【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の名鉄犬山線 (下小田井駅～犬山遊園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.7万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -5.0％( -4.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 486 件(１年前(2020年)に比べて +4.1％( +19件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 10.0年から +30.3 ％増)。平均土地面積は 58.1 坪 (昨年 58.4 坪から -0.5 ％減)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 39.6 坪から +4.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。石仏駅、犬山遊園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは犬山遊園駅で昨年に比べ +45.6 ％、坪単価は 86.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(犬山遊園駅、石仏駅)は +36.2 ％(坪単価 +22.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(下小田井駅、上小田井駅)は -26.8 ％(坪単価 -28.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.0 ％ → 2021年 3.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 ％ → 2021年 1.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.0 年 → 2021年 13.1 年、+30.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 61.8 ％ → 2021年 48.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.6 ％ → 2021年 20.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中小田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.6万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -7.1％( -7.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった扶桑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.7万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +9.9％( +5.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2020年)に比べて +22.2％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 名鉄犬山線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 下小田井駅 | 71.3万/坪 (31.5年/83.2坪) | 101万/坪 (5.2年/62.9坪) | 71.4万/坪 (15.2年/57.6坪) |
| 中小田井駅 | 94.6万/坪 (12.8年/52.2坪) | 102万/坪 (13.1年/58.7坪) | 103万/坪 (12.8年/49.9坪) |
| 上小田井駅 | 82.4万/坪 (16.7年/45.8坪) | 109万/坪 (12.9年/61.4坪) | 86.1万/坪 (16.2年/65.5坪) |
| 西春駅 | 90.3万/坪 (9.9年/53.5坪) | 97.0万/坪 (9.9年/54.5坪) | 97.5万/坪 (9.7年/57.3坪) |
| 徳重・名古屋芸大駅 | 94.0万/坪 (9.7年/60.2坪) | 81.3万/坪 (10.4年/59.9坪) | 100万/坪 (3.2年/52.1坪) |
| 大山寺駅 | 76.4万/坪 (14.1年/68.3坪) | 88.1万/坪 (8.7年/54.8坪) | 69.2万/坪 (15.8年/49.9坪) |
| 岩倉駅 | 91.0万/坪 (12.3年/48.5坪) | 92.5万/坪 (7.2年/60.4坪) | 83.7万/坪 (10.5年/70.0坪) |
| 石仏駅 | 89.4万/坪 (8.1年/75.0坪) | 70.5万/坪 (9.8年/57.9坪) | 63.2万/坪 (18.6年/71.4坪) |
| 布袋駅 | 76.0万/坪 (15.9年/61.3坪) | 77.9万/坪 (7.5年/69.2坪) | 69.6万/坪 (12.1年/74.1坪) |
| 江南駅 | 70.0万/坪 (15.9年/57.3坪) | 70.0万/坪 (11.3年/54.5坪) | 72.5万/坪 (11.3年/56.8坪) |
| 柏森駅 | 76.5万/坪 (12.3年/71.7坪) | 82.8万/坪 (7.3年/51.0坪) | 76.6万/坪 (7.6年/61.1坪) |
| 扶桑駅 | 65.7万/坪 (13.0年/49.9坪) | 59.8万/坪 (15.7年/55.9坪) | 56.7万/坪 (14.6年/87.8坪) |
| 木津用水駅 | 67.9万/坪 (15.3年/62.7坪) | 71.7万/坪 (7.4年/52.5坪) | 61.8万/坪 (18.7年/84.1坪) |
| 犬山口駅 | 68.6万/坪 (10.4年/48.2坪) | 90.3万/坪 (6.8年/63.8坪) | 66.9万/坪 (27.8年/56.1坪) |
| 犬山駅 | 71.3万/坪 (15.2年/61.9坪) | 81.5万/坪 (13.3年/76.2坪) | 65.4万/坪 (17.9年/53.1坪) |
| 犬山遊園駅 | 86.0万/坪 (0.8年/42.4坪) | 59.0万/坪 (10.5年/145坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
犬山遊園駅 86.0 万/坪(昨年同期比 +45.6 ％)
犬山遊園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.0万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +45.6％( +26.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 10.5年から -92.8 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 145.2 坪から -70.8 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 35.5 坪から -14.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 10.5 年 → 2021年 0.8 年、-92.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.7 分 → 2021年 6.0 分、-43.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
石仏駅 89.4 万/坪(昨年同期比 +26.9 ％)
石仏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.4万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +26.9％( +18.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(１年前(2020年)に比べて +85.7％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.1年(昨年 9.8年から -17.7 ％減)。平均土地面積は 75.0 坪 (昨年 57.9 坪から +29.5 ％増)。平均建物面積は 54.3 坪 (昨年 31.9 坪から +70.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 9.8 年 → 2021年 8.1 年、-17.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.4 ％ → 2021年 4.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.0 分 → 2021年 15.6 分、+20.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 20.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.4 ％ → 2021年 4.0 ％)
下小田井駅 71.3 万/坪(昨年同期比 -29.2 ％)
下小田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.3万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -29.2％( -29.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて -42.9％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 5.2年から +502.9 ％増)。平均土地面積は 83.2 坪 (昨年 62.9 坪から +32.3 ％増)。平均建物面積は 58.6 坪 (昨年 54.0 坪から +8.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 5.2 年 → 2021年 31.5 年、+502.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.4 ％ → 2021年 50.0 ％)
上小田井駅 82.4 万/坪(昨年同期比 -24.4 ％)
上小田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.4万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -24.4％( -26.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2020年)に比べて -32.6％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 12.9年から +29.3 ％増)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 61.4 坪から -25.5 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 56.0 坪から -27.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.5 ％ → 2021年 7.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.9 年 → 2021年 16.7 年、+29.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 54.8 ％ → 2021年 22.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.4 ％ → 2021年 29.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示