【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2019年7月〜9月期の山陽新幹線 (福山駅～広島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.0万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -21.4％( -19.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 125 件(１年前(2018年)に比べて +25.0％( +25件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 27.4年から -5.2 ％減)。平均土地面積は 65.9 坪 (昨年 72.6 坪から -9.3 ％減)。平均建物面積は 72.2 坪 (昨年 66.6 坪から +8.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。福山駅、三原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三原駅で昨年に比べ +93.6 ％、坪単価は 58.0 万円/坪となった。
上位 1 駅(三原駅)は +93.6 ％(坪単価 +28.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(広島駅)は -31.7 ％(坪単価 -38.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 23.9 ％ → 2019年 28.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 33.7 ％ → 2019年 33.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2018年 28.3 ％ → 2019年 28.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった広島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.6万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -31.7％( -38.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 78 件(１年前(2018年)に比べて +25.8％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.9万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +23.8％( +10.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 32 件(前年比変わらず)。
| 山陽新幹線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 福山駅 | 52.9万/坪 (26.9年/74.2坪) | 42.7万/坪 (34.7年/89.3坪) | 57.1万/坪 (24.4年/69.8坪) |
| 新尾道駅 | - | - | 58.1万/坪 (22.5年/66.0坪) |
| 三原駅 | 58.0万/坪 (24.1年/81.9坪) | 30.0万/坪 (33.2年/60.8坪) | 43.3万/坪 (32.1年/51.0坪) |
| 東広島駅 | - | - | - |
| 広島駅 | 82.6万/坪 (25.9年/59.2坪) | 121万/坪 (23.2年/65.1坪) | 93.9万/坪 (20.7年/56.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三原駅 58.0 万/坪(昨年同期比 +93.6 ％)
三原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.0万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて +93.6％( +28.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2018年)に比べて +150.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 33.2年から -27.3 ％減)。平均土地面積は 81.9 坪 (昨年 60.8 坪から +34.8 ％増)。平均建物面積は 87.3 坪 (昨年 50.4 坪から +73.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 33.2 年 → 2019年 24.1 年、-27.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 21.8 分 → 2019年 18.4 分、-15.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 66.7 ％ → 2019年 30.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 16.7 ％ → 2019年 30.8 ％)
広島駅 82.6 万/坪(昨年同期比 -31.7 ％)
広島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.6万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2018年)に比べて -31.7％( -38.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 78 件(１年前(2018年)に比べて +25.8％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.9年(昨年 23.2年から +11.4 ％増)。平均土地面積は 59.2 坪 (昨年 65.1 坪から -9.1 ％減)。平均建物面積は 71.3 坪 (昨年 54.6 坪から +30.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 31.0 ％ → 2019年 30.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 23.2 年 → 2019年 25.9 年、+11.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2018年 36.3 分 → 2019年 40.3 分、+11.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 19.0 ％ → 2019年 31.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 31.0 ％ → 2019年 27.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示