【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR可部線 (横川駅～あき亀山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.5万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -13.9％( -10.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2021年)に比べて -39.0％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 18.5年から +52.3 ％増)。平均土地面積は 69.3 坪 (昨年 56.6 坪から +22.3 ％増)。平均建物面積は 45.3 坪 (昨年 37.8 坪から +19.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。下祇園駅、あき亀山駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上八木駅で昨年に比べ +113.5 ％、坪単価は 73.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(上八木駅、下祇園駅)は +64.4 ％(坪単価 +26.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(古市橋駅、緑井駅)は -53.8 ％(坪単価 -72.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 31.3 分 → 2022年 21.2 分、-32.3 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.4 ％ → 2022年 2.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.6 ％ → 2022年 6.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.5 年 → 2022年 28.1 年、+52.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.7 ％ → 2022年 34.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.7 ％ → 2022年 31.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下祇園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +15.3％( +14.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった可部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.4万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -32.3％( -13.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -23.5％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR可部線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横川駅 | 96.9万/坪 (31.8年/43.5坪) | 101万/坪 (31.2年/29.7坪) | 92.4万/坪 (12.3年/20.7坪) |
| 三滝駅 | 25.7万/坪 (46.0年/40.8坪) | - | - |
| 安芸長束駅 | 84.2万/坪 (19.8年/41.2坪) | 104万/坪 (11.2年/53.3坪) | 64.1万/坪 (22.2年/49.4坪) |
| 下祇園駅 | 108万/坪 (20.0年/103坪) | 93.3万/坪 (22.1年/34.3坪) | 104万/坪 (1.0年/39.7坪) |
| 古市橋駅 | 50.4万/坪 (36.0年/63.5坪) | 147万/坪 (0年/28.7坪) | 116万/坪 (0.5年/40.1坪) |
| 大町駅 | - | 101万/坪 (6.0年/44.4坪) | 101万/坪 (41.0年/27.2坪) |
| 緑井駅 | 67.3万/坪 (40.5年/92.3坪) | 116万/坪 (0.5年/33.8坪) | 103万/坪 (1.0年/37.8坪) |
| 七軒茶屋駅 | 89.3万/坪 (22.8年/45.4坪) | 83.4万/坪 (4.0年/34.8坪) | 81.1万/坪 (16.0年/59.5坪) |
| 梅林駅 | - | - | 57.7万/坪 (19.0年/48.4坪) |
| 上八木駅 | 73.2万/坪 (1.0年/40.8坪) | 34.3万/坪 (42.0年/46.9坪) | 69.4万/坪 (15.0年/32.8坪) |
| 中島駅 | - | 93.6万/坪 (1.0年/32.8坪) | 92.9万/坪 (0年/46.9坪) |
| 可部駅 | 28.4万/坪 (36.2年/101坪) | 41.9万/坪 (21.1年/94.7坪) | 48.3万/坪 (15.7年/106坪) |
| 河戸帆待川駅 | 57.4万/坪 (18.0年/38.8坪) | 60.8万/坪 (16.8年/67.8坪) | 2.4万/坪 (0年/88.7坪) |
| あき亀山駅 | 29.0万/坪 (37.4年/70.2坪) | 26.0万/坪 (31.2年/54.1坪) | 35.6万/坪 (0年/52.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上八木駅 73.2 万/坪(昨年同期比 +113.5 ％)
上八木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.2万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +113.5％( +38.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.0年(昨年 42.0年から -97.6 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 46.9 坪から -12.9 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 81.7 坪から -48.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 42.0 年 → 2022年 1.0 年、-97.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.0 分 → 2022年 5.0 分、-37.5 ％と大きく減少)
下祇園駅 107.6 万/坪(昨年同期比 +15.3 ％)
下祇園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +15.3％( +14.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 22.1年から -9.5 ％減)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 34.3 坪から +199.6 ％増)。平均建物面積は 73.4 坪 (昨年 38.1 坪から +92.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 12.9 分 → 2022年 11.5 分、-10.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
古市橋駅 50.4 万/坪(昨年同期比 -65.7 ％)
古市橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -65.7％( -96.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 28.7 坪から +121.1 ％増)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 27.2 坪から +133.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.0 分 → 2022年 7.0 分、+133.3 ％と大きく増加)
緑井駅 67.3 万/坪(昨年同期比 -41.8 ％)
緑井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.3万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -41.8％( -48.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.5年(昨年 0.5年から +8005.5 ％増)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 33.8 坪から +173.1 ％増)。平均建物面積は 107.4 坪 (昨年 31.8 坪から +238.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.3 分 → 2022年 6.0 分、-51.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 0.5 年 → 2022年 40.5 年、+8005.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示