.5年/49.9坪) |
| 伏屋駅 | 89.7万/坪 (5.2年/41.5坪) | 78.1万/坪 (7.0年/41.4坪) | 93.0万/坪 (3.5年/41.9坪) |
| 戸田駅 | 92.4万/坪 (2.5年/50.5坪) | 84.2万/坪 (5.6年/53.2坪) | 94.6万/坪 (9.9年/44.6坪) |
| 近鉄蟹江駅 | 69.5万/坪 (21.2年/114坪) | 59.1万/坪 (14.9年/76.5坪) | 81.7万/坪 (0.14年/48.6坪) |
| 富吉駅 | 69.0万/坪 (15.9年/186坪) | 78.7万/坪 (1.3年/124坪) | 72.0万/坪 (13.2年/87.9坪) |
| 佐古木駅 | 77.4万/坪 (12.3年/61.6坪) | 67.1万/坪 (12.0年/59.9坪) | 79.5万/坪 (8.1年/50.8坪) |
| 近鉄弥富駅 | 78.3万/坪 (8.6年/99.4坪) | 82.6万/坪 (11.5年/52.3坪) | 83.0万/坪 (5.2年/53.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
米野駅 134.1 万/坪(昨年同期比 +27.5 ％)
米野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +27.5％( +28.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +700.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 2.1年(昨年 15.5年から -86.3 ％減)。平均土地面積は 28.4 坪 (昨年 49.9 坪から -43.2 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 33.3 坪から +2.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 15.5 年 → 2020年 2.1 年、-86.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.0 分 → 2020年 5.1 分、+28.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 12.5 ％)
近鉄蟹江駅 69.5 万/坪(昨年同期比 +17.6 ％)
近鉄蟹江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.5万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +17.6％( +10.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2019年)に比べて -5.6％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 14.9年から +41.7 ％増)。平均土地面積は 114.2 坪 (昨年 76.5 坪から +49.3 ％増)。平均建物面積は 73.6 坪 (昨年 54.7 坪から +34.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 28.1 分 → 2020年 17.7 分、-36.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.6 ％ → 2020年 11.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 14.9 年 → 2020年 21.2 年、+41.7 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 64.3 ％ → 2020年 31.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 21.4 ％ → 2020年 31.2 ％)
烏森駅 87.4 万/坪(昨年同期比 -17.5 ％)
烏森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.4万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -17.5％( -18.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2019年)に比べて +20.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.5年(昨年 4.5年から +219.9 ％増)。平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 36.3 坪から +19.4 ％増)。平均建物面積は 43.5 坪 (昨年 36.5 坪から +19.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 4.5 年 → 2020年 14.5 年、+219.9 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 70.0 ％ → 2020年 36.4 ％)
黄金駅 100.3 万/坪(昨年同期比 -12.6 ％)
黄金駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -12.6％( -14.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2019年)に比べて -16.7％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 7.4年(昨年 8.2年から -10.0 ％減)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 36.3 坪から -11.1 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 40.1 坪から -9.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 8.2 年 → 2020年 7.4 年、-10.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 ％ → 2020年 7.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.9 分 → 2020年 7.1 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示