【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の名鉄犬山線 (下小田井駅～犬山遊園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.2万円/坪(25.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -1.2％( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 125 件(１年前(2020年)に比べて +5.0％( +6件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 9.0年から +34.0 ％増)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 57.8 坪から -4.7 ％減)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 39.6 坪から -6.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。中小田井駅、徳重・名古屋芸大駅、扶桑駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中小田井駅で昨年に比べ +67.1 ％、坪単価は 105 万円/坪となった。
上位 2 駅(中小田井駅、扶桑駅)は +53.0 ％(坪単価 +31.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(上小田井駅、江南駅)は -28.9 ％(坪単価 -24.4 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.0 年 → 2021年 12.0 年、+34.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 64.3 ％ → 2021年 50.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.4 ％ → 2021年 19.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった徳重・名古屋芸大駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +21.4％( +20.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2020年)に比べて -7.7％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上小田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.0万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -36.6％( -30.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| 名鉄犬山線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 下小田井駅 | 103万/坪 (25.5年/67.1坪) | 85.6万/坪 (6.8年/67.7坪) | 102万/坪 (0.5年/44.6坪) |
| 中小田井駅 | 105万/坪 (9.3年/41.1坪) | 63.1万/坪 (31.5年/90.8坪) | 122万/坪 (0.5年/42.4坪) |
| 上小田井駅 | 53.0万/坪 (20.1年/46.0坪) | 83.7万/坪 (15.0年/57.2坪) | 62.2万/坪 (21.4年/72.4坪) |
| 西春駅 | 99.3万/坪 (5.3年/45.2坪) | 97.7万/坪 (11.1年/57.3坪) | 98.3万/坪 (7.5年/67.9坪) |
| 徳重・名古屋芸大駅 | 114万/坪 (2.0年/46.8坪) | 94.3万/坪 (1.1年/43.6坪) | 105万/坪 (1.8年/42.4坪) |
| 大山寺駅 | 68.5万/坪 (19.5年/38.1坪) | 84.2万/坪 (11.1年/47.8坪) | 68.7万/坪 (7.5年/62.0坪) |
| 岩倉駅 | 87.6万/坪 (15.9年/54.2坪) | 86.5万/坪 (17.7年/109坪) | 92.2万/坪 (7.1年/70.2坪) |
| 石仏駅 | 95.4万/坪 (6.0年/46.1坪) | 99.5万/坪 (7.1年/52.3坪) | 75.3万/坪 (11.8年/59.2坪) |
| 布袋駅 | 81.9万/坪 (8.1年/53.4坪) | 78.0万/坪 (6.5年/98.6坪) | 83.6万/坪 (11.0年/98.5坪) |
| 江南駅 | 68.0万/坪 (16.5年/57.8坪) | 86.3万/坪 (7.5年/49.0坪) | 66.7万/坪 (13.0年/50.6坪) |
| 柏森駅 | 80.4万/坪 (13.3年/100坪) | 74.8万/坪 (7.9年/49.8坪) | 73.8万/坪 (6.6年/70.0坪) |
| 扶桑駅 | 73.9万/坪 (9.9年/48.9坪) | 53.1万/坪 (13.1年/49.6坪) | 54.9万/坪 (10.8年/54.8坪) |
| 木津用水駅 | 66.4万/坪 (10.8年/58.2坪) | 76.1万/坪 (0.5年/47.4坪) | 55.8万/坪 (27.2年/87.2坪) |
| 犬山口駅 | 85.6万/坪 (0.5年/49.9坪) | 77.1万/坪 (5.0年/58.0坪) | 79.5万/坪 (31.3年/62.9坪) |
| 犬山駅 | 77.9万/坪 (23.5年/84.7坪) | 65.0万/坪 (8.2年/50.7坪) | - |
| 犬山遊園駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中小田井駅 105.5 万/坪(昨年同期比 +67.1 ％)
中小田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 105万円/坪(31.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +67.1％( +42.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 31.5年から -70.4 ％減)。平均土地面積は 41.1 坪 (昨年 90.8 坪から -54.7 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 97.6 坪から -62.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.5 年 → 2021年 9.3 年、-70.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.5 分 → 2021年 5.8 分、-22.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
扶桑駅 73.9 万/坪(昨年同期比 +39.0 ％)
扶桑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.9万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +39.0％( +20.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2020年)に比べて +180.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.9年(昨年 13.1年から -24.2 ％減)。平均土地面積は 48.9 坪 (昨年 49.6 坪から -1.4 ％減)。平均建物面積は 39.8 坪 (昨年 34.8 坪から +14.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 13.1 年 → 2021年 9.9 年、-24.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.2 分 → 2021年 10.2 分、-32.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 ％ → 2021年 71.4 ％)
上小田井駅 53.0 万/坪(昨年同期比 -36.6 ％)
上小田井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.0万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -36.6％( -30.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 15.0年から +34.0 ％増)。平均土地面積は 46.0 坪 (昨年 57.2 坪から -19.6 ％減)。平均建物面積は 59.3 坪 (昨年 39.6 坪から +49.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 15.0 年 → 2021年 20.1 年、+34.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 20.0 分 → 2021年 23.0 分、+15.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 60.0 ％)
江南駅 68.0 万/坪(昨年同期比 -21.1 ％)
江南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.0万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -21.1％( -18.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 27 件(１年前(2020年)に比べて +80.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 7.5年から +119.9 ％増)。平均土地面積は 57.8 坪 (昨年 49.0 坪から +17.9 ％増)。平均建物面積は 37.0 坪 (昨年 32.1 坪から +15.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 7.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.5 年 → 2021年 16.5 年、+119.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.9 分 → 2021年 22.1 分、+30.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 37.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 69.2 ％ → 2021年 37.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示