【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年10月〜12月期の名古屋市名港線 (名古屋港駅～金山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.4万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +14.9％( +12.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2018年)に比べて +25.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.9年(昨年 14.6年から -11.7 ％減)。平均土地面積は 57.7 坪 (昨年 62.8 坪から -8.1 ％減)。平均建物面積は 55.4 坪 (昨年 48.9 坪から +13.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東海通駅、六番町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東海通駅で昨年に比べ +69.0 ％、坪単価は 116 万円/坪となった。
上位 2 駅(東海通駅、六番町駅)は +48.8 ％(坪単価 +35.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(築地口駅、港区役所駅)は -17.6 ％(坪単価 -16.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 14.6 年 → 2019年 12.9 年、-11.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 12.3 分 → 2019年 9.6 分、-22.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 10.0 ％ → 2019年 16.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 16.7 ％ → 2019年 12.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 61.1 ％ → 2019年 48.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 11.1 ％ → 2019年 16.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった金山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -7.1％( -10.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった築地口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -25.8％( -23.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 名古屋市名港線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 名古屋港駅 | - | - | 19.4万/坪 (50.8年/39.3坪) |
| 築地口駅 | 66.1万/坪 (14.8年/39.3坪) | 89.1万/坪 (12.8年/36.3坪) | 93.4万/坪 (19.3年/42.9坪) |
| 港区役所駅 | 96.4万/坪 (0.8年/37.8坪) | 106万/坪 (0.8年/39.3坪) | - |
| 東海通駅 | 116万/坪 (0.25年/37.1坪) | 68.7万/坪 (33.3年/84.2坪) | 42.1万/坪 (46.3年/58.2坪) |
| 六番町駅 | 108万/坪 (0.8年/31.0坪) | 84.2万/坪 (16.5年/36.6坪) | 135万/坪 (5.9年/56.0坪) |
| 日比野駅 | 82.2万/坪 (22.7年/81.2坪) | 74.9万/坪 (10.0年/115坪) | 98.7万/坪 (12.4年/41.8坪) |
| 金山駅 | 135万/坪 (9.8年/39.8坪) | 145万/坪 (0.8年/21.2坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東海通駅 116.0 万/坪(昨年同期比 +69.0 ％)
東海通駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +69.0％( +47.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 33.3年から -99.2 ％減)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 84.2 坪から -56.0 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 94.3 坪から -67.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 33.3 年 → 2019年 0.3 年、-99.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 7.0 分 → 2019年 9.5 分、+35.7 ％と大きく増加)
六番町駅 108.3 万/坪(昨年同期比 +28.5 ％)
六番町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +28.5％( +24.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2018年)に比べて -55.6％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 16.5年から -95.4 ％減)。平均土地面積は 31.0 坪 (昨年 36.6 坪から -15.4 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 42.9 坪から -20.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 16.5 年 → 2019年 0.8 年、-95.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 12.3 分 → 2019年 8.8 分、-29.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 62.5 ％ → 2019年 100.0 ％)
築地口駅 66.1 万/坪(昨年同期比 -25.8 ％)
築地口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -25.8％( -23.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.8年(昨年 12.8年から +15.7 ％増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 36.3 坪から +8.3 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 34.8 坪から +0.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 12.8 年 → 2019年 14.8 年、+15.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2018年 12.0 分 → 2019年 14.0 分、+16.7 ％と増加)
港区役所駅 96.4 万/坪(昨年同期比 -9.3 ％)
港区役所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.4万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -9.3％( -9.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 0.8年から +0.0 ％減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 39.3 坪から -3.8 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 34.8 坪から +4.3 ％増)。
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示