【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期のアストラムライン (新白島駅～広域公園前駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.9万円/坪(26.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -3.6％( -3.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 152 件(１年前(2019年)に比べて -17.8％( -33件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 15.1年から +11.2 ％増)。平均土地面積は 57.7 坪 (昨年 54.6 坪から +5.6 ％増)。平均建物面積は 39.4 坪 (昨年 38.2 坪から +3.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。大町駅、上安駅、伴駅、伴中央駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大町駅で昨年に比べ +52.5 ％、坪単価は 116 万円/坪となった。
上位 2 駅(大町駅、伴駅)は +37.6 ％(坪単価 +28.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新白島駅、中筋駅)は -40.5 ％(坪単価 -89.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 41.2 ％ → 2020年 42.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 0.5 ％ → 2020年 0.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 15.1 年 → 2020年 16.8 年、+11.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 15.4 ％ → 2020年 18.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 10.8 ％ → 2020年 5.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新白島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -47.0％( -121.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.5万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -22.6％( -10.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2019年)に比べて -30.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| アストラムライン | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新白島駅 | 137万/坪 (39.0年/49.5坪) | 258万/坪 (36.1年/38.2坪) | 129万/坪 (33.6年/41.1坪) |
| 白島駅 | - | - | - |
| 牛田駅 | - | - | - |
| 不動院前駅 | - | - | - |
| 祇園新橋北駅 | - | 132万/坪 (5.9年/40.1坪) | 139万/坪 (0.8年/31.8坪) |
| 西原駅 | 117万/坪 (9.0年/37.8坪) | 126万/坪 (0.3年/36.0坪) | 114万/坪 (9.4年/23.1坪) |
| 中筋駅 | 110万/坪 (10.2年/39.7坪) | 167万/坪 (7.3年/31.8坪) | 77.5万/坪 (19.6年/49.7坪) |
| 古市駅 | 62.4万/坪 (56.3年/49.9坪) | 92.9万/坪 (17.1年/38.2坪) | 111万/坪 (8.1年/64.0坪) |
| 大町駅 | 116万/坪 (14.6年/56.3坪) | 76.1万/坪 (20.6年/54.0坪) | 64.1万/坪 (35.4年/138坪) |
| 毘沙門台駅 | 78.1万/坪 (11.4年/75.4坪) | 67.8万/坪 (27.8年/71.6坪) | 80.1万/坪 (12.0年/54.6坪) |
| 安東駅 | 69.1万/坪 (17.9年/52.5坪) | 74.6万/坪 (16.8年/54.1坪) | 70.9万/坪 (19.2年/45.5坪) |
| 上安駅 | 69.8万/坪 (17.7年/51.6坪) | 57.6万/坪 (17.3年/65.6坪) | 46.8万/坪 (23.9年/61.9坪) |
| 高取駅 | 88.5万/坪 (13.4年/120坪) | 90.0万/坪 (12.3年/57.5坪) | 103万/坪 (2.6年/35.3坪) |
| 長楽寺駅 | 61.1万/坪 (29.1年/61.3坪) | 62.7万/坪 (16.9年/43.5坪) | 58.6万/坪 (23.1年/60.7坪) |
| 伴駅 | 91.7万/坪 (14.9年/69.5坪) | 74.7万/坪 (15.0年/62.0坪) | 47.1万/坪 (22.7年/47.6坪) |
| 大原駅 | 37.5万/坪 (24.8年/56.2坪) | 48.4万/坪 (18.3年/54.8坪) | 57.9万/坪 (13.8年/118坪) |
| 伴中央駅 | 72.9万/坪 (16.7年/89.2坪) | 59.9万/坪 (20.1年/51.8坪) | 67.3万/坪 (21.1年/49.7坪) |
| 大塚駅 | 112万/坪 (9.1年/58.4坪) | 133万/坪 (6.4年/62.7坪) | 122万/坪 (3.5年/53.6坪) |
| 広域公園前駅 | 92.6万/坪 (23.0年/66.6坪) | 121万/坪 (19.0年/73.1坪) | 134万/坪 (0.19年/52.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大町駅 116.1 万/坪(昨年同期比 +52.5 ％)
大町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +52.5％( +39.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて -18.2％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 20.6年から -29.0 ％減)。平均土地面積は 56.3 坪 (昨年 54.0 坪から +4.2 ％増)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 56.7 坪から -31.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 20.6 年 → 2020年 14.6 年、-29.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.3 ％ → 2020年 37.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 27.3 ％ → 2020年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.9 分 → 2020年 12.1 分、+53.1 ％と大きく増加)
伴駅 91.7 万/坪(昨年同期比 +22.7 ％)
伴駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.7万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +22.7％( +17.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて +62.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 15.0年から -0.5 ％減)。平均土地面積は 69.5 坪 (昨年 62.0 坪から +12.0 ％増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 42.4 坪から -5.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 9.8 分 → 2020年 8.1 分、-17.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 7.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 23.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 42.9 ％ → 2020年 30.8 ％)
新白島駅 136.5 万/坪(昨年同期比 -47.0 ％)
新白島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -47.0％( -121.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 39.0年(昨年 36.1年から +8.0 ％増)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 38.2 坪から +29.7 ％増)。平均建物面積は 82.4 坪 (昨年 27.6 坪から +198.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 6.5 分 → 2020年 3.0 分、-53.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 75.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
中筋駅 110.3 万/坪(昨年同期比 -34.1 ％)
中筋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -34.1％( -57.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.2年(昨年 7.3年から +40.0 ％増)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 31.8 坪から +25.0 ％増)。平均建物面積は 36.5 坪 (昨年 38.4 坪から -5.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 58.3 ％ → 2020年 62.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 7.3 年 → 2020年 10.2 年、+40.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.3 分 → 2020年 11.4 分、+22.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.3 ％ → 2020年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 8.3 ％ → 2020年 6.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示