【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年10月〜12月期のJR可部線 (横川駅～あき亀山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.9万円/坪(24.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +46.1％( +25.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 61 件(１年前(2018年)に比べて +13.0％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 21.7年から -28.8 ％減)。平均土地面積は 66.4 坪 (昨年 89.1 坪から -25.4 ％減)。平均建物面積は 53.8 坪 (昨年 48.2 坪から +11.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。安芸長束駅、緑井駅、梅林駅、中島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはあき亀山駅で昨年に比べ +149.5 ％、坪単価は 71.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(あき亀山駅、横川駅)は +139.6 ％(坪単価 +52.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(古市橋駅、大町駅)は -32.3 ％(坪単価 -47.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 21.7 年 → 2019年 15.5 年、-28.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 50.2 分 → 2019年 29.9 分、-40.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 7.4 ％ → 2019年 13.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 31.6 ％ → 2019年 13.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 18.4 ％ → 2019年 23.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 1.9 ％ → 2019年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった梅林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 205万円/坪(62.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +94.3％( +99.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった可部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.2万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -23.4％( -6.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2018年)に比べて -30.4％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR可部線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横川駅 | 109万/坪 (16.6年/33.5坪) | 47.4万/坪 (32.8年/39.3坪) | 110万/坪 (20.1年/237坪) |
| 三滝駅 | - | - | - |
| 安芸長束駅 | 93.7万/坪 (6.9年/63.4坪) | 68.4万/坪 (23.3年/42.1坪) | 112万/坪 (9.5年/79.5坪) |
| 下祇園駅 | 112万/坪 (7.0年/66.3坪) | 99.0万/坪 (15.3年/118坪) | 135万/坪 (0.8年/28.7坪) |
| 古市橋駅 | 104万/坪 (4.1年/45.9坪) | 155万/坪 (3.8年/31.0坪) | 82.6万/坪 (23.4年/44.1坪) |
| 大町駅 | 94.2万/坪 (13.8年/46.4坪) | 138万/坪 (36.8年/275坪) | 101万/坪 (0.8年/19.7坪) |
| 緑井駅 | 128万/坪 (0.8年/25.7坪) | 103万/坪 (0.25年/42.4坪) | 101万/坪 (19.8年/43.1坪) |
| 七軒茶屋駅 | 86.2万/坪 (13.8年/72.6坪) | 42.5万/坪 (42.8年/24.2坪) | 105万/坪 (0.8年/36.3坪) |
| 梅林駅 | 205万/坪 (34.8年/333坪) | 106万/坪 (-0.25年/42.4坪) | 32.3万/坪 (40.8年/40.8坪) |
| 上八木駅 | 88.0万/坪 (0.8年/35.5坪) | - | - |
| 中島駅 | 116万/坪 (0.8年/42.4坪) | 72.1万/坪 (2.8年/36.3坪) | 82.2万/坪 (1.3年/43.1坪) |
| 可部駅 | 20.2万/坪 (39.0年/86.2坪) | 26.4万/坪 (27.0年/123坪) | 27.1万/坪 (32.6年/109坪) |
| 河戸帆待川駅 | - | 50.8万/坪 (21.3年/45.0坪) | 61.7万/坪 (11.8年/48.4坪) |
| あき亀山駅 | 71.3万/坪 (0年/66.6坪) | 28.6万/坪 (32.8年/62.3坪) | 21.1万/坪 (42.8年/65.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
あき亀山駅 71.3 万/坪(昨年同期比 +149.5 ％)
あき亀山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.3万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +149.5％( +42.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 62.3 坪から +6.9 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 34.0 坪から -4.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 35.0 分 → 2019年 15.4 分、-56.0 ％と大きく減少)
横川駅 108.8 万/坪(昨年同期比 +129.7 ％)
横川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +129.7％( +61.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2018年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.6年(昨年 32.8年から -49.4 ％減)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 39.3 坪から -14.7 ％減)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 34.0 坪から +40.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 32.8 年 → 2019年 16.6 年、-49.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 18.5 分 → 2019年 15.3 分、-17.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 16.7 ％)
古市橋駅 103.9 万/坪(昨年同期比 -33.0 ％)
古市橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -33.0％( -51.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2018年)に比べて +166.7％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.1年(昨年 3.8年から +10.0 ％増)。平均土地面積は 45.9 坪 (昨年 31.0 坪から +48.2 ％増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 82.7 坪から -55.2 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 6.3 分 → 2019年 13.2 分、+109.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 66.7 ％ → 2019年 37.5 ％)
大町駅 94.2 万/坪(昨年同期比 -31.6 ％)
大町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.2万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -31.6％( -43.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2018年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 36.8年から -62.6 ％減)。平均土地面積は 46.4 坪 (昨年 275.3 坪から -83.2 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 108.9 坪から -65.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 36.8 年 → 2019年 13.8 年、-62.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 13.0 分 → 2019年 6.0 分、-53.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示