【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の名古屋市東山線 (高畑駅~藤が丘駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -4.4%( -5.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 251 件(1年前(2023年)に比べて -61.0%( -393件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 17.8年から -0.0 %減)。平均土地面積は 56.4 坪 (昨年 55.0 坪から +2.6 %増)。平均建物面積は 64.3 坪 (昨年 58.2 坪から +10.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。中村日赤駅、名古屋駅、栄駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは栄駅で昨年に比べ +96.4 %、坪単価は 478 万円/坪となった。
上位 2 駅(栄駅、名古屋駅)は +70.0 %(坪単価 +162.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(千種駅、新栄町駅)は -70.7 %(坪単価 -383.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 % → 2024年 3.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 % → 2024年 25.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 16.6 分 → 2024年 18.6 分、+12.0 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.1 % → 2024年 33.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.2 % → 2024年 10.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 478万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +96.4%( +234.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新栄町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.6万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -55.5%( -68.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -90.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
名古屋市東山線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
高畑駅 | 95.1万/坪 (12.8年/48.8坪) | 97.2万/坪 (16.7年/58.3坪) | 95.6万/坪 (18.1年/44.4坪) |
八田駅 | 103万/坪 (17.4年/38.5坪) | 99.0万/坪 (12.3年/42.3坪) | 102万/坪 (13.0年/48.3坪) |
岩塚駅 | 83.2万/坪 (19.5年/71.6坪) | 92.1万/坪 (19.3年/46.9坪) | 107万/坪 (11.4年/46.1坪) |
中村公園駅 | 95.5万/坪 (6.6年/43.8坪) | 88.8万/坪 (15.4年/49.8坪) | 91.8万/坪 (9.6年/41.5坪) |
中村日赤駅 | 125万/坪 (22.9年/88.7坪) | 97.1万/坪 (20.9年/30.6坪) | 125万/坪 (5.3年/34.1坪) |
本陣駅 | 120万/坪 (5.9年/63.4坪) | 101万/坪 (18.2年/49.2坪) | 104万/坪 (22.4年/48.8坪) |
亀島駅 | - | 153万/坪 (14.3年/48.6坪) | 539万/坪 (32.8年/76.8坪) |
名古屋駅 | 296万/坪 (26.5年/39.8坪) | 206万/坪 (32.7年/51.2坪) | 276万/坪 (38.4年/44.6坪) |
伏見駅 | 204万/坪 (31.3年/84.7坪) | 383万/坪 (43.1年/53.3坪) | 359万/坪 (36.9年/106坪) |
栄駅 | 478万/坪 (33.3年/56.7坪) | 243万/坪 (32.3年/78.0坪) | 1,198万/坪 (42.8年/130坪) |
新栄町駅 | 54.6万/坪 (51.0年/36.3坪) | 123万/坪 (27.6年/52.3坪) | 154万/坪 (9.5年/54.5坪) |
千種駅 | 115万/坪 (36.9年/25.7坪) | 815万/坪 (35.3年/103坪) | 91.7万/坪 (24.5年/48.2坪) |
今池駅 | 102万/坪 (31.2年/51.2坪) | 110万/坪 (23.3年/46.8坪) | 127万/坪 (19.0年/51.8坪) |
池下駅 | 139万/坪 (24.7年/39.2坪) | 171万/坪 (17.4年/49.9坪) | 137万/坪 (23.2年/51.8坪) |
覚王山駅 | 116万/坪 (22.0年/39.1坪) | 209万/坪 (15.4年/45.8坪) | 164万/坪 (22.6年/58.4坪) |
本山駅 | 151万/坪 (20.3年/83.2坪) | 135万/坪 (25.9年/57.7坪) | 196万/坪 (13.4年/74.5坪) |
東山公園駅 | 134万/坪 (28.8年/57.2坪) | 193万/坪 (25.1年/102坪) | 125万/坪 (23.7年/69.8坪) |
星ケ丘駅 | 113万/坪 (18.2年/64.2坪) | 112万/坪 (16.7年/54.6坪) | 119万/坪 (14.0年/66.5坪) |
一社駅 | 121万/坪 (19.8年/95.4坪) | 141万/坪 (17.5年/56.5坪) | 161万/坪 (16.2年/62.8坪) |
上社駅 | 104万/坪 (17.3年/50.8坪) | 129万/坪 (12.4年/50.0坪) | 132万/坪 (12.3年/54.6坪) |
本郷駅 | 138万/坪 (15.2年/56.6坪) | 133万/坪 (15.2年/66.9坪) | 123万/坪 (14.4年/84.1坪) |
藤が丘駅 | 101万/坪 (23.3年/52.4坪) | 113万/坪 (19.6年/67.8坪) | 105万/坪 (18.2年/65.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
栄駅 478.1 万/坪(昨年同期比 +96.4 %)
栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 478万円/坪(145万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +96.4%( +234.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 32.3年から +2.9 %増)。平均土地面積は 56.7 坪 (昨年 78.0 坪から -27.3 %減)。平均建物面積は 167.1 坪 (昨年 285.6 坪から -41.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.2 分 → 2024年 4.0 分、-23.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 75.0 %)
名古屋駅 295.9 万/坪(昨年同期比 +43.6 %)
名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 296万円/坪(89.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +43.6%( +89.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -57.1%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 32.7年から -18.9 %減)。平均土地面積は 39.8 坪 (昨年 51.2 坪から -22.2 %減)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 145.8 坪から -59.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 32.7 年 → 2024年 26.5 年、-18.9 %と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.1 分 → 2024年 7.5 分、+22.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 33.3 %)
千種駅 115.3 万/坪(昨年同期比 -85.8 %)
千種駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -85.8%( -699.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.9年(昨年 35.3年から +4.5 %増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 103.4 坪から -75.1 %減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 119.5 坪から -67.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.3 分 → 2024年 7.0 分、+61.5 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 33.3 %)
新栄町駅 54.6 万/坪(昨年同期比 -55.5 %)
新栄町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.6万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -55.5%( -68.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -90.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.0年(昨年 27.6年から +84.7 %増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 52.3 坪から -30.6 %減)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 112.8 坪から -38.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.5 分 → 2024年 3.0 分、-60.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.6 年 → 2024年 51.0 年、+84.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示