【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のJR釜石線 (花巻駅～釜石駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.2万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -3.6％( -1.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 98 件(１年前(2021年)に比べて -8.4％( -9件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 25.0年から +24.0 ％増)。平均土地面積は 102.8 坪 (昨年 105.8 坪から -2.8 ％減)。平均建物面積は 46.3 坪 (昨年 50.6 坪から -8.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。松倉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岩手上郷駅で昨年に比べ +651.1 ％、坪単価は 33.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(岩手上郷駅、松倉駅)は +358.2 ％(坪単価 +21.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(洞泉駅、遠野駅)は -59.4 ％(坪単価 -17.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.0 ％ → 2022年 25.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.0 ％ → 2022年 1.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.0 年 → 2022年 31.0 年、+24.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.0 ％ → 2022年 44.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 24.0 ％ → 2022年 15.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった花巻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.4万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -5.0％( -2.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 59 件(１年前(2021年)に比べて -9.2％( -6件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった洞泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.5万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -88.3％( -26.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR釜石線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 花巻駅 | 44.4万/坪 (25.4年/95.4坪) | 46.7万/坪 (18.6年/95.6坪) | 40.5万/坪 (23.9年/102坪) |
| 似内駅 | - | - | - |
| 新花巻駅 | - | - | - |
| 小山田駅 | - | - | - |
| 土沢駅 | 5.0万/坪 (34.6年/142坪) | 4.5万/坪 (27.8年/133坪) | 11.8万/坪 (30.3年/165坪) |
| 晴山駅 | 2.3万/坪 (67.8年/185坪) | - | - |
| 岩根橋駅 | - | - | - |
| 宮守駅 | - | 6.9万/坪 (49.5年/71.6坪) | - |
| 柏木平駅 | - | - | - |
| 鱒沢駅 | - | - | 30.9万/坪 (24.0年/393坪) |
| 岩手二日町駅 | - | 5.5万/坪 (46.5年/197坪) | - |
| 綾織駅 | - | - | 11.0万/坪 (42.5年/178坪) |
| 遠野駅 | 18.1万/坪 (41.5年/102坪) | 26.1万/坪 (31.4年/112坪) | 23.5万/坪 (32.3年/85.2坪) |
| 青笹駅 | 18.2万/坪 (24.8年/175坪) | - | - |
| 岩手上郷駅 | 33.1万/坪 (23.8年/218坪) | 4.4万/坪 (69.8年/439坪) | - |
| 平倉駅 | 1.5万/坪 (63.3年/236坪) | - | - |
| 上有住駅 | 7.2万/坪 (42.8年/284坪) | 6.7万/坪 (37.0年/193坪) | 7.6万/坪 (36.2年/110坪) |
| 陸中大橋駅 | - | - | - |
| 洞泉駅 | 30.3万/坪 (47.0年/172坪) | 10.4万/坪 (42.8年/136坪) | |
| 松倉駅 | 38.5万/坪 (27.8年/65.3坪) | 23.3万/坪 (16.6年/66.6坪) | 10.3万/坪 (44.8年/101坪) |
| 小佐野駅 | 35.8万/坪 (40.2年/95.3坪) | 31.4万/坪 (45.4年/67.7坪) | 36.8万/坪 (34.1年/97.5坪) |
| 釜石駅 | 18.1万/坪 (45.3年/35.5坪) | 17.6万/坪 (34.9年/71.7坪) | 64.7万/坪 (12.6年/54.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岩手上郷駅 33.1 万/坪(昨年同期比 +651.1 ％)
岩手上郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +651.1％( +28.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 69.8年から -65.9 ％減)。平均土地面積は 217.8 坪 (昨年 438.6 坪から -50.3 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 89.2 坪から -52.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 69.8 年 → 2022年 23.8 年、-65.9 ％と大きく減少)
松倉駅 38.5 万/坪(昨年同期比 +65.3 ％)
松倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.5万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +65.3％( +15.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 16.6年から +67.2 ％増)。平均土地面積は 65.3 坪 (昨年 66.6 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 37.8 坪から +4.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 19.5 分 → 2022年 14.4 分、-26.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.6 年 → 2022年 27.8 年、+67.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
洞泉駅 3.5 万/坪(昨年同期比 -88.3 ％)
洞泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.5万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -88.3％( -26.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 49.5年(昨年 47.0年から +5.3 ％増)。平均建物面積は 169.4 坪 (昨年 34.0 坪から +397.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.5 分 → 2022年 30.0 分、+160.9 ％と大きく増加)
遠野駅 18.1 万/坪(昨年同期比 -30.5 ％)
遠野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.1万円/坪(5.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -30.5％( -8.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -13.3％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 31.4年から +32.0 ％増)。平均土地面積は 101.7 坪 (昨年 112.1 坪から -9.3 ％減)。平均建物面積は 66.4 坪 (昨年 71.2 坪から -6.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 8.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 31.4 年 → 2022年 41.5 年、+32.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.4 分 → 2022年 25.1 分、+52.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 ％ → 2022年 7.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示