【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のあおなみ線 (名古屋駅~野跡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.3万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -16.4%( -17.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 51 件(1年前(2020年)に比べて +41.7%( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 10.2年から +64.1 %増)。平均土地面積は 78.0 坪 (昨年 61.0 坪から +28.0 %増)。平均建物面積は 74.6 坪 (昨年 44.3 坪から +68.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。南荒子駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南荒子駅で昨年に比べ +26.5 %、坪単価は 116 万円/坪となった。
上位 2 駅(南荒子駅、荒子駅)は +20.7 %(坪単価 +21.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(名古屋駅、港北駅)は -43.4 %(坪単価 -214.9 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.2 年 → 2021年 16.8 年、+64.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.6 分 → 2021年 22.9 分、+67.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.4 % → 2021年 22.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.4 % → 2021年 18.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 240万円/坪(72.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -63.1%( -410.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった港北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -23.7%( -19.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2020年)に比べて +125.0%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
あおなみ線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
名古屋駅 | 240万/坪 (25.3年/153坪) | 650万/坪 (44.5年/194坪) | 75.2万/坪 (0年/42.4坪) |
ささしまライブ駅 | 56.1万/坪 (46.0年/66.6坪) | - | - |
小本駅 | 129万/坪 (0年/21.2坪) | 137万/坪 (0年/36.3坪) | 99.4万/坪 (11.5年/34.8坪) |
荒子駅 | 150万/坪 (12.7年/43.1坪) | 131万/坪 (0年/34.8坪) | 82.2万/坪 (17.5年/134坪) |
南荒子駅 | 116万/坪 (6.2年/44.9坪) | 91.6万/坪 (22.5年/75.2坪) | 88.7万/坪 (20.0年/74.4坪) |
中島駅 | 84.9万/坪 (14.3年/68.8坪) | 84.3万/坪 (0.7年/41.3坪) | 83.3万/坪 (8.5年/47.5坪) |
港北駅 | 63.1万/坪 (21.2年/95.2坪) | 82.7万/坪 (14.4年/52.9坪) | 121万/坪 (12.5年/132坪) |
荒子川公園駅 | 74.1万/坪 (16.7年/74.3坪) | 84.3万/坪 (7.3年/60.3坪) | 84.5万/坪 (7.9年/64.5坪) |
稲永駅 | 100万/坪 (0.3年/45.4坪) | 95.3万/坪 (0.5年/44.6坪) | 44.8万/坪 (36.0年/31.0坪) |
野跡駅 | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南荒子駅 115.8 万/坪(昨年同期比 +26.5 %)
南荒子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +26.5%( +24.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.2年(昨年 22.5年から -72.4 %減)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 75.2 坪から -40.4 %減)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 54.5 坪から -37.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 22.5 年 → 2021年 6.2 年、-72.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 80.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.8 分 → 2021年 13.2 分、+22.5 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 16.7 %)
荒子駅 150.5 万/坪(昨年同期比 +15.0 %)
荒子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +15.0%( +19.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 43.1 坪 (昨年 34.8 坪から +23.9 %増)。平均建物面積は 25.2 坪 (昨年 29.5 坪から -14.5 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.0 分 → 2021年 11.2 分、+25.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 33.3 %)
名古屋駅 240.1 万/坪(昨年同期比 -63.1 %)
名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 240万円/坪(72.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -63.1%( -410.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 44.5年から -43.3 %減)。平均土地面積は 152.8 坪 (昨年 193.6 坪から -21.1 %減)。平均建物面積は 202.7 坪 (昨年 184.5 坪から +9.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 44.5 年 → 2021年 25.3 年、-43.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.5 分 → 2021年 7.2 分、+61.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 25.0 %)
港北駅 63.1 万/坪(昨年同期比 -23.7 %)
港北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -23.7%( -19.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2020年)に比べて +125.0%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 14.4年から +47.1 %増)。平均土地面積は 95.2 坪 (昨年 52.9 坪から +79.8 %増)。平均建物面積は 108.0 坪 (昨年 36.7 坪から +194.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.4 年 → 2021年 21.2 年、+47.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.9 分 → 2021年 35.1 分、+135.7 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 % → 2021年 38.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示