【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR可部線 (横川駅～あき亀山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.7万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +44.7％( +20.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 65 件(１年前(2019年)に比べて +12.1％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.7年(昨年 31.5年から -53.2 ％減)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 84.6 坪から -21.2 ％減)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 55.7 坪から -44.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。横川駅、大町駅、梅林駅、上八木駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは可部駅で昨年に比べ +313.4 ％、坪単価は 48.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(可部駅、中島駅)は +302.3 ％(坪単価 +52.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(下祇園駅、安芸長束駅)は -20.9 ％(坪単価 -25.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.5 年 → 2020年 14.7 年、-53.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 38.3 分 → 2020年 31.4 分、-18.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 13.5 ％ → 2020年 55.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.5 ％ → 2020年 16.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 10.3 ％ → 2020年 3.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった古市橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +1.0％( +1.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったあき亀山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.6万円/坪(10.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -0.8％( -0.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて -12.5％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR可部線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横川駅 | 92.4万/坪 (12.3年/20.7坪) | 61.9万/坪 (44.2年/43.4坪) | 75.7万/坪 (26.8年/70.8坪) |
| 三滝駅 | - | - | - |
| 安芸長束駅 | 64.1万/坪 (22.2年/49.4坪) | 74.6万/坪 (18.2年/77.4坪) | 93.1万/坪 (9.3年/39.1坪) |
| 下祇園駅 | 104万/坪 (1.0年/39.7坪) | 143万/坪 (0年/106坪) | 133万/坪 (3.3年/35.2坪) |
| 古市橋駅 | 116万/坪 (0.5年/40.1坪) | 115万/坪 (13.0年/38.8坪) | 103万/坪 (9.0年/35.3坪) |
| 大町駅 | 101万/坪 (41.0年/27.2坪) | 62.2万/坪 (24.4年/59.9坪) | 31.5万/坪 (27.0年/103坪) |
| 緑井駅 | 103万/坪 (1.0年/37.8坪) | - | 120万/坪 (0年/33.3坪) |
| 七軒茶屋駅 | 81.1万/坪 (16.0年/59.5坪) | - | 105万/坪 (21.0年/75.6坪) |
| 梅林駅 | 57.7万/坪 (19.0年/48.4坪) | 35.5万/坪 (32.5年/30.3坪) | 131万/坪 (35.5年/293坪) |
| 上八木駅 | 69.4万/坪 (15.0年/32.8坪) | 41.8万/坪 (30.0年/29.5坪) | 26.9万/坪 (20.0年/40.8坪) |
| 中島駅 | 92.9万/坪 (0年/46.9坪) | 23.7万/坪 (41.0年/37.8坪) | 68.1万/坪 (13.0年/33.8坪) |
| 可部駅 | 48.3万/坪 (15.7年/106坪) | 11.7万/坪 (38.2年/122坪) | 33.5万/坪 (23.3年/86.4坪) |
| 河戸帆待川駅 | 2.4万/坪 (0年/88.7坪) | - | 104万/坪 (1.0年/45.4坪) |
| あき亀山駅 | 35.6万/坪 (0年/52.7坪) | 35.9万/坪 (24.0年/93.6坪) | 26.6万/坪 (25.5年/132坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
可部駅 48.3 万/坪(昨年同期比 +313.4 ％)
可部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.3万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +313.4％( +36.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2019年)に比べて -4.5％( -1件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 38.2年から -59.0 ％減)。平均土地面積は 106.2 坪 (昨年 121.6 坪から -12.6 ％減)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 56.3 坪から -44.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 38.2 年 → 2020年 15.7 年、-59.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 78.3 分 → 2020年 67.3 分、-14.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 28.6 ％)
中島駅 92.9 万/坪(昨年同期比 +291.2 ％)
中島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.9万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +291.2％( +69.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 41.0年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 37.8 坪から +24.0 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 33.3 坪から -4.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 41.0 年 → 2020年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.0 分 → 2020年 10.5 分、+50.0 ％と大きく増加)
下祇園駅 103.8 万/坪(昨年同期比 -27.7 ％)
下祇園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -27.7％( -39.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 105.9 坪から -62.5 ％減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 160.3 坪から -80.8 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 14.0 分、+366.7 ％と大きく増加)
安芸長束駅 64.1 万/坪(昨年同期比 -14.1 ％)
安芸長束駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.1万円/坪(19.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -14.1％( -10.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 18.2年から +22.1 ％増)。平均土地面積は 49.4 坪 (昨年 77.4 坪から -36.2 ％減)。平均建物面積は 29.6 坪 (昨年 59.0 坪から -49.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 23.8 分 → 2020年 15.9 分、-33.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.2 年 → 2020年 22.2 年、+22.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示