【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の東北新幹線 (一ノ関駅～二戸駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.0万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +26.1％( +12.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 64 件(１年前(2021年)に比べて -1.5％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 29.2年から -14.4 ％減)。平均土地面積は 99.4 坪 (昨年 91.1 坪から +9.2 ％増)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 60.1 坪から -34.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。一ノ関駅、北上駅、盛岡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは一ノ関駅で昨年に比べ +50.5 ％、坪単価は 57.5 万円/坪となった。
上位 1 駅(一ノ関駅)は +50.5 ％(坪単価 +19.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(二戸駅)は -66.7 ％(坪単価 -101.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 29.2 年 → 2022年 24.9 年、-14.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.3 ％ → 2022年 26.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった盛岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.9万円/坪(18.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +30.0％( +14.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 36 件(１年前(2021年)に比べて -14.3％( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.6万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -66.7％( -101.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東北新幹線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 一ノ関駅 | 57.5万/坪 (11.3年/145坪) | 38.2万/坪 (25.0年/80.9坪) | 39.0万/坪 (22.1年/102坪) |
| 水沢江刺駅 | - | - | - |
| 北上駅 | 59.3万/坪 (17.2年/106坪) | 42.2万/坪 (19.0年/90.9坪) | 42.6万/坪 (20.7年/84.1坪) |
| 新花巻駅 | - | - | - |
| 盛岡駅 | 61.9万/坪 (29.7年/85.5坪) | 47.6万/坪 (32.8年/93.7坪) | 53.1万/坪 (29.7年/97.1坪) |
| いわて沼宮内駅 | 3.5万/坪 (0年/57.5坪) | - | - |
| 二戸駅 | 50.6万/坪 (31.5年/121坪) | 152万/坪 (21.3年/87.7坪) | 9.2万/坪 (39.3年/81.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
一ノ関駅 57.5 万/坪(昨年同期比 +50.5 ％)
一ノ関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.5万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +50.5％( +19.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて -10.0％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 25.0年から -54.9 ％減)。平均土地面積は 145.0 坪 (昨年 80.9 坪から +79.2 ％増)。平均建物面積は 54.2 坪 (昨年 44.3 坪から +22.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.0 年 → 2022年 11.3 年、-54.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 32.5 分 → 2022年 25.0 分、-23.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
二戸駅 50.6 万/坪(昨年同期比 -66.7 ％)
二戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.6万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -66.7％( -101.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 21.3年から +48.2 ％増)。平均土地面積は 120.6 坪 (昨年 87.7 坪から +37.5 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 151.3 坪から -74.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 57.0 分 → 2022年 47.0 分、-17.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.3 年 → 2022年 31.5 年、+48.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示