【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年1月〜3月期のJR可部線 (横川駅～あき亀山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.4万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -37.2％( -26.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 58 件(１年前(2018年)に比べて -14.7％( -10件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 17.0年から +85.0 ％増)。平均土地面積は 84.6 坪 (昨年 74.2 坪から +14.0 ％増)。平均建物面積は 55.7 坪 (昨年 44.1 坪から +26.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。大町駅、上八木駅、あき亀山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大町駅で昨年に比べ +97.1 ％、坪単価は 62.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(大町駅、上八木駅)は +76.1 ％(坪単価 +22.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(梅林駅、中島駅)は -69.0 ％(坪単価 -69.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 7.4 ％ → 2019年 10.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 2.0 ％ → 2019年 2.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 17.0 年 → 2019年 31.5 年、+85.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 30.3 分 → 2019年 38.3 分、+26.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 13.7 ％ → 2019年 40.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 41.2 ％ → 2019年 13.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下祇園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +8.2％( +10.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった可部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.7万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -65.1％( -21.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2018年)に比べて +4.8％( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
| JR可部線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横川駅 | 61.9万/坪 (44.2年/43.4坪) | 75.7万/坪 (26.8年/70.8坪) | 92.3万/坪 (32.7年/210坪) |
| 三滝駅 | - | - | - |
| 安芸長束駅 | 74.6万/坪 (18.2年/77.4坪) | 93.1万/坪 (9.3年/39.1坪) | 105万/坪 (2.0年/43.9坪) |
| 下祇園駅 | 143万/坪 (0年/106坪) | 133万/坪 (3.3年/35.2坪) | 96.6万/坪 (18.8年/55.2坪) |
| 古市橋駅 | 115万/坪 (13.0年/38.8坪) | 103万/坪 (9.0年/35.3坪) | - |
| 大町駅 | 62.2万/坪 (24.4年/59.9坪) | 31.5万/坪 (27.0年/103坪) | 33.1万/坪 (47.0年/56.0坪) |
| 緑井駅 | - | 120万/坪 (0年/33.3坪) | 120万/坪 (0.7年/38.8坪) |
| 七軒茶屋駅 | - | 105万/坪 (21.0年/75.6坪) | 112万/坪 (34.0年/57.5坪) |
| 梅林駅 | 35.5万/坪 (32.5年/30.3坪) | 131万/坪 (35.5年/293坪) | - |
| 上八木駅 | 41.8万/坪 (30.0年/29.5坪) | 26.9万/坪 (20.0年/40.8坪) | 65.4万/坪 (22.0年/45.4坪) |
| 中島駅 | 23.7万/坪 (41.0年/37.8坪) | 68.1万/坪 (13.0年/33.8坪) | 101万/坪 (0年/88.7坪) |
| 可部駅 | 11.7万/坪 (38.2年/122坪) | 33.5万/坪 (23.3年/86.4坪) | 25.3万/坪 (29.0年/88.0坪) |
| 河戸帆待川駅 | - | 104万/坪 (1.0年/45.4坪) | - |
| あき亀山駅 | 35.9万/坪 (24.0年/93.6坪) | 26.6万/坪 (25.5年/132坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大町駅 62.2 万/坪(昨年同期比 +97.1 ％)
大町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.2万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +97.1％( +30.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 27.0年から -9.6 ％減)。平均土地面積は 59.9 坪 (昨年 102.9 坪から -41.8 ％減)。平均建物面積は 63.2 坪 (昨年 196.6 坪から -67.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 8.0 分 → 2019年 9.8 分、+22.5 ％と大きく増加)
上八木駅 41.8 万/坪(昨年同期比 +55.0 ％)
上八木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.8万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +55.0％( +14.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 20.0年から +50.0 ％増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 40.8 坪から -27.8 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 40.8 坪から -35.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 20.0 年 → 2019年 30.0 年、+50.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 4.0 分 → 2019年 7.0 分、+75.0 ％と大きく増加)
梅林駅 35.5 万/坪(昨年同期比 -72.8 ％)
梅林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.5万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -72.8％( -95.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.5年(昨年 35.5年から -8.5 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 292.7 坪から -89.7 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 87.7 坪から -65.5 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 7.0 分 → 2019年 13.0 分、+85.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
中島駅 23.7 万/坪(昨年同期比 -65.1 ％)
中島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.7万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -65.1％( -44.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 13.0年から +215.4 ％増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 33.8 坪から +11.9 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 29.2 坪から +13.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 9.0 分 → 2019年 7.0 分、-22.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 13.0 年 → 2019年 41.0 年、+215.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示