【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の名古屋市名港線 (名古屋港駅~金山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.4万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +66.7%( +38.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(1年前(2020年)に比べて +61.9%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.1年(昨年 27.2年から -59.2 %減)。平均土地面積は 41.4 坪 (昨年 68.1 坪から -39.2 %減)。平均建物面積は 43.2 坪 (昨年 69.8 坪から -38.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。築地口駅、日比野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東海通駅で昨年に比べ +118.2 %、坪単価は 90.2 万円/坪となった。
上位 1 駅(東海通駅)は +118.2 %(坪単価 +48.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(六番町駅)は -10.9 %(坪単価 -12.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 27.2 年 → 2021年 11.1 年、-59.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 31.6 % → 2021年 65.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.8 % → 2021年 20.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 19.0 % → 2021年 5.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった築地口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +88.4%( +53.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東海通駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.2万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +118.2%( +48.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
名古屋市名港線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
名古屋港駅 | - | - | - |
築地口駅 | 113万/坪 (0.6年/35.8坪) | 60.1万/坪 (27.1年/133坪) | 65.8万/坪 (23.0年/49.5坪) |
港区役所駅 | 88.3万/坪 (13.5年/48.4坪) | - | - |
東海通駅 | 90.2万/坪 (17.5年/29.5坪) | 41.4万/坪 (34.8年/41.2坪) | 100万/坪 (23.9年/152坪) |
六番町駅 | 101万/坪 (17.1年/31.8坪) | 113万/坪 (0.25年/15.1坪) | 103万/坪 (7.7年/36.1坪) |
日比野駅 | 90.7万/坪 (5.3年/53.3坪) | 58.3万/坪 (25.9年/49.9坪) | 57.1万/坪 (9.3年/63.4坪) |
金山駅 | - | 41.8万/坪 (34.3年/84.7坪) | 102万/坪 (0.25年/53.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東海通駅 90.2 万/坪(昨年同期比 +118.2 %)
東海通駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.2万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +118.2%( +48.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.5年(昨年 34.8年から -49.6 %減)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 41.2 坪から -28.4 %減)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 45.8 坪から -1.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 34.8 年 → 2021年 17.5 年、-49.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.0 分 → 2021年 8.0 分、-33.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 50.0 %)
六番町駅 100.5 万/坪(昨年同期比 -10.9 %)
六番町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -10.9%( -12.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +1000.0%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 0.3年から +6669.9 %増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 15.1 坪から +110.0 %増)。平均建物面積は 44.3 坪 (昨年 25.7 坪から +72.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.0 分 → 2021年 8.9 分、-25.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 17.1 年、+6669.9 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示